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解体屋のしがない日々  作者: IK氏
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ペドロの提案

奴隷商館にて、奴属術式を行う


まず、奴属術式だが、この奴隷商館内の一室に特殊な鉱石で出来た台座の上に術式が描かれている。



その台座に1人1人と奴隷したい者を立たせて、主人となる者を前に立たせる



術者が術式展開ボードで構築し、主人と奴隷が契約内容に同意すれば体の何処かに証明の印が現れる。



大体がわかりやすく左腕なんかに現れるが、俺は違った。



「なぁ印がないんたけど、どうして?」



「そんなはずは、ありませんよ。色々と身体の何処か探して頂ければ……親方さん、爪の内側にありませんか?」




「っん?…………脚の爪の内側にちっさいのが、これか?」



「…………そうでございます。かなり珍しい」



「こんなの分からないよ!」



「大体が左腕に出るのですが、脚の爪は過去にないですね」



そうらしい!


全員の奴属契約をしたが、何故か爪の内側に印が現れるようになっていた。



カイは、珍しいものを見たと言って、何かに記載して、以上で終わりです。とのことだった。




カイ視点


かなり珍しい!


爪の内側に印が現れるのは、ドラゴン種が奴属契約をした時だけと、記述がありましたが、人間種では、過去に類を見ない!



素晴らしい発見です。







その後、俺達は、商館を出て、明日の朝の引き渡しの時まで街の散策と観光をする。



隣国ドレイク

ダンジョンからの恩恵を受けて様々な希少素材が手に入る街


その為、その希少素材を使った工芸品、武器防具、様々な道具類を購入でき、尚且つ、観光名所なんかは、工芸品技師が作り上げた建造物をとっても、素晴らしいの一言では表せない



そんな、景観美も観光の一つになっているから、人も集まる。



でも、俺達は、風呂屋にいる。




「身体がほぐれる、気持ちが良い」



「そうじゃのぅ!わし達みたいなオッサンは、風呂でのんびりが一番落ち着くわい!」



風呂屋でオッサンは、くつろぐ!

この後の、アルコールを飲むのがたまらない!

っで、歓楽街で イヒヒヒヒ




歓楽街

それは金と欲望が渦巻く奇怪な場所


「よし!今日はこの店にしよう」


選んだ店は、前回のマッサージ主体のお店ではなく、飲み物を提供するのが主体のお店


風呂上がりの一杯を求めてやってきたお店は、清潔感あるバーのような中央と店員の壁側に水槽が置いてある洒落た感じだ。


涼める感じがいいかなぁって



さぁきれい綺麗な女の子達ぃぃぃぃぃい?







サイ?  ゾウ?  俺たちを囲むように壁が


「レオン、レオン、レオン?」


「これじゃこれじゃ!うううう、美しい!お主良い店を見つけたな!!!」


あぁそうだ!レオンのやつ、感覚が俺と違うんだった。






それから、俺的には、地獄だった。


狭いソファーにすし詰め状態の中、胸と胸 いや肉と肉に挟まれて体温が高いのか、全然涼めない



レオンは、恍惚とした表情で終始、顔が蕩けていた。


これがカオスっていうんだね。ママ!!


お店のママは、カバだった。




こういうお店って怖いお兄さんなんかが、お高い請求書をってパターンかと思いきや

普通の飲み屋さんよりかなり良心的でリーズナブルだった。

(俺的には全然リーズナブルじゃなかったよ!)



「なぁレオン、俺は疲れたよ!宿に帰って寝る!」


「なんじゃ!わしはここに暫くおるぞ! 先に帰っておれ!」


女の子たち?は「えぇぇぇぇ」だの「帰っちゃうのぉぉぉ?」とか言ってたが



俺は、金を渡して、レオンには余計に持たせた後、宿に戻った。


他の店になんか行く気力なんか全部持っていかれたんだよ!!(怒)




宿 フロント

「まぢで、疲れたorz」


そう、一人零していると、肩を叩かれた。


「親方さん、少しでいい、話を、話をさせてくれ。頼む」


ギルドマスターペドロがそこにいた。


「なんだあんたか、俺はもう不貞寝するんだ!ほっといてくれ!」



「そういうわけにはいかん。どうしてもあれを譲って貰わねば、どうか話を」


とりあえず、部屋の鍵を受け取って話はそこでということになった。





部屋


「っで、この三眼がないと、ギルドのメンツが崩壊すると、そんなの知るか!第一俺たちは騙されたんだぞお前に!  しかも俺たちのメリットの提案もないんじゃ話にならんよ!」



「おっしゃる通りです。メリットというメリットも思い浮かびません。ですので、親方さんが私に拒否できない要望をするってのはどうでしょう?一介のギルドマスターに要求できるなんてのは?」



「そんなもんうちのギルドマスターソーマだけで充分だよ!」


「まぁまぁ例えば、歓楽街全部、私持ちで年間フリーパスとか!」


「乗った!」


「はやっ!」


「ただし、俺と連れてきたやつ全員だ!それじゃないと譲れん」


「わかりました。それで譲って頂けるのであれば、約束しましょう。」


「なに、上から言ってんだよ!この三眼潰すぞ!」


「あぁぁぁあぁぁぁやぁーめぇーてぇーお願いします。」




その契約を乗った俺は、書状をペドロに書かせた。

書状内容は、ペドロ同伴でないと効果がないとも書かれた。



書状にはギルドマスターの印と血判を双方押して不履行の場合、この国の王に請求できると言われた


三眼の入った箱をペドロに渡して、書状と引き換えとなり、ペドロは涙を流して何度もありがとう ありがとうと言いながら出て行った。


俺は漸くしてから眠りについたのだった。







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