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第45話
短めですけど、久しぶり。
一方、こちらはアラバがクローンとの戦闘を開始しようとしていた。
「そこどいてくれるかな?」
アラバが満面の笑みでクローンにお願いする。(妙に怖い)
『それは無理な相談だ。』
クローンがそう答えると、アラバの形相がガラリと変わった。
「どけ………………………」
『無理だと今言ったばっかりじゃ……』
「たかが偽者が調子ぶっこいてんじゃねぇよ!」
『いや、俺がこの勝負に勝った時、俺が本物になる。
そして、貴様が偽者となる。』
クローンの言葉にアラバがぶち切れた。
駄々漏れとなった殺気が、上に上がっていき、そこに龍の炎が混じり黒く、恐ろしい煙がアラバを包んだ。
煙の中では、紅い目がギラリと光っていた。
「消えろ………」
アラバは、自分が纏っている黒い煙を口に集め、圧縮しはじめた。
と、次の瞬間殺気と脅威のエネルギーの塊を一気にクローンに向けて放出した。
クローンは軽々と避けようと思ったが、アラバの殺気による威圧感で動けない。
ズドォン!!
クローンはブレスをまともにくらい、体のあらゆるところから、煙と血が出ている。
『グボッ』
クローンは倒れた。




