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美女と賢者と魔人の剣  作者: 片遊佐 牽太
第六部 絶界の山脈篇
61/117

060 蜥蜴

 組み替えられる脚線美を、無意識のうちに追ってしまう。

 危険な深いスリットが、彼女の引き締まった白い太ももをあらわにする。

 当然、見られていることには気づいているはずだ。

 だが、視線にまったくひるまない対応をされると、見ている俺の方が何となく恥ずかしくなってしまう。


 書庫に戻った俺とレーネは、対面する形でソファに腰掛けていた。

 ソファに座る直前、レーネは紅茶のポットとカップを手にしていた。だが、残念なことに紅茶は一セットしか出てこない。

 彼女は明らかに、俺を歓迎していない態度だ。

 だが一方で、俺を追い返そうともしていない。

 視線を動かし、表情をうかがうが、見た目だけではレーネの真意は計りづらかった。


「――今、二つの出来事があった。

 一つは地震。

 もう一つはあの魔物モンスターの出現だ。

 考え方によっては、この二つを別々の出来事と捉えることもできるし、一連の出来事と捉えることもできる。

 ――だが俺は、この二つの出来事を、結びつけないのは不自然だと思っている」

 俺が切り出した内容に、レーネはニヤリと笑った。

「――ほう、何故そう思うのじゃ?」

 俺はレーネの顔を見ながら断言する。

「レーネ、あんたが慌てて書庫ここに戻って来たからさ。

 しかも、地震の被害の確認に戻ってきたのかと思ったが、そうじゃなかった。

 大体ここの書棚は地震でビクともしなかったから、そういう心配は元々なかったんだろう。

 ――もちろん二つの出来事は、偶々たまたまタイミングが合っただけという可能性もある。

 だが、俺が書庫ここに落ちてからひと月以上の期間、地震に遭遇しなかったことを考えると、その可能性は限りなく低い。

 であれば、地震は手強い魔物モンスターが出てくる“合図”になっていると考える方が自然だ」

 レーネはそこまで聞くと、カップを手にして静かに紅茶をすすった。

 カップがなまめかしい光沢のある唇から離れ、机に戻されていく。レーネはカップを置くと、再び脚を組み替えた。

 ――俺はとても真面目な話がしたいのだが、視線が言うことを聞かない。

「お主の言うことは、間違いではない」

 俺の視線など全く気にせず、レーネは話し始めた。

「残念ながら、因果関係はハッキリしておらぬ。

 地震があったからと言って、必ず魔物モンスターが出てくる訳ではないからな。

 ただ、魔物モンスターが出てくる場合、その強さはこの迷宮ダンジョンにとって均衡を壊す者バランスブレイカーであることが多い。ゆえに、対処はしておるが」

 そこまで話して、眼鏡に触れる。

 俺と話しているとき、彼女は結構な割合で眼鏡に触れるように思う。ひょっとして癖なのだろうか?

「――地震はいつ頃から発生してるんだ?」

「地震自体はここに移り住んだ時から発生しておる。別に珍しいものではない。

 ――ここ最近は、少々多くはなっているが」

「――――」

 レーネの発言から判ることは少ない。

 俺は地震と魔物モンスターの因果関係が気になっていたのだが、彼女の発言からは、それを綺麗に結びつけることはできない。――気にしすぎなのだろうか?

「ところで、書庫ここの下の大きな空間だが――なぜあんな空間が?」

 俺は次に気になったことを質問する。特に何かの確信があるわけではないが、あの放置されているには大きすぎる空間は気になっていた。

 だが、返ってくるレーネの回答は、変わらず素っ気ないものだ。

「さあな。

 私が移り住んで以来、この迷宮ダンジョンはどんどん深くなっておる。

 あの空間は、暫くすると迷宮ダンジョンの新たな階層になるはずじゃ。以前もそうじゃったから、今回もそうじゃろう。最終的にこの迷宮ダンジョンがどこまで深くなるのかは、私にも判らぬ」

迷宮ダンジョンが、生長している――?」

「一言で言えば、そういうことじゃな」

 にわかには信じがたい。だが、元々神殿だったところが、迷宮ダンジョンに変わるという事実がある。どういう仕組みなのかは判らないが、何らかの力によって迷宮ダンジョンは生長し、形作られるということになりそうだ。


