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解体屋のしがない日々  作者: IK氏
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王都

王都近郊の森


「サラマンダー、良く言う事を聞いてくれたな!ありがとう。」


「パパの「殴るぞ」は、物凄く怖かった!ちょっとチビった」



あのまま、王都に降りたら、流石に王に怒られるよ!


凄み効かせて言った甲斐があった。

因みに、サラマンダーは、人化している。


シェリーが、こんな幼い娘があんな大きいドラゴンだなんてって、驚いていた。



「親方、それでは王都に向かおうか!」


ソーマがそう言って、先に歩いて行く


「ソーマ、なぜそんなに急ぐ?ゆっくり行っても大丈夫だぞ!」



「あぁ、王都の歓楽街が私を呼んで止まないんだよね!だから、早く行こう。 さぁ、さぁ」


こいつ、欲求不満なのか?



アンドレがサラマンダーの手を取って一緒に歩き出す。


アンドレ、それ、ヤバいから、誘拐犯だから、見た目が!



シェリーがブツブツ言いながらトボトボと歩き出した。

「可愛い幼女!可愛い幼女!可愛い幼女!………………………………………私も欲……いや、産み………」



シェリー、怖い!怖いよ!






王都近郊の森を歩いていると、やっぱり魔物が冒険者達と交戦している。


それを傍目で見ながら、王都を目指す。


「何処も、同じように魔物を狩って生計を立てているのは、変わらないなぁ!」


「親方さま、王都の解体の大会は、いつもどの様にされているのですか?」


シェリーが、気になったのか、あの危ない状態から戻ってきて、聞いてきた。


「あぁ、いつもは、適当にやっていたけど、流石に王都だから、王も見てるし、しっかり解体をやってくれたら大丈夫だよ!」



「はい、私、頑張ります。でも、その前に、王都で親方さまと一緒に買い物を楽しみたいです。お土産とか」



「そうだな、チュピちゃんにも約束してしまったし、シェリーに選んで貰おうかな!」



そんな話をしながら、森を抜けて、街道に出ると王都アレクサンドルが見えてきた。








王都アレクサンドル


初代アレクサンドル王が、この地に王都を築いた切っ掛けは、港、山、森、平原、湖の揃ったここで民達が和気藹々と暮らす様を眺めて暮らしたいという、隠居間近の爺さんの様な事を宣ったのが切っ掛けらしい。



因み、その爺……初代アレクサンドル王は、風俗好きの変態だったという裏の顔を持つ


そのため、王都では、歓楽街が盛んだが、取り締まりも厳しく犯罪発生率はかなり低い


ソーマが王都に近づく度に鼻息が荒くなってるのは気のせいだろう!目が血走ってる





王都は、商業区、居住区、工業区はそのまま入れるが、王城はもちろん、官僚区(貴族街)は城壁に囲われており、そこに入るには、通行証明と通行料金が発生する。



因みに、解体の大会は、商業区にある大きなスタジアムで行われる。



今見えている王城は豆粒位だが、既に王都に入っている。それくらい、王都は広い



スタジアムは城壁近くにある為、そこまで歩いて1日程掛かる予定だ。




暫く、城壁を目指して歩く


城壁から、程遠いとはいえ、ここは王都!

やはり栄えていた。


商店が軒を連ね、威勢の良い掛け声がそこら中で掛けられている。

行き交う人々もまた、脚を止めて商品を購入したり、試食をしたり、値段交渉で言い合いをしていたりと、様々


泥棒と声が掛かれば、王都兵が取り押さえ連行


そんな中、一行は城壁付近を目指すが、今日は、日も傾いてきたのもあって、王都中間の宿をとっていた



「これから、一泊取りたい。人数は……5人二部屋で頼む!」


「パパと一緒に寝る!」


「サラちゃん、私とは寝てくれないのかな?」


「やだ!パパと一緒に寝たい!」


アンドレ、お前そっちか!幼女しか駄目なのか?


アンドレがズゥーンっとなって項垂れてしまった。


「サラちゃん、女の子は女の子同士の部屋になるんだよ!親方さまとは、また今度」


「やだ!さっき、夜這いするって小声で言ってた。パパを守るの!」


シェリーがまた、危ない事を考えていたか!

アワアワして、狼狽えている。



「親方、私は、今晩帰らないつもりでいる。だから、宿は不要だよ!」


ソーマは、歓楽街っと


「そうか、じゃ一部屋4人で!」


「親方さま!一部屋4人って、いいのですか?」


「どうせ、そうなるんだろ!面倒臭いから、一部屋でいいや!」


「では、20000Gを頂きます。朝食が付いていますが、夕食はありません。もし夕食をつけるのであれば、お一人様2000G頂きますが、どうされますか?」



宿の男がそう言ってきた。


「あぁ、夕食は外で食べるから大丈夫だよ!ありがとう、じゃ鍵を貰える?」


「はい、では、こちらがお部屋の鍵になります。最上階の突き当たりでございます。外出の際は、貴重品は各自でお持ちになって下さい。それと、鍵なんですが、フロントへお預け頂くことになっております。ではごゆっくりお寛ぎ下さいませ」


そう言って、宿の男は隣のお客の対応に向かった。


「ソーマ、じゃ明日の朝にここのロビーで落ち合おう!それまで楽しんで!」


「ありがとう、じゃ行ってくる。」


ソーマは、そのまま行ってしまった。



俺達も、部屋へ向かう。

途中、シェリー、アンドレ、サラマンダーは嬉しそうにしていた。


これで良かったのかな?





ソーマ視点


やっとだ!


この日をどれだけ待ち望んでいたか!


辺境地でのギルドマスターという激務をこなす私は、そんなに休暇は取れない!


ドレイクの歓楽街は惜しかった!

だが、王都の歓楽街!良いではないか!


国の美女達が集まる王都で、楽しくないはずがない!


今宵は大いに遊ぶゾォぉぉぉぉ!


っで、やってきたのは、王都の中間区域の歓楽街


そこはピンク色一色に染まっており、期待をさせてくれる


裏手にも怪しげなお店が立ち並ぶ


以前、少しハマってしまったこのお店


私の嗜好を全て受けてくれる数少ないお店がこちら




男が全裸で陵辱を受け尚且つ、鞭というご褒美が女王様によって直々に受けられる最高のエンターテイメント!



そうです。ソーマはMです。


怒が付くほどのMなんです。


病気です。


親方はそれを知ってて、ソーマを送り出したのです。


チュピちゃんの毒舌も本当はご褒美でしかないのです。


その夜、ソーマの歓喜の雄叫びは止まなかったそうだ!




ソーマの内面が暴露されましたね!


人それぞれ、趣向は違いますから、受け入れていきましょう。

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