サヨナラ
月は満ち
山の端に雲は流れる
光は柔らかに闇を照らす
薄くなった闇は何故だかとっても優しくて
私と彼を包んでくれる
微睡みの中オヤスミとそっと呟く
あの頃を覚えているか?
他愛のない言葉
他愛のない会話
その全てが二人の財産
その全てが私へのプレゼント
なんて贅沢な微睡み
なんて欲深い微睡み
目が覚めて我へと帰る
もう戻らない日々
もう帰らない日々
貴方が居ない世界は
歯車の掛けた機械のように
どこか妙にギクシャクしてる
貴方が歩みを止めたけど
私は未だに歩いてる
貴方は私の涙は嫌いと言った
だから泣かずにサヨナラするね
だから私はもう泣かないね
心は千里を駆け抜ける
心は時を駆け巡る
私の中で貴方は色褪せないの
私の中の貴方はずっと輝いてるの
貴方の残した想い出は
私にとっての道標
私にとっての羅針盤
貴方は私の涙は嫌いと言った
だから泣かずにサヨナラするね
貴方は私の笑顔が好きと言った
いつか、きっと
笑える様になるからね
だからサヨナラ
愛しい人よ