第14話 アホ
「で、何すか?」
「実は、孤島の近くにあるヨハマ村の村長からの依頼なんですけど、どうします?」
「内容は何ですか?」
すると村長が温泉の中から紙を出した。
「えー、最近村…近………謎の地……が起きてい…ため、ラギ…ク…スの討…と共に地……の原因を調べ……しい。
だ、そうです。」
「・・・」
「・・・」
「読めてねぇーじゃねーかー!!」
紅蓮が激怒。
「ほとんど内容わかんねぇーよ!!
水の中に紙って入れていいのか?
ふやけるよ!!
字が滲むよ!!
読めねぇよ!!
アホか?そんなにアホだったのか村長?」
すると入り口から村人が入ってきた。
「あのー村長さん。」
「何かようか?今村長はお取り込み中だ。」
ドドドドドドドドドドドドド
「なんだろう。今、紅蓮さんの後ろにおぞましい何かがいたような……」
「何の用だ?」
「は、はい。」
完全に怯えている。
「村長。ヨハマ村の村長からお手紙です。」
「な、ならそちらの紅蓮さんに渡していただけませんか?」
村長も怯えている。
「どどどどどどど、どうぞ。」
魂がとれそうなくらい怯えながら、村人は紅蓮に手紙を渡した。
「どうもありがとう。」
紅蓮が笑いながら優しくお礼を言った。
「そ、その笑い止めてください。
かなり怖いです。」




