表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
解体屋のしがない日々  作者: IK氏
20/46

ドレイクへ帰還そして

俺たちは、ドレイクに向けて歩を進めて暫く、冒険者集団となって街の前まで来ていた。



少年少女の3人組のうち、2人は帰らぬ形になってしまっても、それ有りきの冒険者稼業って事もあり、落ち込んでばかりもいられない。




この魔法職の女の子は、これからもずっと背負っていかなければならない。この世界では、この業界では、みんな通って来た道なんだ!



「童っぱ、この2人を弔ってやれ!それは、お主の義務であり仕事ぞ!」



レオンに施され、魔法職の女の子は、2人の亡骸に火をつけて祈りを捧げた。その後、サメザメと泣いている。



この子達は、このドレイクで冒険者孤児の3人組だったらしい。色々夢見て、夢半ばで生涯を終える者、背負う者、これから、どうなるかわからんが、頑張って欲しい






俺たちは、魔法職の女の子と別れ、冒険者ギルドへと帰って来た。



受付の眼鏡の嬢にギルドカードを渡して報告する。


「25階層のサイクロプスを討伐完了して来た。」


「少々、お待ちを!」


少しして、応接室に通された。





俺たちが、応接室で待っていると、ギルドマスターペドロが入って来た。



「早速で悪いが、討伐素材を提示願えないだろうか?」


本当に早速だなぁ!


「これが、討伐素材の三眼の目玉なんだが、合っているか?」



ペドロは、目を剥いた!


おいおい、目、目取れるぞ!



「お、お、親方さん、ダンジョンを攻略されたのか?」



そんな吃らないで、攻略してないよ!


「25階層のサイクロプスの素材だよ!ちょっと変わった種だったが、」


「緑色の20mの一つ目であったでしょう?」


「イヤイヤ、赤肌の一つ目だが、胸と後頭部にも目があったぞ!体格は、俺と同じ位だったぞ!」



「親方さん、それ、ダンジョン主ですよ!素材も超々レア素材の三眼ですよ!どうやって攻略されたんですか?」



唾、唾 汚いよ!


「そんなん知らんし、25階層に居たから、サイクロプスって思うでしょ、初見なら」



「お主、25階層でいたんじゃから、ダンジョン主ではないんじゃないのかのぉ?全30階層なんじゃろ!」



「ダンジョン主は、下層なら何処でも現れるらしいですよ!ジッとしてるダンジョン主は、ドラゴンぐらいですよ!」



「お前、攻略狙って俺らに行かせたな!」


「お主、騙されるのが悪いわい!無知で冒険者はやっとれんぞ!」


「黙れ!お前も知ってたんだろ!あぁーあキレた!三眼は絶対に売らんからな!」


ペドロは、俺に縋って横にフルフル首振ってるが、知ったこっちゃない!



俺は三眼をしまって、応接室を出る!

ペドロにトウセンボされたが、拳骨で終わらせた!



ギルドの受付眼鏡嬢に討伐報酬を貰って、キレ気味でギルドを出た!



「レオン、取り敢えず、飯だ!飯!」




街の食堂



俺達は、キノコオムレツとパン サラダを頼んで食事をしている。


「レオン、あれくらいで、大丈夫だろうか?」


「甘いくらいじゃ!自分たちの仕事を押し付けおったんじゃ、もっとキレても良かったと思うぞ!でも、ちょっとは懲りて貰わんと後は知らん!」



そう、キレたのはポーズ

実際は、どうでも良かった!ただ舐められてソーマに迷惑が掛かるのだけは、避けたい






ギルドマスター ペドロ


あぁどうしたものか、攻略されたのは嬉しい 嬉しいが、攻略証明の素材がないんじゃ、私達ギルドが攻略したとは言えない



ダンジョンが攻略されると、攻略素材を使ってダンジョン内の財宝が各階層毎に出る。その際、ダンジョン内にはモンスターは現れない


それを目当てに、国王ないし各貴族等に色んな財宝を売ったり貸しを作ったりして、ギルドは保たれる。



「あの親方を殺すか? いや無理だ!なら金で買収? それも無理だ! 誠意を持って謝っても受け入れられないとあっちゃぁ、 詰んだorz」



明日、親方の宿に赴いて、どうにか討伐素材を譲って貰わねば


そんな事を思いながら、ギルドマスターペドロは、自分の失態を反省するのであった。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