No.2 湯田の過去
本当ならNo.1で言うべきだったかもしれないですが··
今後とも出てくるキャラクターの名前は適当になっております。
伏線とかも出てこないと思います。
···見てくれてる人いるかな····
小2の頃の話だ。
同級生の武司君が6年生の人たちとよく一緒にいた。
初めは遊んでいるのかと思っていた。でもよく見ているといじめられていたみたいだった。
ほとんど毎日上履きを隠されていたし服を脱がされていたりもされていた。
朝、確かに学校に来ていたのに一時間目が終わってすぐに武司君の姿が見えなくなり、僕が学校を探して回ると体育館のトイレの個室に閉じ込められていた。なんて事もあった。
僕は武司君が泣いているのを見て声をかけた。
「武司君···いじめられてるの?」
「···ううん···違うよ····」
嘘だ。トイレから出てきた時にスッゴい泣いてたし、今まで武司君が楽しそうにしてるのを見たことがない。
「なんで嘘つくの··?先生に言わないの?」
「違うっていってるじゃん!!」
僕は悩みながらも、その日はそのまま帰った。
次の日、学校で先生が来るのを待った。
「おはよー」
来た。先生だ。
「先生!」
僕は先生に駆け寄る。
「どうしたの?湯田君?」
「先生···武司君が6年生にいじめられてるんです!!助けてあげて!!」
「えっ···武司君、本当なの?」
武司君は黙ったままうつ向いている。
そして必死に一言いった。
「····そんなこと···無いです····」
「嘘だよ!!昨日もトイレに閉じ込められてたじゃん!!」
「···武司君、本当の事を言って。」
先生がそう言うと武司君は泣きながら叫んだ。
「違います!!そんなこと無いです!!そう言わないといけないんです!!」
「これは···本当みたいね。湯田君、ありがとう。··武司君、ちょっと先生と一緒に来てね?」
そう言って武司君は連れていかれた。
その日の学校が終わってから帰ろうとしたら武司君を見かけた。
「あ、武司君···」
どうだった?そう聞こうと思って近寄ると
「来ないで!!」
と武司君に叫ばれた。
僕はビックリして止まってしまった。
「···壮介君が助けてくれたのは嬉しかった。···でも駄目なんだ。先生に言うと逆にいじめが激しくなっちゃうんだ。···それで僕のお兄ちゃんは自殺しちゃったんだ···。ありがとね。あと···ゴメンね。」
僕はショックをうけた。助けたつもりだったのが逆に追い詰めてしまったかもしれない。
武司君は帰ってしまったが僕はしばらく動けなかった。
スペースと文章ちょい修正(2020 5 17)