玩具
光に手を差し出した瞬間。
由佳と手を繋いだまま、薄暗い森に立っていた
人の認識速度を越える速さで移動したからか?
まるで今までこの場所に居たかのように違和感なく移動していた。
これが転移?
「ついに来ちゃったんだね、異世界」
由佳が僕の腕にすがり付き不安そうにしてる。
辺りを見回しても、目につくのは木ばかり、そして奥には闇。
森の奥からいつ化け物が飛び出してくるかと思うと、知らずに足がすくむ。
由佳を励ます余裕もない。
丸く開けた広場の中心に転移した僕達は、身動きも出来ず、声も出せずに固まっていた。
この世界特有の種類であろう樹木が、びっしりと高く生い茂るせいで、広場に差し込む光の量が少ない。
広場の中心にうっすらと差し込む日の光。
スポットライトのように僕らを照らす日差しが強くなり、我に帰る。
これではいい的だな。
辺りを見回すと真後ろに、ベルエズさんの言っていた小屋が建っていた。
「由佳、小屋に入ろう」
小さな声で由佳に囁くと、由佳の手を引き小走りで小屋へ。
小屋の中を確認する。
四角にくり貫かれた壁の空洞に木の柵があるだけの窓。
中を覗くと、机、その上に蝋燭、椅子とバケツ、恐らく寝床であろう藁に薄汚れたシーツが敷かれている。
この世界の生活水準の低さに愕然としながらも、何も居ないことを確認し、木の扉を開ける。
由佳の手を引き、中へ招き入れ、扉を閉めると由佳を隅の椅子に座らせ、外の様子を伺う。
小屋の窓から見える景色、左側奥に…池?
あれがベルエズさんが言ってた泉?
改めて森を見る。
…なんて深い森の中なんだ。
なんでこんな場所に転移させたんだか。
小屋の中でしばらく様子を見た方が良さそうだ。
「由佳、ライター持ってきただろう?机の上の蝋燭に火を着けてくれ」
外を警戒しつつ、由佳に声をかける。
野営なんかを想定した僕達は、ウエストポーチに100円ライターをいくつも持って来ていた。
火は大事。
「………」
「由佳?」
返事がない。
振り返ると。
ちゃんといる。
返事してくれよ、心配するだろうが。
「由佳?」
…由佳の顔が真っ青だ。
なんで上を見ているんだ。
「どうしたん…」
言いながら上を見ると。
吹き抜けた屋根裏に、蜘蛛の糸のような物でぐるぐる巻きにされた、老人の死体がへばりついていた。
「っ!?なんっ…」
一瞬思考が停止してしまったが。
ヤバいと感じ、由佳をまくし立てる。
「由佳っ、アイアンスキンだ!」
「アイアンっ…」
言い淀んだが、由佳の体がうっすらと光を帯びる。
ちゃんと成功したようだ。
由佳の安全が少しだけ保証された気がした。
「いきなり死体かよ、えっぐいなぁ…」
怯える由佳を不安にさせないように。
怯える自分を騙すように、おどけながら話かける。
「初めてみたね、人間の死体。おっかない…」
僕の心の中の不安を知ってか知らずか。
無理な作り笑いを浮かべながら由佳は答えてくれる。
騒がずに冷静さを保つ由佳の様子に一安心。
小屋の中には、僕達以外…いないように見える。
…天井の死体を改めて見る。
「…何に殺されたんだ?」
人間の死体なんて見たのはこれが初めてだ。
白髪で、顔には深く刻まれたシワ。
対して体は大柄で筋肉質、およそ顔から判断出来る年齢には似つかわしくない屈強さを感じる。
しかし死後それなりの時間が経っているはずだ。
肌に張りは残っているものの、真っ白で血の気を、生気を感じさせない。
だがそれでも、日数においては、それほど経過してるようには思えない。
…まだ近くに?
