第6話 入学と遠足
さて桜舞い散る桜吹雪のもと、3人と石田五郎は同じ場所で入学式を迎えていた。今日は修羅も来ている。しかし、修羅とローズは娘の邪魔をしないようにひっそりとしていた。
しかし、周りでローズを見てはしゃぐ人がいた。もはや、仕方ないであろう。ローズは物凄く美人なのだ。当たり前である。
ちなみに咲良は桜の季節の誕生日でこの入学式の日がちょうどそうだった。
「ほらよ。お前今日誕生日だろ?」
謙信が咲良にプレゼントを渡す。そのプレゼントの上に桜の花が舞い降りて来た。まるで、祝福の天使のように。
「ありがとう」
咲良が微笑むと太陽がにっこりと笑ったようだ。
体育館に入るとみんな緊張した面持ちである。新たな環境への不安、受かった充実感、どんな先生なのかという不安、そして少しの肌寒さ。そんなものがたくさん渦巻いていた。
「自己紹介してください」
いつものパターンであることを4人は知っていたが、やる事にした。今はホームルーム活動の時間だ。
「Hi,everyone. I'm Sakura Ayarakawa.I like to study Japanese culture and history.
I also like to study English with my friends.
I went to Sweden when I'm a junior high school student.Let's enjoy every day.
Nice to meet you.」
次は五郎の番だ。
「Hi,everyone. I'm Goro Isida.My hobby is going fishing. Nice to meet you. 」
「Hi,everyone. I'm Kagura Iwakami.My hobby is listening to music and reading books.I like love stories.Nice to meet you.」
神楽が言った。
更には全国で英語5位の十河政宗ももちろん英語で自己紹介をする。
「Hi.everyone. My name is Masamune Sogo.My hobby is listening to music.Nice to meet you.」
そして、謙信もやはり英語でするのだ。
「Hi. I'm Kenshin Tetorigawa. I like to study English with my friends.Nice to meet you.」
もはや英語が標準である5人だ。そう、この5人は常に模試の英語で全国トップファイブの人々だ。
これから一か月後に遠足があるようだ。咲良は、神楽と班を組んだ。もちろん5人組ぐらいにするために英語トップファイブが揃った。
「できればで良いので同性同士で組んで欲しいなぁっと思っているのですが」
「すみません。余ったのこの5人なんで無理ですね」