第37話 コラボ 第3回
ね、眠い…………
「見~つけた!!」
「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
グレンの断末魔がヨハマ村に響きわたる。
グレンはサクラにぼっこぼっこにされ、アラバの右隣に蹴り飛ばされた。
「理不………尽…だ……」
ヨハマ村の中央には右から、グレン・アラバ・ユウキが血だらけでぐったりしている。
あまりにも酷い光景に、村の人々は言葉を失っていた。
「これじゃあ、伝承の秘薬は3つ必要じゃな……」
「え、何それ?」
霊真の言葉にサクラが反応する。
「実はだな……」
『大和、事情及び、出来事を説明中。しばらくお待ち下さい。』
「なるほど、それで私にその万能薬草をとってきて欲しいのね。」
「まぁ、そんなところだ。」
サクラは大和の説明を聞き、お詫びをかねて、万能薬草を探しに行った。
1時間後
「見つけて来たよ!」
サクラが、本に書かれている物とそっくりの草を持ってきた。
「うん、それに間違いなさそうだね。すぐに作るわ。」
村のお姉さんが秘薬の準備に取りかかる。
そして出来上がったのが、なんとも恐ろしいオーラを撒き散らしている。これはまるで●魂のダークマターそのものだ!
村の人々は、その秘薬をグレンとアラバとユウキの傷に塗り始めた。
そして塗り終わって30秒後……
「「「いってぇぇぇぇぇぇぇぇ」」」
見事な時間差攻撃だ。
アラバとグレンとユウキはあまりの痛みに、飛び起きた。
しゅうううううう
と、同時に傷がどんどん治っていった。傷後を残さず綺麗に傷はなくなっていく。
そして、グレンが起き上がれるようになると、サクラは村の皆に謝罪をしてから、グレンと仲良く渓流に帰っていった。




