ある一団
レオンがもう一狩すると言ったのを、辞めさせてから、俺達は、先に進む準備をした。
帆馬車に馬達を繋いで、いざ出発!って言っても、日は傾いて、夕刻に差し掛かるところだから、日が沈むまで移動する。
黒子もだいぶスタミナがついたのか、バテる事なく二回目の拓けた場所についた。それからまた、野営の準備
「よし、今日は、ここで夜を明かして、明日俺達の街を、目指すよ。」
俺が、今後の予定を言った後、みんなで準備していくが、レオンだけは、狩に行かせた!昼食をバカバカ食べたから、なのと野営周りの掃除も兼ねて
俺とカリン、奴隷たちは親睦を深める為、お互いの事を話す場を設けようってことで、焚き火を囲み、各々で話す
「おぉ、獲物を狩ってきたぞ!飯の準備をしようぞ!」
レオンが自分の身体の2倍のベアー系の魔物を担いで持ってくる
みんな、口をあんぐり開けて、アワアワ、アワアワ言ってる。
俺は、レオンが狩ってきた魔物を、タバコを咥えながら解体、吸い終わる頃には解体を終わらし、食べれるところに香辛料の薬草、塩、胡椒を刷り込んで染み込むまで放置
「レオンさん凄いですね!」
「イヤイヤ、我らが主殿の解体の早さ、尋常じゃないぞ!」
「心臓が、まだ動いてる、凄い!」
「この魔物、首を切られているのに、口がまだ動いているぞ!殺された事をまだ、否定している感じだ!」
「レオンさん、後で、修行に付き合って貰いたいもんです。」
カリン 弓職ナイロビ 薬剤師ロビン 髭面ストライダー 元仮面の女グレイスと話していく。
「そのうち、お前達もこれくらい、やれるようになって貰うつもりでいる。楽しいぞぉ!」
他の奴隷も同様
「俺たち、凄い主人に買われたかもしれないぞ!」
ドラゴンタトゥーのサーガが零した。
夜
バット系とウルフ系の魔物達が獲物を探して活発化する
ここ、親方率いる野営地では、レオンによる食料調達という名の魔物虐殺があった為か、静かなものであった。
奴隷達の中でも、元仮面の女グレイスは最初こそ、気を張って居たが、親方とレオンの規格外さにその気も緩めた。いや緩めざるを得なかった。
朝になるまで皆んなは、ぐっすりと寝た。
それほど野営であっても安心出来る何かを皆んなが感じて居た。
時折、レオンの気配が消えたりしたが、特に問題はないだろう!
朝
皆んなが起きる頃には、親方が朝食を作っていた。
獲物は、レオンがいつの間にか狩ってきたもの。
「おはよう、皆んな!顔洗って、食事だよ!」
「「「「おはようございます。」」」」
「すみません、朝食を、お作りさせて」
「いつの間にこんなに獲物を」
「おはようございます、凄いわねぇ」
「レオンさん親方さんおはようございます。早いですね!」
最初に4人が起きてきて、その後に、薬剤師ロビン、元仮面の女グレイス、錬金術師リサ最後にカリンと、揃った!
女性陣は色々準備があるからね!
レオンは既に涎が凄い、昨日とは違い今朝は鳥系が多く食卓に並ぶ。レオン、あんまり取りすぎると、解体が面倒臭い
朝食を済ませてから、俺たちの街を目指して出発
昼頃になると、村に程近くなったので、肉ばっかりの生活から脱却するべく、パンなりパスタなりを購入する。昼食は、村の食堂で終わらせて、また街を目指す。
村を出てからかなり、何もない荒野地帯に差し掛かった時だった。
進行方向より、ある一団が見えてきた。
先頭には、杖を持ったギルドマスター ソーマ
シェリーがいたり、ソーマの秘書がいたり色々だが、迎えに来たのかなぁ?
すると、ソーマの杖から氷ランスが生成され、ぶっ放してきやがった!俺に向かって
「ソーマ、いきなり何しやがる!危ないだろうが!」
難なく避けて言い返す
「解体業をサボって、慰安旅行かぁ親方!うらやま……大概にしろよ!」
今、羨ましいって言おうとしたのか?
っあ、そうだった、今度遠出する時、連れて行くって約束したっけ!?
「ソーマ、いい人材が揃ったんだ!物騒な魔法はよせ……危ねっ!やめ!」
矢継ぎ早に氷ランスを繰り出してきやがった!
「レオン、取り敢えずみんなを帆馬車と一緒にあの丘まで避難させてくれ!話つけてくる!」
「またかお主らは、ほどほどにのぉ!」
そう言って、レオンは避難してくれた。
その光景を見てからなのか、ソーマが召喚術式を展開していく
「おまえ、まぢか!クッソ指輪、指輪、あった!」
俺も召喚術式を、展開
キーボードが現れ、半透明の術式が構築されていく。
媒体に俺の髪の毛を数本抜いて、術式に飛ばす、すると、巨大包丁が現れた!
その頃、ソーマは、術式を構築しながら、ホーミーで詠唱をしている。
「ちょっホーミーで多重詠唱しながらって、どんだけ器用なんだよ!」
ソーマの召喚術式が構築完了!
媒体を飛ばすと、直径20m高さ35mの亀が現れた。
多重詠唱を完了させたソーマは、自分に結界障壁、亀に強化の魔法を展開!
「あーあ、まぢで怒ってるわ!」