領主の願い
遅くなってしまい申し訳ございません
あらすじを書き直しました
朝、俺は起きてある程度身だしなみを整えると、どこに行けば良いかわからなかったので取り敢えず中庭に降りてきた
「......こうみると昨日の夜って凄かったんだな」
改めてこの村の惨状を見て深く思ったことを口にした
「さて、すこしランニングをかねてこの村がどうなっているか見てみるか」
俺は少しストレッチをしたら村へ走り出した
想像以上に村の状況は深刻だった
村の7〜8割は少なからず半焼以上だった
この村の住人の家もかなり焼かれていて、明日住む場所がない人もいた
「...これで一通り見たかな」
少し伸びをしていると、この村の領主が来た
「昨日は村を救っていただきありがとうございました」
そう言うといきなり跪いてきた
「ちょ!いきなり何してんですか!?」
「あなたはこの村を救っていただいた恩人、これくらいは当然です」
「はぁ」
「それであなたに聞きたいのですが」
領主は一回咳払いすると
「.......なぜあなたは村を救おうと思ったんですか」
「はい?」
「すいません唐突でしたね、知っていると思いますが人間には我々、神族もとい亜人は毛嫌いされます、なのになぜと聞いているのです」
なるほどこの世界では亜人は毛嫌いされるのか
ここは無難に
「いえ、別に通りかかったら村が襲われていたので見て見ぬ振りもできないので助けただけです」
嘘は言ってない
「ふむ、嘘はついていないようですね、すいません試すようなことをして」
「どうして嘘を知いていないとわかるんですか?」
いらんことを聞いた
「別に<嘘探知>のスキルを持っていましてね」
「なるほど」
そんなスキルがあるのね
「それで、一つお願いがあるんですが」
「なんですか」
「あなたは次、王都に行くんですよね?」
「?、はいそうですけど」
「王都に我が娘を連れて行ってはくれないでしょうか」
「へ?」
意味が分からなくて変な声がでた
「実は私の娘が王都に行きたがっておりまして、さすがに1人じゃ危なすぎますので護衛をつけたいんですが村にはそんな戦える人がいません、だと言って雇うお金もありません」
あんなにやられていたのはこの村に戦える人がいなかったからなんだな
「それであなたにお願いしたいのです」
「それはいいですけどなんで俺なんですか?」
「あなたなら実力は十分ですし、信頼もできます」
うーん
どうしようか
仮に連れていくとして守り切れるか心配だ
俺自身はあまり強くない
武器が余りにも強すぎて俺が強く見えるだけだ
1対1はいいけど1対多数はきつい
ヒイロカネを振り回せば勝てるかもしれないけど
間違えて領主の娘にあたりそうで怖い
そう悩んでいると領主が
「私の娘は回復魔法が使えます、きっと王都まで行く道で頼りになります」
回復魔法なんてものがあるのか
でも回復できても攻撃できなきゃ意味が無い
「攻撃魔法とか覚えてませんかね」
「覚えてますよ、雷魔法と水魔法を」
まじか、それなら連れて行っても良さそうだ
「わかりました、あなたの娘を王都まで送り届けます」
「本当ですか!ありがとうございます」
そういうとお辞儀をして館へ戻っていった
「.....そういえば王都に送った後どうすればいいか聞き忘れたな」
まあ後で聞けばいいか
そう思った双馬は村の復興の手伝いをしに村へ歩いて行った
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