<召喚の奇石>
遅くなりました!
やっぱちょっと辛いですね一週間に2話は
なので出来る限り努力はしますが基本的に一週間に1話だと思っといてください
「<召喚の奇石>か............それって文字通りなんか召喚できんのか?」
芽衣はコクンと頷き
「ええ、それはかなりとんでもないものを召喚できるわ」
「例えば?」
「そうね、例えばここと別の世界の魔王とか魔神とか呼び出せるわ、まあその後どうなるかわからないけど」
「それってかなりやべぇんじゃないか?」
「だからこれ機密優先度が一番高いのよ、もしこれが変なやつに渡ったら何召喚するか分かったもんじゃないわ」
俺は<召喚の奇石>の話を聞き少し疑問に思ったことがあった
「なんでお前はこれを使わなかったんだ?強力な物を召喚できるんだったら最序盤で使えば良かったのに」
芽衣は大きく溜息をつき
「はあぁぁぁぁ〜私もそう思ったわよ、だけどこれ召喚するだけで別にその後のことは何にもしてくれないのよ」
「つまり?」
「召喚しても私に従ってくれないの、あくまで“召喚するだけ“だから」
そういうことか
そりゃ使えないよな
変に強いの召喚してもいきなり襲いかかってきたら目も当てられない
「確かに、それだとめっちゃ使い勝手悪いな」
だが
「でもなんでそんなもの持ってるんだ?」
「私を召喚した神が念のため持って行けって言われて渡された」
なんだそれ
「持ってきても全然意味ないなら持つ意味あった?」
「無い」
ですよね
「じゃあとりあえずお前の持ち物はだいたいそんな感じ?」
「あと200エルド渡された、とりあえず宿屋とか防具屋とかで使うお金用に」
俺はあの雑用神に思いっきり怨嗟の声で叫びそうになった
なんで勇者は金を持っててその監視する立場の人間は無一文で異世界に行かなきゃいかんのだ
完全にブラックだよ
くそっ、くそっ
俺は怒りに任せて床を殴っていたら
「何してんの、床に傷がつくんだけど」
「しょうがないだろ!俺この異世界に転生された時、完全に無一文でよく分からん森からスタートしたんだからな!」
芽衣はすごく反応に困る顔をして
「まあ.........頑張ったね」
肩にぽんと手を置かれてねぎらわれた
俺、ストライキ起こそうかな
なんかもうこの世界が嫌になってきた
俺が縮こまって病みかけていると
ドタドタ音を立てながらフィーユが勢いよく部屋に入ってきた
かなり全力疾走したのかゼエゼエと息切れを起こしている
「どうしたフィーユ、こんな全力疾走して」
「ソーマさん大変です!!!マリアちゃんが、マリアちゃんが!!」
かなり切羽詰まった様子で息切れを起こしていながら出来る限りの大声で叫ぶフィーユを俺は一旦落ち着かせようととりあえずフィーユ深呼吸をさせようとしたが
「とりあえず落ち着け、一旦深呼吸しろ」
「そんなことしてる場合じゃありません!!!マリアちゃんが!!」
「マリアがどうかしたのか?」
「ーーマリアちゃんがどこにもいないんです!!!!!」
誤字脱字あれば指摘していただければ幸いです
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