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思い出を受け継ぐ人  作者: 白猫保温
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思い出を置いていってしまった人

絵本を描いてみようと思い作った短編集です。

まあ、言わばネタ帳です。

でも、一つ一つの物語には意味を込めて作っています。

じっくり読んでみてほしいです!

今日、ポストを見てみたらお手紙が入ってた。

お母さんからのお手紙だ。お母さんの好きな赤色だもん。

手紙を読むと、お母さんが困っていて、僕の助けを待っているそうだ。

仕方ないなぁ、お母さんには僕しかいないんだから。早く助けに行かなくっちゃね。

お気に入りの飛行帽をかぶる。いつか空を越えて、宇宙にまで行ってやるんだ。

久しぶりに出した茶色の上着。お母さんの手作りだ。寒くならないようにマフラーも。

ズボンのポケットにはお母さんと僕と、僕の友達の写真。大切な宝物だ。

どんなところでも汚れないように、長靴を履く。

準備ができたら、お母さんを助けに行かなくちゃ。


お母さんのおうちに着いた。お母さんは、空を飛んでいる鳥が、とっても怖いと言った。

どうやら僕は、鳥と戦わなくっちゃいけないらしい。

でも、これはとっても危ないことだから行きたくなかったら行かなくていいよ、と言ってくれた。

だけどお母さんが困っているなら行かなくっちゃいかないから


「大丈夫だよ。絶対に鳥に勝って、帰ってくるから。」


だから

悲しい顔しないでよ。帰ってくるって言ったでしょ?そんなに無理やり笑わないでよ。


お母さんは僕に大きな紙飛行機を折ってくれた。

嬉しいな。宝物が増えた。大事にしなくっちゃ。

お母さんは、この飛行機に乗って鳥に体当たりするんだよ、と教えてくれた。

僕は元気にうなずいた。心配はいらないからね、大丈夫だから。


僕は雲の中でもよく見えるように、ゴーグルをした。

そして、お母さんの紙飛行機に乗る。

お母さんは、待ってる、と言って優しく紙飛行機を飛ばした。

紙飛行機はどんどん上に上がって、雲の上まで出た。


きょろきょろとあたりを見回すと、見つけた。あれがお母さんを怖がらせている鳥だ。

紙飛行機は鳥のほうへと進んでいく。

僕は体当たりができるよう身構えた。鳥は僕に気付いてないらしい。

あとちょっと、というところで鳥が僕に気が付いた。

鳥は、僕と紙飛行機を羽でたたいてくる。

僕は負けじと鳥を叩いたり、わざとぶつかったりする。

鳥は怒ったのか、羽を広げてすごい速さで僕に飛び込む。

僕も飛び込もうと身構えた。紙飛行機も鳥に飛び込もうと速くなってる。


バシン!


鳥は目をぐるぐるさせながら森へ落ちてしまった。

お母さん、僕は鳥に勝ったよ!














夕方になった頃、小さな家には一つの紙飛行機が窓から入ってきました。

紙飛行機には


写真が置いてありました。






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