「アイアンスキンっ」
死体に恐怖心を煽られ、呟く。
皮膚の硬化を感じた。
ドゥミアーナさんとのマナの制御特訓中、由佳のおかげで気づいた事がある。
言葉によるイメージの簡略化とでも言うのだろうか。
何にでも名前をつけたがる由佳は、マナによる身体強化、一時的な筋力の増強を試みた際、脚全体にマナを流し込み、走力と跳躍力を高められるのではと考え。
「スプリングレッグ!」
などと恥ずかし気もなく叫び、走ったりジャンプをしたりしていた。
走る速さは、目を見張るほどに速くなっていたのだが「スプリング」恐らくジャンプ力の向上をイメージする為の言葉なのだろうか。
ジャンプ力に多少変化はあったものの、期待したほどではなかった。
しかし。
マナが密集した体の部位は、溜まった量に応じて視認出来る程に明るくなる。
由佳が言葉に出してマナを操る時は、黙ってマナの操作を行う時より、格段に早く体が輝き出していた。
由佳は深く考えてはいないのだろうが、言葉に出す方が、頭の中でいちいちイメージするよりも簡単にマナの操作が出来るのかもしれない。
イメージと言葉を結びつける。
こういうのを高速詠唱、簡易詠唱とでも言うのだろうか。
真似をしてみると確かに言わないよりはやり易い。
けどなんかこっぱずかしいので、いずれは無詠唱で素早く発動させたいな…。
「これじゃあ高い所に飛び移ったり出来ないかなぁ」
そんな由佳を見ていたドゥミアーナさんは。
「脚へマナを流し込み、脚力の強化を考えたのですね?有用なマナの使い方だと思います」
ですが。
そもそも跳躍力とは、筋力だけを底上げすれば良いわけではないのです。
助走?それも大切な要素ですね。
しかし助走が出来る場所ばかりとは限りません。
あなたの目指す跳躍力とはどの程度の距離を跳ぶことを目指しているのです?
…………そうでしょう?
ならば筋力だけではなく必要な要素全てを総動員しなくてはなりません。
先ほどの跳躍、まず体の使い方からしてなっていません。
スプリングとおっしゃいましたね?
そうです、バネです。
何故そこまで分かっているのに……………………………………………………………………
また説教が始まった。
まさか人外の存在に人間の体の仕組みを一から教えられるとは。
その特訓の最中考えついた、マナによる皮膚の硬化、アイアンスキン。
由佳にしては珍しく分かりやすい名前だった。
文字通り「スキン」皮膚を「アイアン」鉄のような固さに硬化。
皮膚表面、皮下組織に血を集め凝固させるようなイメージ。
かさぶたみたいなものか?
首、肘、手首、膝、足首など、関節の稼働部分の皮膚まで硬化させてしまうと、全く体が動かせなくなるのがネック、関節部分は完全にがら空きなのだ。
だが、ないより百倍マシ。
硬化させた体で由佳を背中におおい隠すように守り、死体を観察する。
引っ掛かるのだ。
あの糸は一体なんだ?
蜘蛛系のモンスター?
一応小屋の中に生き物の反応がないか確認をしているが、まだマナによる生物感知は上手く出来ないから期待できない。
何より、あの老人を屋根裏にあのように拘束した化け物がいたとして、なぜあんなことを?
蜘蛛の生態とか分からんし…。
…餌を保存している?
だとしたらここは、住み処?居るのは危ない?
