第4話 2体の伝説
「おい、ここは俺の縄張りだ!さっさと出ていって貰おうか?
それと、氷を全て溶かしてもらおうか。」
アラバが目を尖らせ、威嚇する。
「いや、ここは俺様の新しい縄張りになるのだ。
貴様こそ出ていって貰おう。」
ウザッ
アラバは戦闘体勢をとった。
「あれは創造龍と降氷龍!?」
紅蓮はかつて創造龍を見たことがある。
それに、今2体の伝説のドラゴンが争ったら、世界に被害が及ぶおそれがある。
ちなみにアラバは降氷龍を作っていない。アラバが作ったのは草木や海、そして微生物、空気等の必要最低限のものを作っただけである。
つまり、降氷龍はインターネットでいう、エラーだ。
そして紅蓮は戦闘をしばらく遠くから見ていた。
その頃、アカムとアラバは戦闘は激化していた。
「侵入者が出ていけとかほざいてんじゃねぇ!」
アラバは無数の針を体に纏い、突進した。
「ぐはっ」
それは見事に降氷龍の腹に当たった。
アラバはそのまま降氷龍の腹を針でえぐり、突き飛ばした。
ズトン
降氷龍は近くの雪を被った溶岩の塊に激突し、崩れた。
降氷龍は体勢をたてなおし、雄叫びをあげながら突進してきた。
「俺は負けない。そして俺が真の神となる!!」
アラバはそれを回避し、空高く舞い上がった。
「さっさとくたばれ!」
アラバは、大気中の水分を密集させ凍らせた氷を降氷龍に突き落とした。
降氷龍はそれをギリギリ回避し、アラバに向かって、コールドブレスをはいた。
あまりの冷たさで、周りの雪をかぶった溶岩の雪が凍りはじめた。
アラバは旋回で回避しようとしたが、間に合わず直撃した。
「ぐわ、ぐぐぐぐぐ」
アラバは寒さに耐えようとしたが、地面に落ちた。
ドサッ
アラバはきれいな氷の彫刻と化していた。
「これでもう俺の天下だ!ははははははは」
アラバは凍り、何も喋れない
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