第五話 自分の洗礼
「アレス様、準備はいいですか?」
「うん、いいよ」
兄のフォレスターの洗礼が終わって二年たった。今日はアレスの洗礼の日だ。
「遅れてすみません。父上、母上」
「遅れてないから大丈夫だぞ」
「そうですか、よかったです」
「じゃあ早速洗礼に向かおうか」
「はい」
そうして家族みんなで馬車に乗り込んだ。
「そうだ、アーフォルト兄さんのステータスってどんな感じなんですか?二年前に適性しか聞いてなかったので少し気になるんですよね」
「ああ、そういえばアレスとフォレスターはみたことがないよね、いいよ見せてあげる…………『ステータスオープン』」
そしてアーフォルトのステータス画面をみたらこのようになっていた
ステータス
【名前】アーフォルト・フォン・セルティア
【種族】人間族 【性別】男性 【年齢】十三歳
【レベル】5
【体力】400
【魔力】500
【称号】子爵家長男
新術を作りし者
【魔法適性】聖霊魔法(火)
聖霊魔法(土)
【スキル】礼儀作法
剣術の心得
剣技千撃乱舞
【加護】剣神の加護LV3
魔法神の加護LV2
【総合能力】E
「おお!すごいですね!」
「ふふ、やっぱり褒められるのはうれしいね」
「…………あれ?アーフォルト兄さん、新術を作りし者ってなんですか?」
「ああ、それはね、僕がオリジナルの剣術を作ったからその称号をとれたんだよ」
「なるほど~、新しく作った剣術ってこの剣技千撃乱舞ってやつですか?」
「うん、そうだね」
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「ようこそいらっしゃいました、私はここの司祭のセラス・ハーバルです。今日はアレス様の洗礼ですね?準備はできています。アレス様、こちらへどうぞ」
「はい」
「それでは、お家族の方はこちらへどうぞ」
「ああ」
「さて、アレス様、洗礼の仕方はさほど難しくありません。九神の像の前に片膝をつき、手を合わせ、祈るだけです。そして、私が祈りの言葉を言います。そしたら神像が光りますが害はありません、ご安心ください。では早速始めましょう」
「はい、わかりました」
そしてアレスは神々の像の前に座り、手を合わせ、目をつぶった。そしたら司祭さんが
「今日、アレス・フォン・セルティアが、無事に五歳を迎えました。彼に今後の道をどうぞお示しください。彼に神の祝福を!!」
そういった途端、神々の像が白く光った。
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「……あれ?ここって」
目を開けたら見覚えのある白い空間にいた。
「よし、成功だね」
アレスが声のした方をみると
「あ、ゼラシア」
「うん、そうだよ、ゼラシアさ」
「………俺、なんでここにいるの?」
「僕が呼んだからさ」
「何でですか?」
「まあ、謝る為さ」
「謝る?」
「うん、あ、謝るのは僕じゃないよ」
「え?他に誰かいるの?」
「俺です、アレスくん」
そこにはみたことがない人が立っていた。いや、見覚えはある。
「……もしかしてゼライム様?」
そこには生命神ゼライム様の像と同じ顔の人がいた
「ええ、そうです」
「えっと、何を謝るんでしょうか?」
「あなたが転生するとき、本当は俺も行くはずだったんですけどいけなかったので謝ろうかと」
「あ、そのくらいだったら別に構いません」
「ありがとうございます」
「(なんか神様に敬語使われるの慣れないな)」
「よし、話は終わったね、んで、まあ他にも話はあるんだけどね」
「え?なんですか?」
「うん、君に加護を与えようかなとね」
「え?」
「まあ、そこまで強い力は与えられないけどね、とりあえず君には魔法神と生命神の加護を与えることにしたのさ、あとは称号に聖霊に好かれし者をあげるよ、この称号があれば聖霊が好かれやすくなるよ、これぐらいしかあげられないね、あとは完全に君次第だね、じゃあね、あ、もう二度とここにはこれないからね、バイバイ」
そういったとたん体が一気に青白く光った
「うん、じゃあね!」
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そして光が収まったときに目を開けたら、片膝をつき、手をあわせている状態だった
「さて、アレス様、これで洗礼は終わりですよ、ステータスの確認方法はステータスチェックで自分だけ見れ、ステータスオープンで周りの人も見えるようになります」
「わかりました、ありがとうございました」
「ええ、ではご家族の所に行く前に別室でステータスを確認しますか?」
「はい、お願いします」
