私立探偵バン・サスペンスによる事件簿「ドーナツ銀行強盗事件」
ショートショートのようなものです。
心を軽くして気を楽にして読んでください。
ある晩、町の中心にあるドーナツ銀行から大金が持ち去られた。警察は、容疑者の証言や監視カメラの映像から、元従業員を犯人と断定した。
しかし、私立探偵のバン・サスペンスは、犯行の裏に何かがあると確信していた。
サスペンスは調査を進める中で、ドーナツ銀行のオーナーが自社の経営危機に直面していたことを突き止めた。彼が強盗を計画した可能性があった。
サスペンスはオーナーに接触し、一分の隙のない推理を突きつけたが、彼は犯行を否定し、自分が被害者だと訴えた。
サスペンスは諦めず奮闘を続けた。彼は犯人のアリバイや証言、銀行内部の不審な動きなどを分析し、真犯人の正体にたどり着いた。
そして、ついに真犯人が逮捕された。警察が、偽装した監視カメラの痕跡を発見し、ドーナツ銀行の部長陣全員を逮捕したのだった。高飛びの準備をしているところだったせいか、全額は戻ってこなかった。
元従業員は無実が証明され、大金を盗んだ犯人が捕まったことで、職を取り戻すことができた。
その後、盗まれたお金と保険金で事業を回復できたドーナツ銀行は町一番の銀行となった。
「今回も私の推理は正しかったようだ。」
サスペンスは自信たっぷりに、次の事件に向けコーヒーをすすりながらドーナツを頬張った。胸ポケットに詰め込んだ札束の使い道を考えながら。
この度は最後まで読んでいただきありがとうございます。
以下ネタバレ
バン・サスペンスの推理は当たっていた。オーナーによる自作自演だった。サスペンスに推理を突きつけられたが袖の下を通され懐柔された。部長陣にも口止め料と復職権を与え保険金を騙し取った。
サスペンスは語る「俺はこういう金の匂いには鼻が利くんだ」
警察はまんまと穴にハマってしまったようだ。