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大国セイラン

 ギルバードの隣国、東に位置するその国の名はセイランと呼ばれていた。


 気候が安定しているギルバードとは違い、砂漠が国土の四割を占め、資源は乏しく、標高300メートルを軽く超す山々が連なっている。その山々の間や山麓で、気象や土地、水利が良いという条件が揃って初めて人が農耕などの生活を始めるのだ。つまり、この国では豊かな大地は宝物ということになる。


 それだけ豊かな大地は希少なのだ。大抵は放牧地として、貧しく苦しい生活を強いられる土地が多くの国土を占めている。その過酷な環境が生み出す希少な恩恵が原因で、人々は利権をめぐり絶えず争っていた。


 そんな中、セイランという名の英雄が、各地の民を率いて全国に存在していた強者、一国の王を名乗る者たちを打ち滅ぼして、一大国家を作り上げたのがこの国の名と成り立ちの由来である。


 騎馬に乗れば、瞬く間に十人もの人間を槍で吹き飛ばし、その姿は戦場に立つ者敵味方を問わず全てに畏怖させ、セイラン率いる騎馬隊の特攻を防げた者は皆無だという。その存在は、すべての民にとっての憧れであり、夢であり希望だった。


 代々セイランの子孫を皇帝とし、その側近達の手腕で、数多く眠る霊山や海に面した国土を生かし、霊山からは希少石、海からは海産物や塩を内陸国に輸出することで国益を潤してきた。しかし、真上に輝く太陽が、時が経つにつれて少しづつ眩い光を闇に消していくように、物資が豊かになるにつれ、権力を持つ者、持たない者、貧富の格差、それに伴う賄賂の横行が目立つようになった。


 知らぬ間に背後に迫った闇によってか、餓えることもないはずの国に盗賊が現れ、餓えた獣のように暴れ回っていた。


 行き過ぎた権力は必ず腐敗する。


 だが、それでもセイランという一代のカリスマの名のもとに、多くの優れた人材が代々の皇帝を支え、迅速に対処していった。皇帝直属の軍の編成、賄賂の取り締まりの強化と、力と権力を駆使し、なんとか国家を維持させていった。


 皇帝自身が国の災厄そのものとなる…その日まで。




突然違う国から始まって、なんじゃこりゃって読者の方がいるかもしれないんですけど、ちゃんと二章もいれていくのでご勘弁を……

どうしても、もう一つ入れてみたくて書いてみました。楽しみにしてくださっていた方々、長らくお待たせしてしまって本当すみません…

返信も、これからはちゃんとしていきます。嬉しかったです。ありがとうございます。

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