第23話 友達とは喧嘩をするためにいる。
感想を頂けたら幸いです。
ここは大砂漠。
一面砂景色。
アラバはあるモンスターを探していた。
「グヲオオオオオォォォォォ」
アラバが大砂漠全体に響きわたる位の雄叫びを上げる。
あまりの音量のデカさに、所々でビックリした砂の中で暮らしている砂魚が砂上を跳ねている。
それに混じって10メートル位の小さい鯨竜と9メートル位の小さい鯨竜が砂上を跳ねていた。鯨竜は普通全長100メートル程だが、彼らは十分の一サイズだ。
「おひさ~~。」
アラバは2体の鯨竜に向かって降下する。
「うるせー!!」
鯨竜兄の大和がアラバに向かって大ジャンプ。
「ウゴッ!!!!!」
大和の牙がアラバの鳩尾にクリティカルヒットし、そのままアラバは落下した。
ボフッ
その光景を眺めている鯨竜の霊真。
彼は大和の弟である。
「兄者、そろそろ許してやってもよろしいのではないじゃろうか。」
霊真が大和を説得するが、
「俺はこいつに仕返しをしないと落ち着かないんだ!」
と、効果無し。
そのまま大和は牙なぎはらいでアラバをぶっ飛ばした。
「グベラハッ」
アラバは砂の上をバウンドしながら転がっている。
「さーて、次はどうしようか。」
大和が横たわっているアラバを見下す。その瞬間、アラバは光速で土下座(orz)をして、
「ごめんなさい。もうしません。」
と、謝罪した。
それはそれは心がこもりまくっている謝罪だった。
「で、何の用なのじゃ、アラバよ。」
霊真がこちらに歩いてくる。
「遊びに来ただけ。」
アラバはふらふらしながら立ち上がる。
「それじゃあ、久しぶりに雑談でもするか。」
「「賛成!!」」
大和の意見にアラバと霊真は同意した。
その頃紅蓮は…
「Zzz…Zzz…Zzz…Zzz…Zzz…」
対龍専用戦車の中で熟睡していた。
「紅蓮さん起きてください。そろそろ目的地につきますよ。」
戦車の乗組員に起こされる紅蓮。
「ん、もう着いたのか?」
寝起きの紅蓮。
すると上にいる乗組員が、
「いたぞーーー!!!!」
と、声を上げて戦闘準備を整えた。




