続々と集まるが…
俺達の周りでは、何事も無く解体大会前日になった。
続々と、各地方から解体大会に参加すべく解体屋が集まって来ていた。
「よう!辺境のぉ!元気そうで」
宿で朝食を摂っていると、チビでゴリゴリのマッチョなオッサンが話しかけて来た。
「やぁ大変だったろう、カラス!久しぶりだねぇ!」
このカラスという男、北方で解体屋のマスターをしている。
因みに、カラスとは辺境繋がりで仲が良い方である。
「白の洞窟を抜けるのに手間取ったが、大会前日に着いた!」
「それは、良かったなぁ!っで、その後ろに居るのが今回の大会出場者?」
カラスの後ろで男と女が1人づつと兎が一羽?人?
「おぉそうだ!特にウィップ…兎の奴だけど、今回の俺の一押しだ!」
ほぉ、楽しみだね!お互いに頑張って貰おう!
「でも、カラス。帝国がこっちに侵攻して来るらしいよ」
「それは来る途中で何度も聞いた。俺達は解体屋だ、国の管轄に首はツッコミたくはないなぁ」
カラスも同意見らしい
そんな話もありつつ、朝食を終えて解体屋王都本部へ向かうのだった。
「そりゃそうなるわなぁ」
俺達一行は解体屋王都本部の前に居る
解体大会
明日の解体大会は諸事情により中止とさせて頂きます。
御集りの皆様には、大変申し訳無く、これまでの旅費等は本部にて精算して下さい。
なお、各支部のマスターは総会議を執り行います。付きましては会議室までお越しください。
解体屋本部長
解体屋入り口の掲示板にデカデカとそれが掲示してあった。
解体屋王都本部会議室
俺とカラスが会議室に入ると、他の解体屋マスター達は既に集まっていた。
「これで、最後ですね。皆様には御集りの頂きありがとうございます。それと、大会が無くなってしまった事は残念でございました。その理由に関しましては、後ほど、では、皆様ご着席ください」
解体屋王都本部長が俺達が入ったのを確認すると、話し始めた。