第30話 紅蓮VSアラバ 1
「大丈夫か!」
アラバが逃げてきたシャギに声をかける。
どうやら彼らは無事らしい。
「今、100体の緊急戦闘部隊が応戦しているんですが、相手があの紅蓮じゃあ殺られる一方で、負傷したのが54体、戦死が21体、残り、25体程で全滅です。」
先頭を走っていたシャギが状況を説明する。
村の人達も驚きを隠せない。
「くそ、俺も行く!!」
「あっ俺達(僕)(アタシ)も!」
アラバに続いて、大和と霊真とクロスとナリアも行くと言い出した。
ちなみに、ファイとサンとコウはまだ子供達とじゃれあっている。
「お前達には頼みたいことがある。」
「「「「頼みたいこと?」」」」
~場所~
孤島ベースキャンプ周辺
「くそ、歯が立たない。」
「やられてたまるかー!!」
グハッ
「シャギ~!!」
緊急戦闘部隊は紅蓮と戦闘をしていた。と言っても、シャギが殺られる一方である。
「シャギ何てたいして金になんねぇんだよ!!」
紅蓮が怒鳴りながらシャギ達を殺っていく。
「クタバレ!!」
ゴオオオオオォォォォォォォ!!
空から炎の渦が伸びてきた。
アラバである。ジャギィは全員巣に撤退した。
「よう、クズ!!」
「来たな、俺の金。」
「どう言う事だ。」
「この前盗ったお前の逆鱗が想像以上に高値で売れてな、お前は俺が億万長者になるための道具と言う事だ!」
アラバが炎を吹く。
ズゴオオオオオオオオォォォォ
紅蓮はそれを右に避け、アラバの首を狙い、大剣を横に構える。
アラバは左前足に炎を纏い水を蒸発させ、水蒸気を凍らせた。
ガキィン
氷が剣を弾く音が孤島に響き渡る。




