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第1話…日常の終わり

「奏多ー起きなさーい」


 桜が風のリズムで舞って行く。

 いつもと変わらない太陽と母の声で目を覚ます。

 重たい体を起こし時計を確認。

 6時50分…「まだ寝れたじゃん」と思いながら

「ふぁ〜」と大きなあくびで朝を受け入れる。


 ボサボサの頭とパジャマ姿のままリビングへ。

 テーブルの上には目玉焼きと食パンが置かれており

 トースターで焼かれたパンの熱でバターが溶けた時の匂いは寝起き直ぐでもお腹が鳴る。


「早く食べて、支度しなさい」


 母の声は寝起きにはきつい…。

 思ってても言えませんが…。


「分かってる分かってる頂きます」


 黙々と食べ始めた俺。

 黙々と支度する母。


「今日から高校生なんだからしっかりしてよね」


 母が呆れ口調で言ってきたので取りあえず聞こえないふりをして食を続ける。

 今の俺は寝起きで眠いのだこの寝癖が眠さを物語っているのがわかるじゃろ!?と心の中でふざけながら食べを終わった食器を台所に置いて支度を始める。


 俺・・・寿ことぶき 奏多かなた

 今日から晴れて高校生。

 朝から母が騒がしいのは入学式のためである。

 さすがに学校に一緒に行くのは恥ずかしいので先に行くと言って一人で向かう。

 団地の階段を駆け足で降りる。

 別に急いでいるわけではないし可愛い彼女〜やら楽しい部活〜やらを期待している訳では無いただ新しく始まる高校生活が少しだけ楽しみなのである。



 学校の正門に到着するなり

(バスケ部興味ある方〜)

(陸上部部員募集中でーす)

(将棋部ー)

 と様々な声が混じり合ってもはや日本語の枠をは越えていた。

 何を言っているのか解らないくらいの勧誘に恐怖すら感じる。

 俺は下を向き根暗運動音痴コミュ障オーラを全開にし元々大きくは無い体をさらに小さく丸くして小走りで逃げるようにして戦場から離れることに成功させる。

 自分のクラスを確認し自分の席へ着席して少し緊張しながら待機。

 この時の不安要素はクラスを間違えていないかと座る席を間違えていないかのこの二択だと思っている。


 『ガラガラ〜』

 クラスの扉が開き担任の教師が入ってくる。


「今日からこのクラス担任の桃野百合です!よろしくお願いします」


 ニコッと笑い黄色い目をチラつかせて挨拶をした彼女は身長153㎝ほどの小柄で手足は細いが胸はふくよかで顔は綺麗で整っていたクラスの女子を置いてけぼりに群を抜いて男子の注目を集めた。

俺は一目見て綺麗だとは思ったが生理的に受け付けなかった。


「早速ですが入学式始まるので皆さん体育館に移動しましょ!」


 先生の声でみんなが動く。

移動中の廊下では…

(このクラス当たりじゃね?女子も可愛いし先生も優しそうで超美人胸もでかいしさ!)

(わかる!俺ガチで先生狙おっかなぁ〜)と聞こえた


「そりゃ俺も男ですから分かるよ分かるともけどそれそんな大っきい声で話す事かよ」

と思ったけどそれ以上に

「もう仲良しグループ出来てるんかーい」

とそっちの方が驚きが大きいのだけども!どこぞの漫画なら目ん玉飛び出てるくらいだ。



体育館に到着しクラスごとに置かれているパイプ椅子に座り入学式が始まった。


入学式開始と同時に電気が消え真っ黒いカーテンが閉まると謎の音が…


『バタン』『ガシャン』『ドタン…』


朝の体育館ではいくら灯がないとはいここまで真っ暗になる事があるだろうか。

隣に座るクラスメートや立っていた教員達の異変に気付くが急の出来事で慌てることも出来ずにいる。


「え、え、あ、え、?」


最初に出た言葉だった。

安否を確認するために隣の奴の肩を揺らす。


「おい、起きろ!おい」


反応はない。


………(これだけか)


真っ暗な世界で急な音に体からビクりと反応した。

音だけで奴らが体育館のステージの方に立っているのが分かり自然と視線がいく。


(これだけの実験台がありながら高魔力耐性はつがいのソレだけか…)


「コイツらは何を言っている?実験台?高魔力耐性?」


彼らはただ立ち並んでいるだけだ。

ただそれだけなのに彼らから溢れて出でいるなんとも言えない違和感は尋常では無い。

全てが急な出来事で声を出すことも出来ず不安と恐怖と疑問が全身にヒシヒシと痛みの様に刺さりながら俺は立ち尽くすことしか出来なかった。


(まぁいつまでも此処にいても仕方がありません。そいつらを連れて城へ帰りましょう)


さっき聞こえた声とはまた違う声今度は男らしい低い声だった。


「うむ、でわ行くか」


その声は一番最初に聞こえた声だった。

この言葉と共に床に魔法陣のようなものが真っ白に光っていた。同時に彼らと俺たちは淡い青色の光が体を包む。

この時に初めて気づいたのだが自分の体の心臓部が赤く光っていたこの光の正体はわからないが自分と彼らの他に一つ淡い光に包まれながら赤く光っている物が目に入る。

次第に力が抜けて段々と瞼が重くなっていくのを自分の力では抗えずすっーと意識が落ちる。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


初投稿です

話のまとめ方や書き方が思ったように行きませんが自分なりにゆっくりと更新したいと思ってます


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