-6- 引越し蕎麦を食べましょう
女子会でメンバーの3人を送ったあと。
女子会のメンバーを全員見送ったあと、わたしは歩いて家に帰る。
19時開始の女子会だったが、90分の飲み放題からさらに1時間しゃべり続けていられるというのは、女性ならではなのだろうか。
しゃべりながらもしっかりお酒を飲んでいるので、駅前とはいえ22時という時間に年頃の女性を一人で返すのは心配だったので、タクシーであったり家族の迎えであったりがあるのは安心した。
成人している大人とはいえ、三人三様に美人なのでわたしは心配だったのだ。
まぁ、この世界のみなさんそれぞれみんなが美形さんなんだけどね。…わたしを除く。
わたしも一応同じ年頃の女性ではあるのだが、未唯であった頃も深咲の記憶の中でも不審者というものに出会ったことはない。
痴漢・変質者・ストーカーとは縁がないのはとても喜ばしいことではあるが、変な虫はともかく良い虫もつかないというのは悲しいような気がする。
フッと自嘲気味に笑いながら、帰路につく。
不審者には出会ったことはないが、それ対策に防犯ブザーは持っている。
防犯スプレーとかスタンガンとかまではさすがに持ち歩いてはいないけれど。
……使ったことはないけど。使う必要もこれまでなかったけど!
なんだかちょっとむなしさを感じた。
女子会の後歩いて帰宅すると時計の針は22時半。
楽しかった余韻に浸りながら、服を脱いで洗濯かごに入れるために服のポケットを探る手に何かが当たった。
何だろうと思い取り出してわたしは「うわあああああ」と呻き、ソレを丁重に洗濯機の上に置いて眺める。
「忘れてた。ホリーさんの名刺だ。メールしておかないといけなかったんだ。」
時計をもう一度確認すると22時時半を指している。
働き盛りの成人男性ならば、起きている時間ではあるとは思うのだが連絡をするのに適した時間とは言えない。
考えた末に、今のうちの文章を書いておいてから、明日の朝メール内容の確認後に送信しようということにした。
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『昨夜はありがとうございました』
青柳です。連絡が遅くなりすみませんでした。
昨夜は駅前まで送ってくださりありがとうございま
した。
無事、待ち合わせ時間に間に合いました。
電話番号は〇△○-□×□△-×○□△ です。
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文章を打って一息つくと、送信はせずに洗濯機の上に置いた名刺の横に並べてシャワーを浴びて寝ることにした。
布団に入ってふと考える。
ホリー理事長は働き盛りの40歳前だったはずだけど、奥さんとか子どもとかいるのだろうか?
もし、奥さんがいてわたしのメールを見た場合変なことにならないだろうか。
もう一度メール内容を確認する。
メールの送信相手であるわたしの性別を匂わすものは無いし、ハートマークを付けているわけでもない。
奥さんに浮気相手などと思われる要素は無いだろう……。
「いや、でもな。確かこのメールアドレスは仕事用のものではなくて、私用のものなのだったっけ?」
ホリーに悋気のひどい奥さんがいるかどうかはわからないけれど、それでもそれほど疑わしいメール内容ではないだろう。
あと、子どもとかいるのだろうか。なんだか、何かを忘れている気がする。
未唯であった頃に、トウシェクという名前を見たことがあるような気がするのだが。
頭の中に澄んだ緑茶のような色の石が浮かぶ。
「うぅん、なんだっけ…。ふぁ……。」
お酒を飲んだからか、とても眠い。
考えるのは今度でいいか。それから明日もう一度書いた文章を確認しよう。
そう思って、携帯電話を枕元に置いて眠った。
夢の中で澄んだ緑茶色の目をした男の子に会った気がした。
だが、深い眠りの中に入って起きた時にはすっかり忘れてしまっていた。
次の朝起きて、メール内容に誤字脱字が無いかを確認し送信、数分後に、ホリーから丁寧な返信があった。
これで、イケメン理事長の携帯電話にわたしの連絡先が入ってしまったということである。
良いのだか、悪いのだかわからないけれど。本当に、面倒な事にはなりませんように…。
それを切に願っている。
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女子会から少し経った3月の下旬。
学生たちは春休みを楽しんでいる中、深咲は学校へと出勤。新入生を迎えるための準備や会議をしているのである。
味唯の職場も仕事が忙しくてなかなか帰ることもできなかったが、教師というのも大変な仕事である。
ただ、深咲の家は学校のすぐそばなので遅くなっても必ず家の布団で眠ることができるというのはとてもいい。本当に良い。
ソファで眠らず、布団で眠ることができるのはとてもありがたいことである。
和裁部の部活動は春休みの間は無いし、霞の森学園の学生たちは品行方正な子が多いようでどこからか呼び出しがくることもなく夕方には帰宅できた。
リビングで休み明けに行う実力テストの問題作りをしていると、玄関のチャイムがなった。
ドアフォンに出ようと、立ち上がってふとスタンドミラーを見る。
帰宅してすぐに服を着替えているが、あとで買い物に行く予定だったので人前に出られる格好ではある。
