第24話 大砂漠に響く砲声
塩=SALTさん感想をいただきありがとうございます。
ここは大砂漠。砲声を鳴り響かせながら移動する戦車。
起きた紅蓮は外に出た。
「おはよ。」
「あぁ紅蓮さん。おはようございますって、今まで寝てたんですか?」
乗組員が大砲の弾を運びながらツッコム。
「総員に報告!!」
船頭にいた指揮官が叫ぶ。
「前方に鯨竜2体を確認。
その近くに謎のモンスターを確認。
総員戦闘位置に配置せよ。」
「謎のモンスター?」
紅蓮が指揮官から望遠鏡を奪い、覗きこむ。
「えーっと。左から、鯨竜、鯨竜、アラバ。
………………………
アラバ?」
そこには何故かアラバがいる。
「指揮官、俺このクエスト降りる。」
「えっ何言ってるんですか、紅蓮さん?」
紅蓮がポーチからモドリワープSHG持ち運び型を取りだした。紅蓮お手製のオリジナルのワープシステムだ。
ひゅんっ
紅蓮はモドリワープSHG持ち運び型で村に戻った。
その頃アラバは。
「何あれ?」
アラバが近づいてくる戦車を指し、大和に聞く。
「また来たか。」
大和が呆れている。
「兄者、逃げよう。」
霊真の提案に賛同する大和とアラバ。
「ところで何処へ逃げる?俺もう戦車に追いかけ回される所は嫌だぜ。」
大和が大砂漠の中は嫌だと、主張。
「それじゃあ、俺の今住んでる森に来ない?
一面海に覆われていて眺めが最高だよ。」
「海かぁ。一度行ってみたかったんだ。」
「わしもじゃ。」
意見がまとまり、三体は森に向けて出発した。
しかし何故か戦車が追いかけてくる。
「諦めない気じゃな。」
霊真が後ろを見ていう。
10年ぶりに3体で暴れ見ようぜ。」
アラバの提案に大和が、
「じゃあパターンJ5でさっさと片付けて、海にいこうぜ!
砂と同じように泳げるのか試したいし。」
やってみたいと思う事をやってみないと気がすまないのが大和の癖である。
「じゃあ、パターンJ5開始。」
アラバの合図に大和と霊真が砂に潜り、アラバは空高く舞い上がった。




