無職は異世界で最強になる!~女子となって世界最強に!〜
俺は引きこもり、無職の三十歳だ。そして、俺は死んだ。
親に刺されたらしい。
「不運じゃのう……」
「仕方ないだろ……。地獄にでも、なんでもいいから、早く行かせてくれ」
「うーむ……。過去を見たところ、お前さんは何もしてないなぁ……」
「ああ。無職の引きこもりだしな」
「そ、そうなのか……。ならば……。あんたの行先は、異世界じゃッ!!赤子からやり直せぃいい!!」
「はぁああああ!?」
俺の目の前が光った。
「目を開いたぞッ!!」
「レイアッ!!」
どうやら、俺の名前は、レイアらしい。
それにしても……。
「あ……ぅ」
しゃべれないし、二度目の人生だし……。神ってこんな厳しいのか……。
その時、神の声がする。
『黙っとれぃ!!少しでも楽になるよう、いろんな力、授けたわぃいい!!たまには、アドバイス送るから、まっとれぃ!!あ……それと、お前さん、性別女の子だぞ』
……うーん……。仕方ないか……。
転生させられたことには変わりないし、なんか、最強にでもなってみるかな。
■【五年後】
俺の名前はレイア・デヴィアル。
ここ、セルファン王国に代々仕える、魔剣士の家だ。
私の才能はとにかくすごいわけで……。
「お嬢様ッ!!」
「な、なんです……?」
「お嬢様が使った剣がまたバラバラになりましたよッ!!」
「え……おっきい石をバラバラにしただけなんだけど……」
「……は?ご、五歳児が……石をバラバラに……。そもそも、剣が持てるの……?」
いつもこの繰り返し。一回記憶喪失にでもなってるのかな?
「まあまあ……。いいじゃん」
「良いわけないです!!前もその前も―――」
あーなんか言ってるけどいいや。
メイドを部屋から、追い出す。
メイドはぶつぶつ部屋の外でなんか言っているけど、知ったことではないし。
うーん……。魔法でもやろう。
二時間後。
「よいしょ!!」
その瞬間、部屋の中が、青い光に包まれ、轟音とともに、窓が割れる。
「ぬなぁにごとですかぁあああ!!」
「……あ……」
まさか、こんな威力なんて……。オリジナル魔法って怖いなぁ。
「お嬢様!!お怪我はッ!!」
「わ、私は大丈夫だよ……。ただ、魔法の誤発射で……」
「ま、魔法!?その年でぇ!!」
……ヘッドホンしたい。
「旦那さまぁ!!」
「なんだいぃぃいいいいい!!」
お父様は、この部屋の有り様を見て、過呼吸に。
「旦那さまぁ……。お嬢様を教会につれていきましょう」
「……レイアがやったのか?」
「はい……。お父様」
「教会行こっか」
病院行こっかのノリじゃん……。
■
私は教会へ来た。
大教会……。
「今から、教皇様に会うぞ……。良いな、無礼な行動はしないように」
「は、はい」
扉を開くと、真っ白い服を着た、男の人が立っていた。
若い。
「君が、レイアちゃんかな?」
「は、はい」
「ご年齢は?」
「五歳です」
「ほう……。言葉もしっかり喋っている……。敬語も……」
なんか、あやしいかな。
「あ、教皇様?」
そこで、お父様が言った。
「この子の、能力などを可視化してほしいのですが……」
「あ、はい。今やりますね……」
やばいッ!!バレるかもッ!!
その時、いつもの神が囁いてきた。
『神をナメるんじゃぁないわい……。そのくらい、対策済みじゃ。剣技は、中級の魔法も中級。ただの五歳児という感じにしとるわい』
助かる!!さすが神!
「えー可視化しますね」
可視化されると、神が言ったのと全く同じ表記が映る。
「剣技中級!?魔法も中級!?五歳児で……。すっごいな、レイア」
「えへへ〜」
笑顔で乗り切りのだッ!
「では、帰ります」
「あ、はい。また来てくださいね。次は、十歳の時の、三段階紋の儀式のときかな?」
三段階紋の儀式?
『説明してあげたろう……。三段階紋とはのう……名の通り、三段階の印が手に刻まれるのじゃよ』
それで、職業とかが決まったりは?
『特定の職業にはならぬ。ただ、なれる職業が絞られるだけじゃ。教えることはここまでじゃ』
チッ……。ケチクソめ。
■【四年後】
私、レイアは九歳になった。
「お嬢様!発育が良いですね」
「言わなくて良いから……」
すっかり、男だった頃の記憶は抜けていた。
残っているのは知識と、力だけ……。
「今日は、国王主催のパーティーです。粗相の無いように」
「そのくらい、私だってわかるわよ」
「そうですか。そう……ですか」
■
パーティーはキラキラしていた。
国民の税金で開催しているのかはわからないけど、コメントは豪華。それだけしか言えない。
料理も美味しい。
「おい。お前」
「?」
「おい。お前だって。こっちを向け」
「はい。何か、御用で?」
目の前には、茶髪の同年代の子、っぽいのが、立っていた。
「ちょっとこっち来い」
「え、あ、ちょッ―――」
建物の外に来た。
「え、あ、なんでしょうか」
「おまえ……乳揉ませろや」
……こういう年頃かぁ。
「……お黙り!」
ぶん殴る。
男の子は、ぶっ倒れる。
「やりすぎちゃったかな……。まあ、変態にはコレくらいがちょうどいいッ―――!?」
私は、何者かに、口を塞がれ、徐々にまぶたが重くなる。
そして、眠りにつく。
そして、起きた。
見慣れない天井が視界に。
奥からは、うっすら光と、声が聞こえてくる
「あのガキはどうする?」
「せっかく貴族パーティーからさらってきた、良さそうなガキなんだしよ、犯して、捨てておけば、勝手に回収されるだろ」
「そうか。なら……」
ぶっ殺すか、この人たち。
その前に、まだ、情報を……。
「あ、犯す前に、フレアス教団からの作戦の確認だ」
「ああ。いまから、パーティーを、他の連中が襲撃するんだろう?」
「そうだ。俺らは、貴族のガキ一人さらってくる簡単な仕事だったし、もうやることはないな」
「じゃあ、犯すとしよ―――」
「おい、相棒……?」
私はいつの間にか、一人を、殺していた。
異常なほどの魔力密度をした、魔力剣で。
「なにッ!?俺の相棒をッ!!」
自分で覚えた魔力の使い方。
「私をさらったのは運が悪いってことよ」
魔力はそう―――
「魔力密度を上げれば解決よ」
そんな暴論を考えたレイア。
「早く、パーティーに戻らないと……」
そう言い、パーティー会場へ戻っていくレイアだった。
まだ、物語は始まったばかりだ。レイアはどう最強に、そして、どう心が変わるのだろうか……。




