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第9話 移動
「あ、お願いがあるんだけど。」
紅蓮がアラバに話しかける。
「へ?」
一時間後
今アラバは、火山を突っ切っている。
すると目の前の火山が大噴火した。
「どわーーーー!!」
かなりギリギリで回避。
アラバの周りにあるのは火山ばかり。
「なぁアラバ。一つお願いがあるんだけど?」
紅蓮が出来かけている降氷龍のアクセサリーを持ちながら話しかけてきた。
「ん?」
「逆鱗を10個くれ。」
「絶対にヤダ。」
「嘘だよ。15個くれ。」
「5個増えたぞ!」
「わかったよ。………1個でいいからくれ。」
「あくまでももらう気だな。」
結局、1個だけあげることになった。
そうしているうちに火山を抜け、ナガワ村の近くまで来ていた。
「疲れたから休憩ーーーーーーーー」
アラバは近くの高原に降り立った。
そこで紅蓮をおろし、食料調達にでかけた。
着いたのは、綺麗な渓谷の水辺だった。
そこで野生のシマウマを2匹捕獲して、1匹目を食べ終わり、2匹目を食べようとした瞬間、おぞましい気配を感じた。
後ろを向くとそこには、腹ペコの悪凶龍がいた。