日常14
非常に広い部屋の中に、大事な話をしている二人、榊原栄生は相当冷静でしたが、徳永礼慈は冷静になれなかった。
「理解できない。。。理解できない。。。永遠の命を人間に与えるのはすごくいいことなのに、どうしてエターナルのことを隠したんですか?何のために隠したんですか?」
徳永礼慈は困った顔をして、榊原栄生に質問をしました。
「それは簡単な話だ、礼慈!エターナルはどんな人間でも不老不死になるために開発した薬剤ではない!エターナルは全世界の権力者や大金持ちが不老不死になるために開発した薬剤なんだ!そして権力者や大金持ち達の指示に従って、我々はエターナルに関する全ての情報を隠しました!」
「。。。このHOーOHも一緒なんですか!?」
残りのホットレモンティーを全部飲んだ途端、徳永礼慈は榊原栄生に二個目の質問をしました。
「もちろん一緒だよ、礼慈!君と一つになったHOーOHも権力者達や大金持ち達の望みによって開発されたものなんだ!」
「もし本当にそうだとしたら、じいさん、どうしてHOーOHが俺のところに来た?一体どんな理由があってHOーOHが俺と出会った?」
「それは俺が後で説明する!その前に、礼慈、まず君に言わなければならないことが一つだけある!信じてくれ、礼慈!我々が開発エターナルは邪悪な物ではなかった!エターナルを悪用した者がいなかったら、これほどの悲劇は起きなかった!」
「信じるかどうかは話を聞いた後で決めます。。。こ、これはっ!?」
徳永礼慈が榊原栄生に返事をしようとした時、自分の携帯電話にメッセージが届いたのを気づきました。そしてメッセージを確認した途端、徳永礼慈は携帯をいじって、返事をしました。
「おい、礼慈!まだ大事な話の途中なんだぞ、今すぐに携帯を閉じろ!」
徳永礼慈が彼の携帯電話を使っているのを知った時、榊原栄生はすごく怒りました。
「それはできないです、じいさん!今はそれどころじゃないんです!俺にはもう時間がないんです!遅刻になりそう!」榊原栄生に返事をした後、徳永礼慈は慌てて立ち上がりました。
「遅刻?礼慈、君には約束があったのか?大事な話はまだ終わっていないから、その約束君は守らなくてもいい!」榊原栄生は周りを見渡している徳永礼慈に言いました。
「それもできないです、じいさん!約束なら確かに守らなくてもいいんですが、俺は大学へ行かなければならないんだ!話は後でしましょう、俺は今すごく急いでいる!」
「大学!?おい、礼慈、今はそれどころじゃないだろ!HOーOHのことが知りたいと、君が言ったじゃないか!?」
「俺は確かにそう言いました!ですがじいさん、俺は大学に入った以来、サボったことや遅刻したことがなかったんです、俺はその記録を維持したい!俺はこれから大学へ行きます!」
「。。。結構わがままな奴だな、君は!わかった、ささっと大学へ行け!」
「先からずっとそうしたいんです!ここは一体どこですか、じいさん?俺は今、池袋駅へ戻りたいんです!」
「簡単に説明しよう!実は俺達今、駅の下にいるんだ!今から君は俺の後ろにある扉へ出て、池袋の看板に従えば、駅の外へ出れるはずだ!」榊原栄生は返事をしながら彼の後ろにある扉を右手で指しました。
「その扉へ出て、看板に従う!わかった、ありがとうございます、じいさん!」
「大学が終わったら、ここへ戻るんだぞ!」
「俺はここへの道が分からないから!午後3時、池袋駅でじいさんを待ちます!」
「おい、勝手に決めるな!」
榊原栄生が返事をした時、徳永礼慈は既に扉から出ていて、榊原栄生の声を全く聞こえませんでした。
そして数秒後、扉から出た徳永礼慈は榊原栄生の言う通りに池袋と書いている看板に従って走り出しました。
看板に従えばすぐに池袋駅へ出られると徳永礼慈は思っていましたが、徳永礼慈は外へ出るのに20分以上かかりました。
「どう、どう、どういうことだ。。。なんでそんなに遠いんだ?」
池袋駅の西口に着いた途端、徳永礼慈は少々休憩をした後、自分の大学の方へ走り出しました。