馬車での談笑
1日で2話出しました
「おはようございますソーマ様」
俺は朝起きたら美少女に起こされていた
俺の目の前にいる狐のような耳と尻尾が生えている少女は
昨日、一緒に王都に行くために村を出た
フィーユは病気のお母さんのための薬を買うために
俺は<勇者>と会うために
そして昨日、俺の武器の話をしたら目を回してぶっ倒れたから解放していたらいつの間にか寝ていたらしい
「昨日はすいませんソーマ様」
「いや別にいいよ気にしなくて」
「にしてもソーマ様、王都に着いたら約束してください」
「何を?」
「その武器を王都で出すのは余程緊急の時以外出さないでください」
「なんで?」
「なんで?、じゃないですよ!当たり前じゃないですか!そんな武器見つかったら大騒動ですよ!命がいくつあっても足りませんよ!わかりましたか!?」
ぐいっと顔を寄せてくる
「そんなに心配することか?」
「そりゃそうですよ!神話級なんて国宝以上ですよ!?そんな物5つも持っていたら大変ですよ!一緒にいる人の身にもなってくださいよ!?」
「分かったわかった」
コイツなんだかキャラが崩壊してきたぞ
そういって俺はポシェットにしまった
そうするとフィーユがポシェットを見ている
「........ちょっと見せてください、そのポシェット」
俺はフィーユにポシェットを見せた
「こ、こ、こ、これ、伝説級じゃないですか!?」
へ?
「ちょっと見せてみろ」
そういって震えているフィーユからポシェットをとった
ポシェット
伝説級
特殊効果
容量無限
窃盗不可
破壊不可
「凄いなこのポシェット」
無駄に高性能だ
するとフィーユが何かを決心した
「よし、わかりました。もうソーマ様が何を持っていても何者でも驚きません、実は神だとか言われても私は驚きません」
なんか吹っ切れたみたいだ
「まあこの事誰にも言うなよ」
「言いませんよ、私まだ死にたくありませんし、このことを知っているのは私とソーマ様の知り合いとソーマ様ですか?」
「ああ、他は多分知らないはずだ」
「赤の他人が知っていたら今頃、大騒ぎですよ」
「あと、話変わるけど俺のこと様付けする必要ないよ」
「なんでですか?」
「なんか堅苦しいしさ、俺もお前のことフィーユって呼んでるし」
「そうですか?わかりました、ソーマさん」
「別に呼び捨てしてもいいんだぞ?」
逆にちょっと呼ばれたい
「いやいいですよ、男の人を呼び捨てにするの少し抵抗がありますし」
残念
「それで、ソーマさんは何者ですか?」
さて、どうしようか
ここで白状してもいいけど信じてもらえるか?
第一どうやって<監視者>って言う証拠を出す?
俺が悩んでいると
「大丈夫です、ソーマさんのことなら信じてますから、なんでも言って下さい」
そういって見つめてくる
俺は、
ーー言う事にした
俺はどうやってここに来たか
俺は何者か
全て話した
「...........わかりました、珍しい黒目黒髪だと思ったら、そういうことだったんですね」
「信じるのか?」
「これでも私ソーマさんのこと信じてるんですよ?、あの時『今、助けるから』って言って助けてくれて、凄く嬉しかったんですよ?恩人を疑うほど恩知らずじゃないですよ」
「え?あれフィーユだったの?」
つまりあの時頼み込んできたのって領主だったの?
ヤバイ、おじさんにしか見えなかった
「気づいてなかったんですか?!」
「悪い、気付いてなかった」
「やっぱさっきの言葉撤回します!」
「悪いフィーユ謝るから!」
王都に着いたら手料理を奢る約束をして機嫌をとった
俺はこうして1日が終わった
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