表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

一次創作多めのなんでも短編集

覆水は盆に返らない

作者: るーとに
掲載日:2026/04/06

その日は、雲一つない快晴でした。


右手に持ったナイフを掲げると、太陽の光がきらりと反射して、とても綺麗でした。

彼女には劣りますが


信号機のブザーがなり、横断歩道を渡りました。横断歩道には白線が引かれていました。


渡った先にある、ごく普通の一軒家。そこのチャイムを鳴らしました。心が踊るようなひと時でした。


ぴーんぽーん


不用心な事に、家主はドアを開けて「どなたさまですか?」とまで聞いてきました。


ナイフを突きつけて、金をあるだけ奪い取りました。

------

「だからこの場にいるんですよ」


16くらいの、爽やかな雰囲気を纏った青年が声を発する。


『なぜそんなことを?』


警官の服を着た男が問う。


「好きな人がいたんです。お金を持ってきてくれたら、付き合ってあげるよ。そう言ってくれたんです」


はぁっ、と呆れたように口を開く。


『つまり?その女に騙されたわけね?』


青年は負けじと言い返す。


「いいえ、僕が捕まったのは偶然です。彼女がそんなことをするはずがない」


青年はさらに捲し立てる。


「彼女が振り向いてくれるなら、僕は何でもする。殺人だろうと、強盗だろうと」


『金を奪った直後、すぐ近くにパトカーがいたのにか?』


青年は黙りこくる。


『生憎、お前さんが襲った家はな。この国でも有数のお偉いさんの親戚の家だ。お偉いさんの親族とあらば、我々も君を解放することはできないのだよ』


青年はゆっくりと口を開く。


「もう、やり直しはできないんですか?」



『どんな理由があろうと、罪は消えることはないさ』


青年は、何も思えず俯いていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