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花鳥風月の恋の道  作者: キリト
序章
4/4

4話  2人の帰国者

投稿日遅れてしまいしませんでした。そして今話もgdgd警報発令中ですww。やっぱりキャラ紹介の部分が一番難しい気がする・・・・。

ーーーーーーー飛行機内ーーーーーーーーーーー


「氷空様、雅様、あと3時間ほどで日本に到着いたします」



「ありがとう、奈留。奈留も休んでいていいよ」



「では、お言葉に甘えさせていただきます」



そういって、奈留(本名は天城奈留といい、私の専属メイドだ)は私と雅さんのもとから去って行った。



「それにしても氷空さん、今回の旅行は楽しんでいただけましたか?」



「はい。もっとあっちにいたかったです」



「私ももっとあちらにいたかったです。ですがやはり・・・・」



「そうですね。私も早く会いたいですし・・・・・」



ここまでの話を聞いた人なら大体の状況はわかるだろうが、一応簡単に説明しておこう。


私は今年の4月に高校に入学するのだが、そのお祝いにと雅さんが一緒に旅行に行かないかと誘ってくれたのだ。


雅さんとは出会ってから3年ほどたつが、最初にあった時から私に優しくしてくれて、私はとても救われたことを今でも覚えてる。


そんなわけで、私と雅さん、あと私の専属メイドの奈留、あと数人の護衛をつれてハワイに海外旅行に来ていたのだ。


で、今はその帰りの飛行機の中だ。本来ならあと1週間くらい滞在する予定だったのだが、ある事情があって予定を切り上げて帰国することになったのだ。



そう、とても大事で重要な事情。それは・・・・・



「会えるまで、3時間ですね。早く会いたいです」



「私も今からでも待ち遠しいです。早く会えないかな~、お兄様に!」



そういえば、名前を言ってなかった気がする・・・。



私の名前は・・・・




「月城氷空」。














☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆



俺は今日もベッドの上で疲労感に襲われていた。


この月城家に戻ってきてから4日がたった。初日こそ花園家にいったりしたものだが、2日目以降はずっと優や椿に特訓されていた。


何の特訓かというと、上級階級でのマナーや海外語、株式についてなどについてだった。



俺はあくまで、4日前までは一般の学生だったため、立派な月城家の後継者になるためにはそれなりの特訓が必要なのだ。



そんなわけで朝から晩までじっくりと2人にしごかれてきたわけだ。



「宗くん、今大丈夫?」



俺の部屋に訪ねてきたのは椿だった。



「大丈夫だけど、何か用か?」



「優から聞いたんだけど、実家から持ってきた荷物片づけてないんでしょ?一緒に片付けようよ」



実家から持ってきた荷物か・・・・・。そういえば片づける暇なかったな。



「分かった。一緒に片付けちゃうか」



「うん!」




というわけで、俺と椿は荷物の片づけを始めたんだが・・・俺はすっかり忘れていたことがあった。おそらく、優も忘れていたんだろう。




ーーーーーーーーーー3分後



「そ、宗くん。宗くんも男の子なのも分かるけど、こんなエッチなゲームばかり・・・・」



そう、すっかり自宅から持ってきた荷物の中に俺がもってるエロゲーがたくさん入っていることを忘れていたのだ。



「いや、これは俺の先輩が無理やりおいて行ったもので・・・・」



「宗くん、明らかに嘘ついてる目してる・・・」



ジト目でにらまれました・・・・・。



「別に宗くんだって男の子なんだからエッチな本やゲームやビデオを持っててもおかしくないけど、量多すぎない?」



目の前にはエロゲの箱が50個以上の積みあがっていた。



「まあ、幼馴染ものが多いのはうれしいけど・・・」



「え?なんか言った?」



「べ、別に何も言ってないよ」



ぶつぶつと呟いたのが聞こえたのだが、本人が言ってないっていうということは特に重要なことじゃなかったんだろう。



「にしても、このゲームどこに置こうかな?」



「え?このゲーム捨てないの?」



「これ捨てるにしても・・・・・・・・」



もし、この屋敷で捨てたらほかのメイドに見られる可能性あるし・・・・。



「そう思うとこの部屋に置いとくしかないかな」



「なんか・・・・・複雑な気分・・・・」



椿はものすごく納得のいかなそうな顔をしていたが、こうして夜は過ぎて行った。








☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


椿にエロゲが見つかるという事件があった次の日、俺はある場所に来てた。


そのある場所とは・・・・・月城本家だった。


見た目だけでも俺が住んでいる別荘とは比べ物にならないほど威圧感があり、土地的にも5~6倍の広さがあるように思われた。なんか普通に空港っぽいのあるし、自家用ジェット機(?)も何機かあった。



「旦那様はお庭でお待ちです」



「お庭って・・・・・・広すぎるだろ」



そこには花園家の庭や別荘の庭よりさらに広い庭が広がっていた。



「安心してください。ちゃんとご案内いたしますので」



「優はあそこの別荘来る前はここで働いてたの?」



「はい。この本家で1人の普通のメイドとして働いておりました」



「なるほど・・・」



そんなたわいもない話をしながら俺たちは庭の中を歩いていた。



「あ、いらっしゃました」



優の視線の方向を見てみるとたしかに爺さんがいた。



「おお、宗司、優、よく来たな」



「いきなり呼び出して何の用だよ?」



「いや、今日は宗司に伝えたいことがあってな」



「伝えたいこと?」



「まあ、それはあとで伝えるとして、優。どうじゃ、宗司の調子は?」



「はい、椿さんと一緒に長時間お教えしておりますが、とても呑み込みが早くていらっしゃいますので、大丈夫だと思います」



「そうか」



「特にフランス語と英語に関してはまるで現地の人のような発音でした」



「フランス語と英語か・・・・」



優の発言を聞いた瞬間、爺さんはすこしだが何か考え込んでいたようだった。



「宗司自身は、この5日間どうじゃった?」



「大変だったよ」



いろんな意味でね。昨日はあの後椿の機嫌が悪くて大変だった・・・。




「そうかそうか。それはよかった。5日前に見たお前より生き生きしてるしな」



生き生きね~。自分じゃ分からないな。



その時、周りに「キーンッ」という音が響いた。



「お、帰ってきたようじゃな」



帰ってきた?



「宗司、ついてくるのじゃ」



「なんなんだよ一体・・・」



そして、5分間歩いて着いたのはさっき見ていた空港みたいな場所の1台の飛行機の下だった。



「さっきの音はこの飛行機の着陸音?」



「はい、そのようですね」



そして、そんなことを話しているうちに2人の女の子が下りてきた。1人は茶髪のショートカットの女の子、そしてもう一人は黒髪ロングというまさに、大和撫子な女の子だった。



「宗司、この子たちはな・・・」



爺さんはその子たちのほうに視線を送るともう一度俺に向き直って、



「お前の妹と許嫁だ」



衝撃的なことをさらっと告げた。



だんだんとお気に入り登録してる方が増えてきて、とてもうれしく思っています。また、もしよろしければ感想くださると励みになります。



次話の投稿は5月1日0時にしたいと思います。今度こそ間に合わせようw

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