それとも…。
「お兄ちゃん?ここ出よう?」
「…だな、外も怖いけどあれの下に居たくはないな」
「木の精霊が変な生き物は寄せ付けないとか言ってたよね」
あ、そうか、木の精霊。
「忘れてた。由佳、早速お前のテレパシーを木の精霊とやらに試そうか」
「そだね…」
この小屋は使えないな…。
拠点に出来ないじゃないかベルエズさん。
二人で小屋を出て、辺りを見渡す。
「木の精霊さんはどこにいるんだろうな」
「いた」
「早っ、何処よ?」
由佳は森を見つめている。
「さて?見せてもらおうか、由佳のサイキックパワーを」
「お兄ちゃん、木に漢字が書いてある」
「は?」
意味が分からん。
周りの樹木を見回しても、漢字なんて書いてない。
そもそもなんで異世界に漢字。
「無って書いてあるよ、全部の木に」
「ム?ムって、無理とか無心の無?」
「そうそう、無って漢字」
「そもそも僕には見えないんだけど…木が無心なのかねぇ…」
「いや精霊なんじゃない?」
「え、お前全部の木に書いてあるって言ったよな」
「この広場の周りの木は全部精霊かも」
まじかぁ…。
視認するだけでいいって言うのは対象の体に感情が表示されるからかな?
「全部って言ったよな?…全部って、全部?」
「目につく木には全部、無って書いてある…」
「僕ら今まで精霊に囲まれてたわけ?」
「怖っ」
だな、マジ怖い。
「あ…苦いって書いてある木がある」
「ニガイ?」
「ほらあれ」
いや、指差されても。
丸く開けた土地の、円の端にある小屋から真っ直ぐの場所、小屋と木を直線に結んだ位置を指差す由佳。
よく見ると、一本の木だけに、蔦が巻き付き、木を締め上げている。
周りの樹木と比べると、蔦に締め上げられた樹木は力なく萎れているようにも見える。
「苦いじゃなくて、苦しいのかもね」
「あっ、蔦が巻き付いてるから苦しいんだね!切ってあげたら仲良くなれるかも!」
そう言って歩き出す由佳。
「いやいや由佳!?危ないって!」
「でも可哀想…」
可哀想?
蔦に締め上げられる木なんて元の世界でも見たことはあるけど、そんな感情湧いたことなかったな。
ベルエズさんから貰った力で木の感情が分かるからこそ、そんな風に思うのかもな。
……。
「由佳、木に近づいてみるからさ、周りの木に変化があれば教えて?」
「お兄ちゃん行きたいの?分かった」
いや行きたくないわ、止めてもくれないのね…行くしかないな。
大丈夫かな。
近づいたら精霊が攻撃して来たりなんて…。
…怖いなぁ。
でも行かないと由佳が行っちゃうからなぁ。
気になり出すと止まらないんだよなぁ由佳。
とりあえず準備はしておこう。
精霊から攻撃を防ぐ方法。
アイアンスキンじゃ恐らく、斬る、突く、打撃による傷は防げても、衝撃までは防げない。
打撃なんて特にまずい。
衝撃を防いだ上で傷を防ぐ手段。
衝撃を、防ぐ…吸収。
「衝撃、吸収…」
「衝撃吸収?」
「木の精霊に攻撃されたら怖いからさ、アイアンスキンだけじゃなくて新しい防御手段を考えようかと思ってさ」
「衝撃を吸収したいの?何で?」
「木の精霊が攻撃してくるとしたらさ、太い木の根っ子を地中から出して木の根で突き刺してきたり、根を鞭のように叩きつけて来そうだろ?」
「あぁ…アイアンスキンは皮膚を硬くするだけだもんね、衝撃は防げないんだね」
「そうそう、なんか良い手段があればとね」
「衝撃吸収、車のCMのフレーズを思い出すね」
「車?」
従来のエアバッグでは横からの衝撃には対応出来ませんでしたが、このエアバッグは運転手を包み込むような形で飛び出す事で………………………………………………………………………………………………………………………………
由佳がアナウンサーみたいな口調で喋り出したCMのナレーション。
「エアバッグ、空気…それだ」
「空気?」
「空気にもマナが含まれてるとか言ってたよな?」
「空気の精霊とかいるらしいしね」
「空気なのか酸素なのか分からないけど、マナでどうにか塊を作ってエアバッグみたいにして身の回りに敷き詰めたい」
