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プロローグ
「カート!」
ざわめきの中聞きなれた声に呼ばれ振り向く。
こっちに来いと目線で足された。
ちょうどいい。
この輪からどう抜け出すか考えていたところだった。
「失礼。」
一声かけてサッと抜け出し、悪友の元へ歩き出す。
「なんだ?レイ」
「情報だ。」
「…なに。」
「父上がリーナの結婚相手を探しはじめた。」
自分でも分かるくらいに剣呑な顔になっていく。
ニヤリ、としか言いようのない顔でレイナードが言った。
「さて、お前、どうする?」
「カート!」
ざわめきの中聞きなれた声に呼ばれ振り向く。
こっちに来いと目線で足された。
ちょうどいい。
この輪からどう抜け出すか考えていたところだった。
「失礼。」
一声かけてサッと抜け出し、悪友の元へ歩き出す。
「なんだ?レイ」
「情報だ。」
「…なに。」
「父上がリーナの結婚相手を探しはじめた。」
自分でも分かるくらいに剣呑な顔になっていく。
ニヤリ、としか言いようのない顔でレイナードが言った。
「さて、お前、どうする?」