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東方天流晶  作者: クリネン
永遠と月の館
2/14

主人公はいかに!

(……………………………)


(……………………………)


(……………………………?)


(あれ?……おかしいな…………俺、死だんじゃなかったっけ?)


(たしか、森の中を走ってて…………力尽きて倒れたような?)


(まだ、意識がはっきりしない…………俺……どうなったんだ?)


(でもなんか、体が暖かいし。眩しいような………!?)


そこで意識が急激にさめてきた俺は、今の現状を確認しようと目を開けると












そこには、ウサ耳の美少女がいた。


「あ、目、覚めた?意識ははっきりしてる?」


落ち着けよ俺………きっと死んでしまった俺は今夢を見ているんだな。

あれ?死んでからも夢って見られたっけ?………ああーきっとここは天国だ。

だからこんなウサ耳美少女に……



「熱は・・・・・・もうだいぶ下がったわね」


「!?!?!!!」


ウサ耳美少女は俺の頭に手を置いてきた。あ~やわらかいな~


っていうか、俺ちょっとまて。俺の記憶に間違いがなれば……うどんげだよな!?

いや、たしかに!うどんげが現実にいたらいいなーってめっちゃ考えたよ!!

いやでもあれはフィクションで!!

実際の年齢は18歳以上ですっていう設定なんだよ!!だから、たとえ見た目子供でもあくまでそれは18歳以上………ってなにいってんだ俺!!現実をちゃんと見ろ!!動揺しまくりだろ!




「な、なにをしてるの?」


「いやーちょっと、頭を冷やそうかと」


頭を冷やそうと柱に頭ぶつけてたら不審な目で見られた。

そうだよね!俺だってそんなやつ見たら不審に思うもん!


というわけで、俺は自分の布団に戻ることにしました。

もう変な目で見られるのは嫌だからねー。


「もう………まだ傷は治ってないんだから、安静にしなさい」


「め、面目ない」


たしなられてしまった。まあ、全面的に俺が悪いけど。

いやでも、どうみてもうどんげだよな……俺が幻覚を見てるって感じじゃないし。


あ!そうだ!じゃあ本人に聞いてみればいいじゃないか!!

そしたらきっと「うどんげ?なんですかそれ?」って返してくれるはず!!

そうだよ!きっとコスプレが趣味の人で、今日たまたまウサ耳ブレザーを着てて、たまたま倒れた俺を看病してくれてるってだけで



「あ。まだいってなかったわね。私は鈴仙・優曇華院・イナバ。そしてここは永遠亭。病院みたいなものだと考えればいいわ」



ですよねーーー!わかってた!わかってたんだ!そんな偶然は早々ないって!

でも、普通に考えてありえないじゃないですか!!二次元の世界の住人がいるって!まだ半信半疑だよっ!!



「ところで、あなたの名前は?まだ聞いていなかったと思うけど」 


「あれ?まだいってなかったっけ?」


ああーそういえばそうだったかも。いろいろあって言うの忘れてた。


「俺の名前は………きしろ くじょう。漢字は、森の木にお城で九つの条約。(木城 九条)って書くんだ」


「そうなの。じゃあ、これからは九条ってよばせてもらうわね」


「おう、そうしてくれ!俺もうどんげって呼ばせてもらうから」


自己紹介したことでさっきに比べてわずかながら、二人の間に和やかな空気が流れる。


そのとき俺は体を包帯で巻かれていることに気が付いた。

これうどんげがやってくれたのかな?そう思い俺はうどんげに尋ねてみることにした。 


「そういえばさ、この包帯全部うどんげがやってくれたのか?」


「うーん。私もやったけどほとんどは師匠がやったのよ?」


「ああ。そうなんだ」


うどんげの師匠と言うと八意 永琳かな?

てことは永琳さんがやったのだろう。ほんとありがたいこって。


それから俺はなんとはなしに、部屋を見まわしてみた。

ゲームどうり、永遠亭は日本家屋の武家屋敷そのものっぽいな。

部屋に蛍光灯とか現代の機器が一切ない。畳のいいにおいだなー

ばあちゃんの家も古かったけど、あそこはまだ電気ガス通ってたし。

ここまでじゃなかった。


一通り部屋を見た後に、再び視線はうどんげに戻る。俺が使っていたタオルを桶でしぼっている。


あーそれにしても、見れば見るほどかわいいなーうどんげは。

現実でこんな子いたらなーっていっつも考えてたっけ?

でも、目の前にいるこの子は俺の想像の何倍もかわいくて………

ゲームの中ではほとんどのキャラクターが誰かと付き合ってるとか結婚してるなんて設定はなかったけど。


人里の男たちはなんでこんなにかわいい子達を放置してるんだ?

あれなのか?人里の男たちはホモか不能ばかりなのか?だとしたら人里はやばいな。しかし


…………………………よし



俺は決心してうどんげの手をとって両手で握っていた


「な、なに?」


うどんげは少々びっくりしていたが俺はその目を見て真剣な顔で









「好きです。結婚してください」


その一秒後、弾幕が飛んできた。

ゲームの中じゃよけられるけど、リアル弾幕は無理。あとめっちゃ痛い。


「な!なにいってるの!?私たちさっきあったばかりでしょ!?」


「恋愛に時間なんて関係ないんだよ!!」


「いくらなんでも、はやすぎよ!!常識的に考えておかしいでしょ!?」


「だとしても、怪我人に弾幕はおかしいと思うんだ!?」


「あれでも、手加減して打ってるわよ!」


訂正。あれでも手加減していたらしい。本気はどれだけすごいのだろうか・・・・


 

「ふう………全く何馬鹿なこと言ってるのかしら」


「いやでも、冗談じゃないんだよ?」


「………………あなたそんなこと言ってると、今にもっと痛い目にあうわよ?」


「自分に正直に生きて何が悪い!!俺はただ自分に正直に生きたいだけだ!!」





うどんげはなぜかとても大きなため息を吐いていた……………え?なんで?



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