「マナバッグ」
「まあ…そんな感じ?」
空気なんて常に触れているのも同然。
周囲のマナを操るなんて簡単なはず。
自分の周りに意識を向けてみる。
…やってみようととしたがそもそも見えない空気をどう意識すればいいんだ。
「黙ってないでなんか喋ってよぉ」
おぉめんごめんご。
「空気に含まれるマナをそもそもどうやって操ればいいんだろうと思ってな」
「体内のマナと周囲のマナを繋げばいいんでしょ?」
「いやだからその方法が分からん」
「ドゥミアーナさん言ってたじゃん、探知するためには…」
体内のマナを体から放出して辺りに漂うマナに結びつける、これを繰り返してその範囲を拡大していけば周囲の生物が体内に保有するマナに行き当たると思います……………
「てさ!」
「放出ね…あ、分かった」
「え?」
「まあ見てな」
目を閉じて意識を肌へ。
探知の為にマナの放出の訓練をした時、具体的には皮膚、それも毛穴から吐き出すようなイメージをしたら放出は出来た。
体全体の皮膚を意識して…マナを集める。
体がアイアンスキンと似たような光を帯びる。
硬化するイメージはしていないので柔らかいまま。
そして集めたマナを毛穴からマナを排出する…イメージ!
フワァー。
体中から、輝く霧のようなものが吹き出ている。
「んでどうするん?」
「いや空気だの酸素ばっかに着目してたけどさ、重要なのはマナの方だったわ、これをさ、こうするんだよ」
漂うだけのマナを薄く伸ばして、空気を取り込むように形状を変化させた。
操作するのは空気ではなくマナ。
「来たぁ」
「風船みたい!すごい!マナバルーン!」
「触ってみ?」
由佳が風船を人差し指で小突く。
空気を含ませたマナの塊は、それこそ風船のように移動する。
「これどの位の衝撃に耐えられるんだろうね!」
「よし、試してみるか」
マナの霧を頭上に放出し、自分を取り囲むように薄く伸ばし、地面に張る。
周りからみれば、球体を半円にしたような状態だ。
「結界みたい、バリア、マナバリア…マナ…マナウォール…」
「いやもういいからそういうの、由佳、殴ってみ?」
「うぃ~」
由佳が格ゲーのキャラのように構え、右手の拳を握り、突き出す。
「高まれぇ高まれぇ」
なんとも反応に困るのだが、由佳の肩から上腕、手首、そして拳が輝きを帯びる。
「おぉいいねいいね、拳を当てた瞬間にマナを押し出すイメージ、覚えてるか?」
「まっかせなさ~い、お兄ちゃんこそ準備は?」
「カモンッ」
と言った瞬間、間髪入れずに由佳が。
「っしゃオラァッ!!」
バァンッ!
例えるなら重低音で割れる風船の音、由佳の拳の衝撃を受けた反対方向、マナの障壁と地面の境目から空気が漏れだすようにマナの障壁は弾け飛んだ。
「…いい感じに仕上がってるねぇ」
「でしょでしょ!」
しかし…オラァって…。
「由佳ちなみにグローブも硬化させてる?」
「あ、そっか」
「硬い物殴ったら手を痛めるだろうから、グローブと、拳も硬化させんとだぜ」
「だね」
「後々色々試してみるか」
こっちに関しては、地面に固定すれば問題はなさそうだ。
「さて、とりあえずあれをどうにかしてみるかね」
「いってら~」
「あ、一様少し近くまで来て?木の様子も見といてくれよ」
「あok」
二人で問題の木に近づく。
「ん、そこでいいわ、見てて」
「うぃ」
由佳を少し離れた場所に待機させ、木に近づく。
「由佳?」
「変化なし~」
「…由佳?」
「変化なし~…あストップ!」
「え何っ…」
「関心って書いてある」
「どういうことやねん、え、興味もたれたん?」
「じゃないの?」
何、なんなの怖いんですけど。
さっさと離れたいので木に巻き付く蔓を掴む。
近くでみると分かるがめちゃくちゃ太い。
親指と人差し指でギリギリ掴み切れる程度。
そして引き剥がそうと力を込めた時に感じた違和感。
…しっとりとした手触りに、表面には柔らかみ。
そしてしっかりとした肉付き、肉付き?