 ふと俺はレーネの表情を見る。夜中の訪問ではあったのだが、彼女の機嫌は悪くないように見える。できればその間に、必要な要件を済ませておきたい。

「――レーネ、以前に俺が話したことに関係しているから、一応伝えておく。

 俺が追っていたリース派の魔人クルトは、ロアールで遭遇して退治した。さすがに手強かったがな」

 俺がそういうと、レーネは少しだけ驚いたように口を開いた。

「ほほう――倒したのか。

 お主、なかなかやるではないか」

 そう言いながら、フフフと笑う。

 俺は何となくレーネにめられた気分になって、嬉しくなった。

「そうそう、会えと言っていたクローヴィスにも会ったぞ。

 ――だが、クローヴィスは成人して名前を変えていた。

 お陰で本人を捜し当てるまで、結構面倒なことに――」

 俺が若干文句めいたことを言い始めると、レーネはすぐに笑みを消し、俺を冷たくにらみ付けた。

「会えたのじゃろう? ならばいちいち細かいことを気にするな。

 小言の多い男は好かれぬぞ」

 やばい、機嫌を損ねると、くべきことをけなくなってしまう恐れがある。

 俺は書庫ここに来た目的を、早々にぶつけることにした。

「ああ、すまん。それはもういいんだ。

 それよりもクローヴィス――ヴァイスと名前を変えていたが、彼から聞いた“魔人を封じ込める手法”について、ちゃんと確認をしておきたい。

 竜人ヴァイスは、この世界フロレンスへの魔人の流入を止めるためには、魔人が転移してくる“転移門を叩けば良い”と言っていた。これはレーネが言っていたことと同じで、間違いないか?」

 レーネはそれを聞くと、真剣な表情に戻る。

「“叩く”の意味がどういう意味なのかは判らぬが、それで間違いない」

 だが、俺はその微妙な言い回しに首をかしげた。

「単に“壊す”という意味だと思っていたが――違うのか?」

 俺の質問に、レーネは笑いながら言う。

「フフフ、違いはせぬ。

 壊せるのであれば、壊せば良いのじゃ。

 しかし――“お主に壊すことができれば”、だが」

 ――どういうことだろう? 俺の能力ちからでは、転移門を壊せないということなのだろうか?

 それとも俺は、転移門へ到達できないと思われているのだろうか?


