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解体屋のしがない日々  作者: IK氏
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所変わって

西の辺境


俺は、元々盗賊だった。


ある二人組の男達を襲ったのが始まりなのかな


親方と言われる人に俺達盗賊団は壊滅


数人にまで減った仲間と西の辺境の街で冒険者をしないと、死んだ仲間と同じにされると脅され、急いで街に向かった。



途中、色々な魔物と戦闘し、命からがら俺だけ西の辺境の街に着いた。


仲間がどうなったか察してくれorz



ここら一帯、西の辺境の魔物は世界屈指の魔物が集まると有名らしい、それは、始祖竜の山の麓にあるのが原因で、地獄に一番近しい場所と言われている。



そんな辺境の街は、化け物の集まりかと思った。


いや、一部化け物が可愛いくらいの方々はいた。


冒険者ギルドで俺は治療されてから、親方と言われる人に紹介されたと言って冒険者になった。


だが、俺でも分かる


解体屋


そう、ここは、その化け物が可愛いと思えるくらい戦闘に特化した集団だった。



しかも、そこのマスターが俺達盗賊団を壊滅した親方というのだから、運が無かった。



冒険者なったはいいが、ノウハウがわからない。


その事を受付の可愛い受付嬢の女性に話すと、裏にある解体屋で教えてくれるというので行ってみた。


そこには、奴隷とその奴隷に解体を教えている従業員がいたのだが、解体しているのって、ワイバーンだよなぁ!!!



こいつらに俺の仲間がやられたんだ!



だが、そのワイバーンを奴隷達は従業員の指示の元、サクサクと解体している。



「そうです。この腹と外皮の鱗の間に刃を通すと、ホラ簡単に裂くことが出来ます。喉元は慎重にしましょう。ブレス用の袋が有りますから、下手に傷付けて売り物にならなくなってはいけません。それと爪は……」




なんか調理実習かって感じだよ!




「よぉやっと来たか!まぁまず座ってくれ!ワシの事はわかるよなぁ。」


あぁ、あの時の獣人の奴だ!



名前は…


「ワシはレオン、此処じゃ古株だから、宜しくな。さてと、冒険者になったんだよなぁ、まず、色々と講義と実技を習得してもらう、なぁに簡単だ。ワシがみっちり教えてやるからのぉ(笑)」



後ろに三つ編み髭のズングリした男と、顔面にドラゴンのタトゥーを入れた男が後方左右で腕を後ろに立っている。



「後ろの2人はまぁお前さんと同じと考えてくれ、じゃこれより講義からだな!付いて来てもうおう」


そう言ってある一室に通された。








講義を終えたあと、実習なんだけど、講義の殆どが実習で分かるといった感じだったので、講義が必要だったのかと思ってしまったのは置いておく。



次に実習になったが、大体がこの辺りで遭遇する魔物の死体を解体する事だった。


解体の仕方が分かれば、どこに攻撃すれば致命傷を与え、安全性が上がると踏んでの事らしい。



だが、これって超難易度高くない?



今は、死んで動かないからいいとして、実際はこの魔物なんかめちゃくちゃ俊敏に動くんだよ!無理!無理!無理






なんやかんやで実技も後半に差し掛かる。


とりあえずの魔物の急所となる部分を反復で解体していくんだけど、ここってどれだけ魔物の死体があるんだよ!



誰が狩って来てるんだろ?



奥の方でワイバーンがフックに吊られて、解体最短時間を競っているけど、俺、ゴブリン亜種の解体に苦戦してるのが情けない


なんか、「シェリー嬢の記録に近づくまで程遠いよなぁ!」


「いや、俺達ならやれる筈ダァ!」


とか、言って盛り上がっているよ!




隣で髭面と顔面タトゥーがサクサクっとオーガ亜種を解体しているのを見ている。


俺もあんな風に出来る日が来るのかなぁ



そう思いながら、「スッゲェ所に来てしまった。」っとつぶやくのだった。









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