「え、何これ」
「え、何どうした?」
いや、何これとかこっちの台詞なんだが。
「その蔓にびっしり不快って書いてある…」
「え…」
――フシャァッ――
幸運だった。
掴んでいた何かに、力が篭るように収縮したのにびっくりした僕は、反射的に体全体を硬化させていた。
バクンッ!
頭上から白い何かが迫るのを目の端に捉えた瞬間、右肩に大きな何かが噛みついたのだ。
「ヒッ……お兄…あぁ…」
「ガ、アァァアッ!?」
肩を多い尽くす程に巨大な口をかぶりつかせた、乳白色の大蛇。
「ヒィゥッ、ヒアァァアッッ!?」
大蛇は僕を宙高く持ち上げると、まるで玩具でも振り回すが如く、僕を激しく振り回す。
その光景に由佳は呆気にとられ立ち尽くしていた。
なんという無力感。
自分と同じ背格好の人間が玩具の人形のように手を投げ出し、成すがままめちゃくちゃに振り回されている。
怖さ、恐ろしさ、そんな物は感じない。
目の前の光景があまりにも現実離れしてる故に、どんな反応をしていいかもわからない。
対して僕は。
パニックだった。
例えようのない程の力で噛みつかれ、肩が両側から挟みこまれ、骨がミシミシと悲鳴をあげている。
抜け出したい。
手を隙間に差し込み、引き剥がして拘束から逃れたい。
だけど僕はあり得ないほどの膂力で振り回され、それに釣られて手は投げ出され、足も投げ出され、どれだけ力を込めても、手は望んだ通りには動ごいてくれなかった。
唯一の救いは、アイアンスキン。
皮膚の硬化が大蛇の牙が皮膚に沈み込むのを防いでくれている。
ブンッブンッブンッブンッブンッブンッ……………
どれ程振り回されたのだろうか。
意識を保てていたのは奇跡だった。
なぜか蛇は振り回すのを止め。
鎌首をもたげて僕を振り投げた。
視界が灰色になった。
…何だこれは。
ゆっくり、ゆっくり。
景色が流れて行く。
…走馬灯?
え?死ぬの?
いや冗談じゃない。
…由佳は?
おぃ…何突っ立ってんだよ…。
由佳………由佳ッ。
蛇が由佳を見てる。
このままじゃ…
ヤバい、ヤバい、ヤバイ。
僕が連れてきた。
由佳が死ぬなんてダメだ。
そんなのダメだ。
由佳が死ぬなんて…嫌だ。
嫌だ…嫌だ…嫌だ………
――嫌だぁぁあぁぁぁァァァァアッッッッッ!――
視界は灰色のまま。
僕は周囲にマナを大量に放出し、自分を包み込んだ。
勢いはそのままに、自分を取り囲んだマナの球体は小屋まで飛んでいき、小屋にぶつかり跳ね返った。
マナの球体は大きく空へと跳ね上がる。
下に目を向ければ、由佳は未だ立ち尽くしている。
大蛇は由佳に、体をゆっくりくねらせながら近づいている。
舌をチロチロと動かし、獲物を前に嬉しそうに。
殺す。
蛇ごときが。
怒りがこみ上げる。
思考が研ぎ澄まされる。
どうすればあれを殺れる?
このままいけばあれの真上に落ちるだろう。
殺らなきゃ由佳は死ぬ。
殺らないと。
どうする。
クソッ、武器はない。
あぁ…もう目前に。