 俺がその意味を考えていると、レーネが改めて俺に言った。

「そもそも“壊せる”ものは、裏を返せば“作れる”ものということじゃ。

 お主、その意味を正確に理解できるか?」

 俺はそう言われて、俺なりの解釈を返す。

「要するに、転移門は壊したところでまた作られる。

 イタチごっこになるという意味だな――?」

「そういうことじゃ。壊せたところで、暫くすれば復活する。

 だからこそ、この手法は良いところで数年から数十年の時間稼ぎにしかならぬ」

 俺はそれを聞くと、レーネに向かってニヤリと微笑んだ。

「いや――それでいい。それでいいんだ。

 所詮しょせん、この俺ができる範囲のことだ。永久に魔人を封じ込めて、完全に憂いを絶つことなど無理だろう」

 ――俺は、自分自身の能力ちからを、過大評価はしていないつもりだ。

 だからこそ、今俺にできることをやろうとしている。

「俺はそんなことより、今打てる手段を打ちたい。

 確かにそれでは、未来は保証されないのかもしれない。

 でもそれを望んで今何もしないのは、俺のしょうには合わない。

 更に欲を言えば、できれば将来のことは将来の世代が選択する余地を残したいんだ。

 ――ひょっとしたら、こうやって魔人と共に生きる未来も、あるかもしれないのだから」

 俺はそう言って、自分とレーネを指さす。

「俺はこの世界フロレンスが魔人に蹂躙じゅうりんされるのを止めたい。

 でも、俺が未来の可能性を閉ざすこともない。

 ――だから、俺は気休めの対処だとしても、転移門を叩きに行く」

 俺の頭の中には、アスリナやクライブの顔が浮かぶ。

 俺は彼女たちの命を、無駄にしたくはない。そして、彼らのような人たちを、増やしたくもない。


 決意を込めた俺を見て、レーネはニヤリと笑みを浮かべた。

「フッ、お主――根がよこしまではあるが、考えが前向きポジティブなのは良いところじゃな。

 ――よかろう、であればもはや何も言うまい。

 思う存分やってみるがいい」

 俺はその発言を聞いて、ソファから立ち上がる。

 俺は寝床を抜け出してここにいるのだ。これ以上不在にして、仲間の不信感を買う訳にもいかない。

「ありがとう、俺の要件は済んだ。

 夜中に済まなかったな。でも会えて良かったよ。

 ――レーネもそう思ってくれてると、良いんだが」

 俺が笑ってそう言うと、レーネは如実にょじつに冷たい表情に変わる。

「――お主、私に何を期待しておるのか知らんが、用が済んだのであれば、さっさと帰るが良い」

 俺は語気を強め始めたレーネに、落ち着くよう両手を広げて謝る。

「判った、判ったよ。

 ――じゃあ、俺は行く。

 これからは用が無くたっていい。会いたくなったら、いつでも会いに来てくれ。俺もそうするから」

「――さっさと行け!!」

 俺の追い打ちに、レーネはピシャリと言い放った。


 俺は開門ゲートの魔法を発動し、そのまま空間に空いた穴に入ろうする。

 ふとレーネの顔をうかがうと、ほんの一瞬寂しそうな表情が見えた気がした。

 どうやらこの魔人は、“素直”という言葉からは縁遠いらしい。

 俺は笑みを浮かべながら最後に手を振ると、そのまま開門ゲートの穴に入り込んだ。




 幸い、周囲は夜暗に包まれている。

 迷宮ダンジョンに籠もると、正確な時間から縁遠くなってしまうのが難点だ。

 だが、もう二、三時間は、陽が昇ることはないだろう。


 俺は足音に気をつけながら、裏庭から宿に戻る。

 自室に戻ってみると、三人とも変わらず眠っているようだ。

 相変わらず「くー」という可愛いイビキが、セレスティアの方から聞こえて来ている。

 シルヴィアは――布団も服もはだけている。目の保養にはなるが、ちょっと寝相ねぞうが悪い。

 俺はそれに思わず微笑みながら、自分のベッドにそっと潜り込もうとした。


「――どちらに行かれていたのですか?」

 その声に、思わず心臓が飛び出しそうになる。

 悪いことをしていた訳ではないが、それを見つかった子供のようだ。

 見ると、隣に寝ているグレイスが、少し身体を起こして俺の方を向いていた。

「すまん、起こしてしまったか。

 お手洗いトイレに行ってたんだ」

 だが、グレイスは、その答えには満足できなかったようだ。

「――随分と長い間、不在にされていたようですが」

 そのツッコミに、俺は物怖じせずに答える。

「ちょっと腹の調子がね。

 ――もう寝るよ。じゃあ、お休み」

「――――」

 俺は強引に会話を断ち切って、ベッドに潜り込んだ。

 背中に感じる視線が痛い。

 明らかにグレイスは不満を持っただろうが、今彼女に話せることは、何もない。

 グレイスは暫く身体を起こしたままだったが、俺が会話に応じてこないのが判ると、ゆっくりと床についたようだった。




 それから二週間が過ぎた日のことだ。

 首都サリータから、ドラゴンの活性期が終わって迷宮ダンジョンが解放されたという連絡が来た。

 だが、連絡の内容はそれだけではない。

 迷宮ダンジョンへ向かう前に、一度首都サリータに顔を出せということらしい。

 首都サリータには開門ゲートくさびを打ってあるので、行き来自体はさほど手間ではない。

 俺たち四人は支度を調えると、早速首都サリータへと転移していく。


 首都サリータは、西の街イオと比べると、かなり活気があるように感じた。

 規模が違うから当たり前ではあるのだが、道行く獣人たちの数と露店の数には、雲泥の差がある。

 俺たちは露店を横目にしながら、竜人ヴァイスの元へと足を進めていった。


 兵舎では、竜人ヴァイス豹男レンツが出迎えた。

 俺たちは応接室らしき場所に通され、ふかふかのソファに腰掛ける。

 最初にここに連れてこられた時とは、扱いがかなり違う。

「皆さん、しばらくぶりですね」

 豹男レンツが笑みをこぼしながら言った。

 二人と会うのは一ヶ月半ぶりだ。

ドラゴンの活動期が終わったと聞いたんだが――」

 俺がそう切り出すと、豹男レンツが説明を始める。

「ええ、二週間ほど前に休眠期に入りました。

 休眠期に入ってすぐはドラゴンを起こしてしまう可能性がありますので、少し余裕を見ていました。

 今は竜の狩り場に至る迷宮ダンジョンも、解放してあります」

 豹男レンツの説明に、竜人ヴァイスが横から付け加えた。

「竜の狩り場に至る迷宮ダンジョンは、稼ぎの良い憑代よりしろが落ちることで有名でな。

 既に何組もの冒険者が迷宮ダンジョンに入っていることだろう。

 少々混雑している可能性もある」

「だとすると、俺たちもできれば早めに向かいたいんだが――」

 俺が竜人ヴァイスの言葉に返すように言った。

 だが、竜人ヴァイスは余裕の笑みをたたえながら、それに答える。

「焦るな。そのためにお前たちを首都サリータに呼び戻したのだ。

 ――レンツ、ロベルトを呼べ」

 竜人ヴァイスの声に従い、豹男レンツが一旦部屋を出る。


 俺たちが無言のまま待っていると、間もなく豹男レンツが部屋に入ってきた。

 その後ろには大柄の蜥蜴男リザードマンが従っている。

 眼光が鋭く、金属板の鎧を着た戦士だ。

 豹男レンツは俺たちの前まで戻ると、後方にいる蜥蜴男リザードマンを紹介した。

「こちらは槍戦士ランサーのロベルトです。

 彼にこの先の道案内をして貰います。

 竜の狩り場に至る迷宮ダンジョンは、彼に道案内をして貰えば、誰よりも早く抜けることができるでしょう。

 さらにロベルトは蜥蜴の英雄リザードヒーローと呼ばれる優れた戦士です。

 きっと闘いにおいても、貴方たちの助けになるに違いありません」


 まさかここで新たな仲間を紹介されると思っていなかった俺は、どう反応リアクションすれば良いのか迷った。もちろん、単純に俺たちのことを考えて、案内役を付けてくれたという捉え方もある。

