第3話
それから数日経ったある日のこと、僕はいつも通り学校へと向かっていた。
しかし、通学路の途中にある小道を通り過ぎようとした時に、僕はあるものを見つけた。
「……またか」
それは、例の小道の前に置かれていた
「これで三回目か……」
それは木札だった。おそらく誰かが亡くなったのであろうことは容易に想像がついた。
「一体誰が……」
気になった僕は、小道に入ろうとした。
「いや、まてまてまてまておかしいだろ何で何も考えずに小道に入ろうとしてるんだ」
何故か僕は足を動かしていた。まるで祠に誘われているかの如く。
「幽霊が居たんだぞ、なのにまた向かうとかおかしいだろ……」
だけど僕の足は、身体は止まらなかった……祠に引き寄せられるように……。
「確かこの先に……」
暫く進むと、開けた場所に出た。
「うわ……」
そこはまさに地獄絵図と言った感じだった。
地面には無数とも思える数の人の骨が散らばっていた。
「……ひどい」
僕は目を背けたくなる気持ちを抑え、さらに奥へ進んだ。
「ん?これは……」
そこには一際目立つ石碑があった。そこにも文字
「……『この先、死者の眠る地なり』」
僕はそこに書かれている文章を読んでみる。
「『この先、死者の眠る地なり。決して入ってはならぬ』……か」
僕は石碑に書かれた文を読み終えると身体が軽くなったのを感じた。
今なら動ける気がする。
「さて、そろそろ学校に行かないとな~」
僕は誰かに聞かせるようにそう言うと急いで学校へと向かった。
そう言えば見逃してもらえそうな気がしたからだ。