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晴天の霹靂  作者: 菊花
本編
9/22

8



最近カテリーナの様子がおかしい。

目が合うとサッとそらされ、しどろもどろになる。

かと思えばなにやら言いたげな顔をして俺の様子を窺う。

その上目遣いの破壊力たるや。



それに、これは、もしかして。

少し前進した…?




「もうすぐだね、誕生日。」

「はっはいっ。」

「パーティのエスコートは私がしても?」

「はい…お願いします…。」

「楽しみだな。これでデートができるね。どこか行きたい所はある?」

「デート…」

「あぁでもリーナが他の男の目に映るのは嫌だな。やっぱり、独り占めしたいよね。」

「ふぇっ!?」



なんだこの反応ほんと可愛いな!

これで期待するなというのは無理だろ!?

前ならただ困ったように笑うだけだった。

もうちょっと、踏み込んでも大丈夫だろうか。



「そうだ、リーナに似合いそうな髪飾りを見つけたんだ。パーティで付けてくれたら嬉しいな。」

「私に?」

「うん。きっと綺麗だよ。」



カテリーナの髪にふれる。

少し癖のある髪がふわふわと揺れた。

「ひゃっ!?」というなんとも可愛い声とともに、湯気でも出るんじゃないかというくらい真っ赤になった。


可愛い、愛おしい。



「カート様は心臓に悪いです…。」

「そうかな。」

「…もしかしてわざとですか?」

「まさか。これでも振り向いて欲しくて必死なんだ。」

「そっそんなに私を好きですかっ?」


恥ずかしさからなのかカテリーナの潤んだ瞳を見つめて答える。


「誰よりも大好きだよ。」



凄い、首まで真っ赤だ。

あわあわとする姿にさらに期待が膨らむ。




「…早く」

「え?」

「いや、なんでもないよ。」




早く、カテリーナの心が欲しい。








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