「では、ステータスを見終わりましたら隣の部屋に他の皆様がいらっしゃいますのでそこにお入りください」
「わかりました、ありがとうございます」
「はい、では、ごゆっくり」
そして、司祭さんは出て行った
「さて、早速…………『ステータスチェック』」
そしてステータス画面をみたら
ステータス
【名前】アレス・フォン・セルティア
【種族】人間族 【性別】男性 【年齢】五歳
【レベル】1
【体力】200
【魔力】400
【称号】子爵家三男
聖霊に好かれし者
動物を愛する者
動物に愛されし者
【魔法適性】聖霊魔法(雷)
召還契約魔法
治癒魔法
【スキル】聖霊契約
召還契約
使役契約
鑑定 LV1
礼儀作法
剣技千撃乱舞
剣術の心得
自然治癒
【加護】生命神の加護LV3
魔法神の加護LV3
【総合能力】F
「……………………強くない?いやいやいや、魔力と体力が多いのはわかる、だって今まで訓練してきたからね、でもさ、スキル多くない?剣技千撃乱舞ってアーフォルト兄さんの奴だよね?兄さんの技みてたら覚えたもんね。つか鑑定ってなに?」
そういったら鑑定のところの前にこうでた。
『鑑定とは。鑑定とは2つ以上の加護があり、それらの加護がLV3以上の時に得られるスキルである(時々得られない時がある)。使用方法。~をしりたいと思った時、ある程度の事をしれる(LVが上がればより詳しく分かるが、ステータスはどんなにLVが上がっても名前と種族、性別、年齢までしかわからない)』
「なるほどね、まあいいや、取りあえず皆のところに行こ」
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「さて、早速ステータスを見せてくれ」
「はい、……………………『ステータスオープン』」
さして家族にステータスを見せた
「ほう、なかなかいいじゃないか、だが、なぜこんなに魔力が多いんだ?体力が、多いのは分かるのだが……」
「それは僕が勉強を始めた時から寝る前に魔力を増やす訓練をやっていたからです」
「なるほど、それなら納得だ、しかし、鑑定持ちか、よかったな」
「はい」
「それに召還契約も持ってるじゃない!この家に召還契約持ってるの私しか居なかったからうれしいわ~」
「母上は召還契約持ってるんですね、どんなステータスなんですか?」
「そうね、見せてあげる…………『ステータスオープン』」
ステータス
【名前】アーレスト・フォン・セルティア
【種族】人間族 【性別】女性 【年齢】??
【レベル】21
【体力】730
【魔力】650
【称号】子爵家夫人
狼に愛されし者
美徳を持ちし者
【魔法適性】召還契約魔法
治癒魔法
生活魔法
【スキル】自然治癒
礼儀作法
召還契約
使役契約
【加護】生命神の加護LV4
【総合能力】D
「こんな感じよ、私はあまり戦闘向きじゃないの、戦闘系のスキルはないしね」
「あの、年齢のところなんで??になってるんですか?」
「ああ、それはね、私がステータス隠蔽を使ってるの、これを使えば見せなくていい項目を??にする事ができるの」
「へー、なるほど、ちなみに契約した魔物ってなにがいるんですか?」
「それは家に帰ってから見せるわ」
「分かりました」
「そうだな、じゃあ帰るか」
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「さて、私の契約した魔物は彼らよ…………『サモン「バトルウルフ、スピードウルフ、ウルフロード、マジックウルフ!」』」
そう唱えたとたん四つの魔法陣がアーレストの周りに描かれ、それぞれから一体ずつ大きさや色が違う狼達が出てきた。
「この四種類が私の契約している魔物たちよ、それぞれバトルウルフ、スピードウルフ、ウルフロード、マジックウルフよ、バトルウルフはこれらのなかで特に爪が長く、鋭くなっていて近接戦むけになっていて、スピードウルフはスピードがとても早くて、何かを載せて移動するのが優れているわ、ウルフロードは、彼らをまとめる役で、思念というスキルを持っていて、これでそれぞれに作戦を伝えるの、ウルフロードは頭がかなりいいしね、んでマジックウルフは、魔法を使えるの、私が持っているマジックウルフで使える魔法は、火、風の魔法よ、火の魔法はファイヤボール、ファイヤアロー、ファイヤミニストームで風の魔法はウィンドアーマー、ウィンドカッター、ウィンドアロー、ウィンドミニストームよ」
「なるほど、ちなみに父上のステータスは?」
「それはまた今度な、今日はパティーだ!」
「はい!」
1/29に編集 編集内容マジックウルフの魔法の名前を一つ変更、アレスのステータスのスキルを一つ追加