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夏生詩集3

塞いだら届かない

作者: 夏生

痛い言葉も思いも

耳を塞いだら届かない

耳の痛いことは嫌だと

耳を塞いだら

耳あかだらけになって

聞きたいことも聞こえなくなって

しまう


今ふりかかった苦い思いから

もう懲り懲りだと逃げるほど

その足、その手、その首までも

自ら締め付けることになる


己に刃を向けてもつまらない

人に刃を向けたら終わってしまう

誰のための、誰のせいの

人生じゃない


苦しみはいつか自分がまいた種が萌芽したもの

繁茂させるか、刈り取るか己しだい

みんなわかってくれないと

嘆くなら

自分は誰かの心をわかってやったのかと

問えばいい

わかろうと心寄せたのかと


耳から手を離し

聞こえて来る言葉に耳を傾けて

都合のよい言葉は避けて

痛みを忍んでみれば

気づかなった自己が目を覚まし

晴れやかに微笑むだろう




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