事情説名~事実は小説よりも奇なり~
(あれ?何でこんな空気になってんの?不味い事言った?あれか!風魔がいけなかったのか!?そり ゃあ北条だから風魔の事で何か文献とか残ってるかも知れないけど、ひょっとして政って言う風魔 がい無いから疑ってるのか!)
「政、もしや、いやしかし・・・・」
(何ぶつぶつ言ってんだろ?気になる。すげー気になる)
「風魔君、つかぬ事を聞くが君の両親は?」
「!母親は居ません。俺は捨て子だったらしく物心ついたときには父親に拾われていました」
「君の名前は君の父親がつけたものなのかね?」
「いいえ、俺の名前は父の知り合いからつけて貰ったものです」
「そうか。では君は風を操れるか?」
「!!」
俺は背中にある小太刀に手を掛ける。こいつはどうして俺の秘密を知っている!?
「待ってくれ!こちらに戦う意思は無い!」
「本当だな?」
「ああ」
俺は小太刀から手を離す。
「これで最後なんだが・・・」
俺はどんな質問が来るのか身構える。
「君は昼ねが好きかね?」
「はぁ!?」
頓珍漢な質問に俺は思わず間抜けな声を上げる。
いや何さ昼ねが好きかって?
「まぁ好きだけど?」
「やっぱり、なら彼は本当に・・・・」
また何か考え事をしている。
「お父様、何がなにやらさっぱりなのですが?」
さっきから話についてこれなかった朱里が雅時に質問する。
「ふむ、」
娘の質問で意を決した用に口を開いた。
「君の本当の事を話して欲しい」
「!!!」
この言葉で俺は悟った。
(これは、殆ど分かってる奴の目だ)
――――と。
「分かった。でもこれはあんた達からしたら到底信じられる話じゃあないんだが、これから話す事
は全部事実だ」
俺は俺が気が着いたら赤ん坊になってた事、
風を操れるようになった事、
戦場で死んだはずなのに気ずいたら森の中にいた事を話した。
「まさかそんな事が」
「信じられないけど事実なんだなぁこれが。まあ、この話は措いといてそういうわけで俺この世界
の常識何にも知らねーんだ。教えてくれないか?」
「いいだろう、この世界は――――
この世界には個性能力<パーソナリティーアリビティー>というものがあり、これは一人一人が生 まれながらに持っている能力で、生涯変わる事の無いものである。
たとえば、火を出す能力や、水を操る能力などがある。
これは一人一つしかもっていないみたいだ。
他に、この国には個性能力を自在に操るために訓練する事が法律で決まっていて、15になったら 特別な学校に通うようだ。
能力は遺伝によるものが大部分を占めているようでこの世界で、驚いた事に戦国時代の武将の子孫
は能力が強く現代でも結構な権力を持ってるようだ。
この国はの通貨は円でこれは第一の生の時と変わっていない。
さらにこの国は日本で首都は東京、これも変わっていない。
おおかたこんなもんだろう。だが説名を聞いたが困った事が起きる。
「それで、風魔君はこれからどうするのかね?」
そうなのだ。俺にはこれからどうするか当てがない。砂金はあるが底を何時かはつくだろう。その 時困るのが仕事だ。何せ俺には戸籍が無いからどうする事も出来ない。
(はは、どうしよ)
もはや乾いた笑いも出なくなったころ俺に救いのてが差し伸べられた。
「もし何も考えが浮かばないなら、私の護衛なんてどうだ?私は今年から学園に行くのだが、そこ
が全寮制でな。この前のような事が起こるかもしれないからな。護衛が居てくれたほうが心強い
のだが」
「へ?いいのか?自分でいうのもアレだが俺かなり怪しいぞ」
「私はお前が嘘を言っているようには思わん。それにお前の話は昔見た文献に載ってたものと今思 い出してみれば似すぎている。あの文献は私と私の両親しか見れないから十中八九本当のことだろ
う。それに風魔は強いからな」
「そうか。それならその話有難く貰い受ける。ありがとう」
俺はそういって頭を下げる。
「よ、よしてくれ。お前に感謝されるとなぜか知らんがむずかゆくなる」
「あらあら、それなら早速戸籍とか用意しなくてはいけませんね」
「うむ、こちらからも娘を頼む。早速だが給料は――――」
雅時さんは(雇い主になったから以後さんをつけます)早速給料の話をしようと俺をリビングから
連れ出した。
「朱里、あなた政君に惚れましたね」
「お母様!///私が会ったばっかりの奴に惚れるなど!///」
「だって、あんなあなた見た事なかったものですから、つい」
「うぅ~///」
「あなたが知り合ったばかりの人をそんなに気にかけるなんて、一目惚れでもしたのかとおもって
ねぇ?」
「///」
顔が真っ赤になった朱里と昌美さんが後に残った。




