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解体屋のしがない日々  作者: IK氏
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親方 キレる

「サラマンダー、まずは、この首輪を付けるぞ。そして、俺はお前に騎乗しないだが、どんなことがあっても俺に全てを預ける事!わかったな!」


「クゥゥ」


サラマンダーは、悲しそうな鳴き声をあげる


納得いっていないんだな



俺は召喚術式を展開


袋から真っ白な爪を出して召喚術式を投げる


すると青と白の斑ら模様の竜が現れる

リンドブルム


飛行特化の竜で気性は荒く繁殖時期は手がつけられない


「アンドレ、こいつに騎乗しろ!シェリー、そこの翼を無くした竜を治療しろ!ソーマ、この浜辺に障壁を張って守ってくれ!俺はそこに繋がっている竜に乗ってお前達にちょっとした講習をしてやろう!」


俺はそう言って竜騎兵隊の竜に騎乗した。


「親方様、私もその講習を受けたいです。」


俺はシェリーに

「その竜を治せたら、教えてやろう!」


「この子に乗るのは物凄く怖いのですが、やっぱり乗らなきゃ……はい乗りますorz」


アンドレは顔面蒼白になっていた。


ソーマは微笑みながら

「親方の竜騎乗術を拝見出来るとは、ここは任せろ!」


サラマンダーが俺の乗っている竜を睨んで唸っているが、俺は無視して上空に飛び立った。






上空に飛び立って、騎乗している竜に話しかける

「さぁお前、俺が乗っているから安心して俺に全てを預けろ!お前と俺は一心同体だ!さぁ委ねるんだ!わかったね」


竜の首を掴んで俺はゴーグルを取り、目と目を合わせる。



「大丈夫だ!お前を最強最速の竜にしてやるから、委ねろ!あぁそうだ!いい子だ!」









パパがあんなちっこい竜に乗るなんて信じらんない



私に乗った方がいいに決まっているのに、もう!もう!


パパとチビ竜がなにか話してる。


話している最中にパパがチビ竜に何か食べさせていたけど、いいなぁ


話終わったと同時に一瞬で遥か上まで上がって行った!


「おぉーいサラマンダー、早く上がってこい!お前だけだぞ」


首輪からパパの声が聞こえてきた。


いつのまにかアンドレ叔父さんもパパの元に辿りつく


私だけ出遅れたぁぁぁぁ!!!








2000騎対3騎


親方様が出られるのであれば問題ないのでしょうが、あんな小竜で大丈夫なのでしょうか?


いや、疑うのは吝かですね!


現に、小竜と会話をした後の上昇の速さ、このアンドレが騎乗させてもらっているリンドブルムより早い



リンドブルムは最速で音速にまで達すると言われているのに、それを超える俊敏さは親方様の力量でしょう!


ここで少し親方様の能力についてですが、親方様にその全てを委ねられたものは、生涯で最高の時を引き出されるらしく、プラス親方様の力量が加わることで、その種最強になるのだ!(その時だけ)






なんだ?帝国の騎兵隊で帰還に出遅れているのがいる。


明らかにおかしい


帝国は合同隊に圧勝していたから、楽勝で帰還出来るはずなんだが、死にかけなぐらいボロボロに見える。


俺は、その竜騎兵3騎の上空を旋回して下降 、真横から竜の首を喰いちぎって撃墜した。


その際、頭を拾い上げて色々診断してみると、帝国の竜は魔薬を使っていることがわかった。



「えげつないねぇ!所詮は道具扱いか。」


「クルゥゥ?」


「可哀想だよなぁ!俺たちが送ってやろうなぁ!」

小竜の頭を撫でてやって、ふつふつと怒りが湧いてくる。






アンドレは背筋に大量の冷や汗をかいていた。


親方からのなんとも言えない憎悪感がひしひしと伝わって来ていた。


それは、アンドレが親方を暗殺する際の一つに使った魔薬を使用した時に似ている。


(ガクガクガクガクガクガクガクガク)



リンドブルムが宙返りをしたり、蛇行したりを繰り返す。


アンドレは必死に制御と安心を与えるために首元の足を絡ませて喉元を撫でる。


竜種は騎乗した際、乗り手の感情を汲む


アンドレの感情がリンドブルムに直接流れてビビってしまったのだ。





サラマンダー視点


「グゥっ!!!」


パパ、なんかすっごく怖い!


押し潰されそうなくらい、怒ってる


怖い、怖い、怖い、怖い、怖い、怖い


っでも、パパ、飛ぶ前に全て預けろって言ってたし、信じよう!


でも、怒ったパパって無茶苦茶怖い(T_T)




上空3000mに戻って指示を出す。


「アンドレ、補助術式展開!!サラマンダー、ブレスの用意だ!!最高出力を見せてみろ!」



お前もブレスを最高出力で出してみてくれ!

俺の補助術式に向かって出せばいい!



そういうと、サラマンダーの前にも俺の補助術式を展開する。


3体の竜が羽を広げて振動させる。






小声で低く言い放つ

「放て!」




各々放たれたブレスは補助術式に衝突


衝突後にブレスは拡散して帝国の2000騎とその艦隊へと雨のように降り注ぎ貫通していく。



親方の騎乗する小竜から放たれるブレスの出力がおかしな程強大なのは、離れたところから見ているソーマの目から見ても明らかだった。



帝国艦隊では、3騎の竜騎兵の拡散ブレスにより


ある者は胸を貫かれ、またある者は両足をなくし、頭部に被弾して絶命したものもあれば、騎乗した竜の羽が蜂の巣状に穴だらけになっていたり、戦艦は特にデカイ船なんかはマストが折られたり、甲板に無数の穴を空けられて沈没していったりと、阿鼻叫喚の地獄絵図さながらであった。









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