第二の刺客
さて、うどんげに告白して、弾幕を食らってしまいました。
きっとツンデレなんだな…………………照れ屋さんめ!!
でもツンデレはツン期を越えた先にあるデレ期がものすごくかわいく見える法則、
通称ツンデレの法則があるからそれまでは我慢だな。うん。
さて、ツンデレの話はこのくらいでいいとして、ちょっとうどんげに聞いとかないといけないことがあるんだよな。
そう考え直し俺は改めて、うどんげの方を向いて質問を投げかけることにした。
「ところで…………俺ってなんでここにいるの?」
本当はもっと早く聞かないといけないことのような気がするけど、ほら憧れのうどんげちゃんが目の前にいるんですよ?
それで冷静になれるでしょうか?いや、冷静になどなれない!!(断言)
「それは………その………分からないわ」
「え?分からないの?」
うどんげは少し言いずらそうにしながら、そんなことを言ってきた。え?なんで?
「あのね。てゐの子分のうさぎたちがあなたを見つけて、運んできたのよ」
「でも、その子たちはうまくしゃべることができないから……」
ああーそういうことか。
つまり、状況を把握しようとしたけどうまく会話できなかったというわけね。
それなら分からないのも納得だ。
「たぶん、たまたま結界か何かのスキマに落ちて、ここ幻想郷に来てしまって妖精か妖怪に襲われてしまったってところじゃないかしら?」
「………………そう………だったかな」
………………………………………………
「そう、やっぱりね。ここはただの人間にはいろいろと危ない所だから。命が助かってよかったわね」
「………………そうだね。ありがとう、うどんげ。助けてくれて。」
「お礼はあなたを助けたウサギたちに言ってあげなさい」
「…………そうだね、そうするよ」
うどんげは、特に違和感を感じている様子はなかった。
そして、この話はおしまいとばかりに隣においてある俺の服を手に取っていた。
俺としてはそのほうがいいのでこの話題は終わることにした。
「ところで九条。あなたが着ていた服こんなになってしまってたんだけど……」
「ああーほんとだ。もうぼろぼろでほとんど使い物にならないな」
そうしてうどんげが見せてくれた服は何箇所も裂け目があり、血糊がべったりとくっついている。
今俺は病人が着る白いパジャマみたいな服を着ているがもうこの服を着ることはできないだろう。
「じゃあ、あなたが何か着れそうなものを持ってくるからここで待ってて」
「あ、悪いな。そこまでしてもらって」
「なにいってんの………あなた怪我人でしょ?医者もやってる師匠の助手である私が怪我人に優しくするのは当然のことでしょ?」
そういって、うどんげは廊下を歩いていってしまった
いや、それにしてもめっちゃかわいかったな。特にあのウサ耳。人口物でない証拠にたまにぴくぴく動いてたし。
きっと触ったらすごく気持ちいんだろうなー。
………実際触ったら間違いなくフルボッコですけどね!!
そういえば、動物の耳って性感帯でもあるって聞いたことあるけど、うどんげの耳もそうなのだろうか?
人間の耳も人によっては感じる人もいるし、もしかしたらそうなのかも??
もしそうだったら、あの耳に息をふーって吹きかけてみたいな。
そしたら、うどんげが蕩けた顔になって、そして……………
「……………………お楽しみのところ悪いけどちょっといいかしら?」
「ふにゃーーー!?」
「なによその声」
び、びっくりしたー。思わず飛び上がって、変な声を出てしまった。
まったく!人が考え事してるときにいきなり話しかけてくるなんて、なんて非常識な!!(逆切れ)
……………まあ、俺が悪いけど。
俺は急いで息を整え、その声のするほうに顔を向けると赤青の服を着た、きれいなお姉さんがたっていた。
大丈夫。ここは幻想郷。だから目の前に永琳さんによく似た人(たぶん本物)がいても驚きません!
ここは紳士に。大人の対応するんだ俺。よし!!
俺は何事もなかったように永琳さんににこやかな笑みを浮かべて…………
「ところでふにゃーーはどうかと思うわよ?」
「ぐはっ!」
九条君の紳士タイムわずか二秒。
俺は血を吐きながらその場に倒れこむのだった。
その後、一分ほど布団の上でごろごろ身悶えました。
はっ、恥ずかしすぎる!!