表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神に勇者の監視者を命じられました  作者: ナマス
第一章   スタートライン
10/44

追いかけっこの終わり

いつもより結構長いです

ーーさあ、正念場だ

自分が出来る最大限を使って想定外から逃げ切れ


まず俺はオリハルコンを装備した

これで防御力が跳ね上がる

問題は


「...........ブレスにも防御力が通用するか、だな」


もし別のパラメーターだった場合

即、黒焦げだ


ポ○モンで言うところの特防に当たるパラメーター

そんなのがないことを祈りながら


「おい!!ドラゴン!俺はここだ!」


内心ビクビクしながら叫んだ

するとドラゴンが


「GYAAAAAAAAAAAAAAAAAAASSS!!!!」


と叫び、俺に向かってブレスを放った


「あっっっっっっっっっつ!!」

ブレスはめちゃめちゃ熱かった

少し火傷を負った


ブレスの火が屋根を焼き、俺は下に落ちた

「っ!、でも、これで時間は稼げた!」


俺はフィーユの方を向き


「フィーユ!!あとどれくらいだ?!」


「あと700メートルぐらいです!」

よし


「これでこんな馬鹿でかいドラゴンからおさらばだな」

俺はドラゴンの方を向いた

するとドラゴンが予備動作無しでブレスを放ってきた


「っ!」


「どうしっ!」

俺はフィーユを抱いて馬車から飛び降りた

「大丈夫ですかソーマさん!、何が起きたんですか!?」


「ドラゴンがノーモーションでブレスを放ってきたんだよ」


俺が立ち上がるとドラゴンが俺らの斜め上に来た

そしてブレスを放つ準備をしていた

とっさにヒイロカネを投げた


「GYAUU!?」


「ざまあ、これでどうだ!?」

だが致命傷にはならなかったらしく

刺さった後、ズルっと地面に落ちた

俺はその後レーヴァテインとアポカリプスも投げたが致命傷にはならなかった


「タフすぎだろ........」


そしてかなり強めのブレスの準備をしている

俺はゼウスを構えた

すると、周りの速度が明らかに遅くなった


「死ぬ瞬間がゆっくり見えるっていうあれか?、死ぬつもりは毛頭ないっての」


ゼウスの<高速思考>で思考速度をあげて考える


ーーこの状況をひっくり返す、逆転の一手を


状況を整理すると

ドラゴンはブレスの準備をしているあと少ししたら俺は死なないだろうがフィーユは丸焦げだろう

そして、ある武器はオリハルコンとゼウス


今ある手札で打てる逆転の一手を考えろ

何ができる?


フィーユの<雷魔法>を使って逃げるか?

それだとこの時間のない中じゃ使う前にお陀仏だ


何かないのか?

俺の持っている武器で一撃必殺技なんてそんなものは確かなかったはずだ

そう考えていると、フィーユが袖をギュッて掴んできた


俺はフィーユに振り向くと、フィーユはとても怖がった目で俺を見てきた

そんなフィーユを俺は安心させるように笑いかけると

前を向き


必死にオリハルコンとゼウスの武器の能力を思い出す

すると


ーー1つだけ、あった

成功する保証はない

使ったこともない

完全にぶつけ本番だ

それでも成功すれば、俺たちの勝ちだ

俺は、その成功する確率に賭けた



              〜※〜※〜※〜※〜※〜※〜




ここで、終わってしまうでしょうか?

母に薬を渡すこともできず、念願の王都の観光もできないで死んでしまうのでしょうか?

そう思うと、悲しみと悔しさで涙が出てきました


こんな状況で私は死ぬのが怖かったのか、ソーマさんの袖をギュッと掴んでいました

するとソーマさんが一瞬だけ振り向いて、私を助けてくれたときのように


ーー笑い、掛けてくれました

それだけで、私はなぜだかとても安心しました

すると、ソーマさんが持っていた短剣をドラゴンに向けて投げました


「バーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!」


すると、ドラゴンがいきなり破裂しました

その時の風圧で私たちは少し吹き飛ばされました

私は訳がわからずソーマさんを見ると


得意げそうに笑っていました

相変わらず、訳のわからない人ですが

とても、輝いて見えました


フィーユが熱っぽく見ているのを双馬はこの時気づかなかった



             〜※〜※〜※〜※〜※〜※〜



なんとか、勝ててよかった

あれはゼウスの物質を別の物質に変換するやつを使った

生き物に適応されるか分からなかったが、無事適応された


変換したのは『空気』

個体から気体に変わると体積は約1200倍になるのを利用して内側から破裂させた

おかげで少し吹き飛ばされ、擦り傷を負ったが


あんなのと戦って擦り傷で済んだのなら上々と言える

だが


「馬車、壊れちゃったな」


「あんなドラゴンと戦って馬車が壊れる程度の損害なら全然いいですよ」

それもそうか

俺は王都に向かおうとすると


「待ってください!この魔石はどうするんですか?」


「魔石?」


振り向くととても巨大なエメラルドのような物がそこにはあった

高さは2メートルはある


「なにこれ」


「だから魔石ですよ、知らないんですか?」


「知らん」


「魔石はですね、ある程度強力な魔物を倒すと落とします、魔物が強ければ強いほど大きく、純度が高いものを落とします」


「じゃあこれはどんくらいの価値があんの?」


「こんな大きいのは、数十年に一度あるかないかのものですよ!こんなものにお目にかかれるなんてすごく嬉しいです!!」


興奮した様子でいう


「じゃあ売ったらいくらぐらい?」


「ここまで大きいともうわかりませんよ」


まじか

どうすっかな


この魔石の使い方を考えていると

ザッ、ザッ、

足音が聞こえてきた

足音のほうを向くとそこには

王都の騎士団のような人達がいた


これ、どう説明しよう

双馬は頭を悩ますのだった





誤字脱字がありましたら指摘していただけると幸いです

もし面白いと感じたらブックマーク、評価をよろしくお願いします

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