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  作者: 茂上 桔梗
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●山口雄大



 はじめに。山口雄大は彼、小畑希望のことを嫌っている。一番気に入らないのは『希望』と書いて『のぞむ』と読む、彼の名前だそうだ。……何だそれは、と思わず舌打ちが出るらしい。

「陳腐なのはいい。ただあんな根暗なやつを捕まえて希望呼ばわりするとは、不適切どころか不謹慎だ。希望に失礼である」とは、彼の言葉だ。

 色々と大きそうな名前である。しかし確かにガタイは良いが、こんなくだらないことにさえ腹を立てているような器の小さい男である。

 大学二年生で、趣味は総合格闘技。所属する大学の部活で一番強いことが、自慢。サークルはいくつも入っていて、その中の一つである写真部では小畑と同期にあたる。

 不本意ながら。

 紹介はこんなところでいいだろう。この話しにおいて、彼という人間について言っておくべきことは、ただの一点だけ。

 それは山口が、小畑が腕を拾ったことを知っている、唯一の人間であるということだ。



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