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短編 ヤンデレ風味

はじまり



薄暗い部屋の中、キーボードを叩く音が響く。


しんと静かな空間で、彼はいつものように仕事をしていた。




そこに、カチャリと扉を開く音がする。


部屋の中に一条の光が差し込み、徐々に明るくなった後、パタリと薄暗さが戻る。


その間もキーを叩く指は止まらず、彼は平然としていた。




ペタペタと、どこか頼りない足音が響き、彼の足元に人影が座り込んだ。


その人影は、触れるか触れないかといった恐る恐るとした触り方で彼の足に触れ、ゆっくりと彼に体重をかける。


程なくして彼の足に、馴染んだ重みと体温が預けられた。




カタカタとキーを叩く音だけがする空間に、二人分の静かな呼吸が重なる。


人影が顔を上げる気配に、彼はやっとその手を止め、愛しい人を見た。


その人は膝に預けていた顔を上げ、彼の顔をじっと見ながら、彼の膝に優しく唇を落とす。


どこか不安げな眼差しに、彼はひっそりと目を細めた。


その気配を感じ取ったのか、愛しい人がふにゃりと笑顔を(こぼ)す。


ただただ幸せな、その後日常となる触れ合いのはじまりだった。




作者の裏設定では

・監禁中、または、オメガバース世界で制度か何かによる強制的番

・「彼」は「人影」を抱きしめて寝るが手は出していない、

人物設定

・「彼」は、寡黙キャラ、パソコンを使う時などは眼鏡、手が大きい、「人影」に一目惚れ

・「人影」は、自分の感情に対して無意識、人肌に飢えている、人付き合いは苦手

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