 だが――。

「案内役は助かる。

 だが、俺たちの監視役も兼ねている。――そう思った方がいいんだろう?」

 俺の遠慮のない確認に、竜人ヴァイスが声を上げて笑った。

「もちろん、それもある。

 認めたとはいえ、ロアールの国内でお前たちが何を成すのか、見届ける者が必要だからな。

 ――だが一方でおれは、今回の挑戦チャレンジには結構期待をしているのだ。

 下手をすれば魔人どもを刺激しかねんことをやろうとしている訳だが、それだけに失敗できないとも思っている。

 だからこそ、腕の立つ者を付ける。成功の可能性を、引き上げるためにな」

 竜人ヴァイスが言ったことを、純粋に信じていいのかどうかは判らない。

 だが、彼の言っていることが理に叶っているかどうかを考えれば、筋は通っているように聞こえる。


 俺がロベルトと呼ばれた蜥蜴男リザードマンへ視線を移すと、ロベルトはニヤリと表情を崩す。

 俺はそのまま彼を“凝視”し、知り得る情報を集めようとした。


**********

【名前】

 ロベルト

【年齢】

 43

【クラス】

 槍戦士ランサー蜥蜴男リザードマン

【レベル】

 42

【ステータス】

 H P:10253/10253

 S P:1104/1104

 筋 力:1444

 耐久力:1019

 精神力:401

 魔法力:335

 敏捷性:938

 器用さ:633

 回避力:970

 運 勢:1333

 攻撃力:1848(+404)

 防御力:1285(+266)

【属性】

 土

【スキル】

 土属性魔法2、突進突きチャージスパイク串刺しスキュア連続突きスラスト貫通ペネトレーション槍投げジャベリン流星突きメテオスパイク、生活魔法、魔力制御1、体術3、投術4、槍術8、棒術4、突術8、精神耐性7、状態異常耐性6、睡眠耐性1、苦痛耐性6、自動体力回復4、獣人語、ハーランド語

【装備スキル】

 攻撃力低下

【称号】

 蜥蜴の英雄リザードヒーロー槍戦士ランサー、獣人戦士、蛮族狩り

【装備】

 蝕の短槍イクリプス(攻撃力+404)

 板金鎧セグメンタータ(防御力+266)

【状態】

 なし

**********


 蜥蜴の英雄リザードヒーローと呼ばれるだけのことはあるようだ。

 オススメされるだけの、実力が伴っているようには見えた。

 見ればグレイス、シルヴィア、セレスティアの三人は、俺の表情をうかがっている。

 彼女たちは、俺が“見えないもの”を見た上で、その後にどう判断を下すのか、待っているようだった。

「――判った。

 ロベルトと言ったか、案内をよろしく頼む」

 俺は竜人ヴァイスの提案を受け入れ、ソファから立ち上がって手を差し伸べる。

 それを見たロベルトが進み出て、ゴツゴツと鱗に覆われた手を差し伸べた。

「では、これからよろしく頼みます」

 ロベルトは握手した手を下げると、笑みを浮かべながら俺に質問してくる。

「ところで旦那ダンナの名前は何と呼べば良いので?」

 旦那――というのが引っかかったが、俺は気にせず答えた。

「俺はケイ・アラカワだ。ケイと呼んでくれればいい。

 こちらは順番にグレイス、シルヴィア、セレスティアだ」

 俺の紹介を受けて、三人が順番にロベルトと挨拶していく。

 最後にロベルトは感心したように言った。

「いやあ、みなさん別嬪べっぴん揃いで驚きました。

 へっへっへ――好きですねぇ、ケイの旦那」

 その発言に、俺は思わずグレイスたちと顔を見合わせる。

 俺の困った表情を見て、シルヴィアが吹き出して笑った。

「アハハ。ケイを困らせちゃダメよ。

 みんなちゃんとした仲間だわ」

 それを聞いて、ロベルトは頭を掻いて謝る。

「おやおや、そうでしたか。これは失礼」


 ニヤニヤと笑うロベルトを見ながら、俺は新しい仲間に対する期待感と、パーティの品位の低下を、同時に感じるのだった。




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