ドアフォンは電話につながるようになっているので、子機で出る。
ホリーが訪ねてきたときのようにすぐに玄関に出てしまうと、大変なことになってしまう場合があるとわたしは学習した。
ちなみに、モニターのあるタイプではないので少し不便だ。
「はい、どなたですか?」
「ぼくぼく!」
とても元気な声で返事が返ってきた。
「すみません、ぼくぼく詐欺は受け付けておりませんよ。」
声で誰だかは分かったが、とりあえずボケには反応しておくべきだろうと思いそう答える。
「えー、受け付けてよー。ぼくだよー、ぼーくー。」
「ちょっと耀、そこ避けて。深咲さん、すみません。夕凪奏也です。今お時間よろしいでしょうか?」
あら、保護者も一緒だったのね。
そんなことを思いながら、子機を耳に当てたまま玄関のドアを開ける。
「はい。お久しぶり。奏也くん、耀也くん。どうしたの?」
メール交換をしてから、何度かメールは来ていたが、今日尋ねてくるという連絡はなかった。
子機を切りながら首をかしげていると、耀也が何かを差し出してきた。
「えぇと。…蕎麦…?」
差し出してきたのは、袋に入ったままの乾麺の状態の蕎麦だった。
「深咲さん深咲さん。ぼくね、奏にぃのところに今日引っ越してきたんだ。だから、引越し蕎麦持って来たよ!」
ニコニコしながら袋に入ったままの蕎麦を差し出してくる耀也を深咲は見つめる。
引越し蕎麦って、袋のまま持ってくるものだったかしら。というよりも、引越し蕎麦の風習自体が廃れてきているような……。
「あぁ~、だから言っただろ。引越し蕎麦とか最近はしないんだって。
深咲さん、すみません。えぇと、お菓子持ってきました。どうぞ。」
深咲が困った顔をしているのを見て、奏也が耀也の前に出て言った。
引越し蕎麦を近所に配るのは廃れてきていて、引越しした人たちが食べるようになってきている。
ちなみに、引越しのあいさつに近所に配るのはお菓子やタオルが多いらしい。
奏也はそういう意味合いでお菓子を持って来たようである。
「えー、引越しって言ったら蕎麦でしょー。そーばー。ねぇ、深咲さん蕎麦好きだよね?」
むぅっと頬を膨らませて怒ったように言う耀也は赤ちゃんの頃も知っている従姉の欲目だろうか、かわいいと思ってしまう。
いや、欲目ではないか。耀也はこの美形ばかりの世界のなかであっても、年上から見ればかなり可愛いし、同世代の中でもかっこいいと言われるレベルである。
「そうだね。わたしは蕎麦もお菓子も好きだよ。二人ともせっかく来たんだし、そのお蕎麦一緒に食べようか?」
そういうと耀也は嬉しそうに笑ってから「おじゃましま~す!」と元気よく家に入っていき、奏也は「急にやってきて、そんな…」と断ろうとする。
見た目はにているのに、タイプの違う兄弟だなと改めて思う。
「耀也くん入ってすぐの右手に洗面台があるから手を洗ってね。石けんとコップ使ってもいいから。その向かいの部屋で待っててね。
ちょっと散らかってるけど、奏也くんもどうぞ。ちょうど何か食べようと思ってたところなのよ。」
遠慮している奏也を招き入れて、リビングの机の上に広げていた本や資料を片付けて二人にはお茶を出した。
二人は机に座って、わたしが蕎麦を湯掻くのを待っている。
耀也はきょろきょろと周りを見て、奏也はリビングから見える庭を見ていた。
「耀也くん、そのあたりのものはあまり見ないでね。特にそのパソコンとか勝手に見たら、出入り禁止にするからね。」
奏也はとにかく、耀也は4月から霞の森学園に入学するのだから見てはいけないものもあったりするのだ。現在実力テストの問題を作っているのだから、特にである。
彼らが来た時点で制作中のテストは画面から消してはあるが、念のためである。
注意を聞かないようなら、かわいい従弟とはいえ我が家は出入り禁止にするしかない。
いたずらっ子の耀也といえど、そこはわきまえているようである。
「雑誌は読んでもいい?深咲さんのアルバムとか。」
「雑誌はどうぞ。アルバムを勝手に見るのは却下。」
「はーい。」
大人しく雑誌をめくっているのだが、我が家には漫画雑誌は置いていない。家にあるのは女性が読むファッション誌くらいである。
女性誌を中学生が読んで面白いのかしら……。
蕎麦が茹で上がり、机に持って行き3人で食べた。
一人で食べるごはんよりも、誰かと話をしながら食べるご飯は美味しい。
味唯であったときも深咲になった今も一人暮らしのため、家で誰かと一緒に食べるというのは本当に久々である。
蕎麦を食べた後、食後のデザートに紅茶寒天を出すと喜ばれた。
「おいしい…。深咲さん、これどこの寒天?今度買いに行こうかな。」
奏也が寒天の味をほめてくれたので嬉しくなって笑顔を浮かべて答える。
「ん?これはわたしが作ったものだよ。」
「あ、知ってる~。棒寒天っていうのを溶かして作るんでしょ?」
耀也がよく知ってるでしょ?というようにニコニコ笑いながら言う。
「そうだね、棒寒天を買ってきて作る方法もあるね。だけど、これは違うよ。これは天草から作ったんだ。
わたしに寒天の作り方を教えてくれた方に嵯峨野江さんという友だちがいるのだけど、その方と一緒に海に行って天草を取ってきて作ったものだよ。
天草は水にさらして天日干しして、天草についた小さい貝とかゴミとかを取る作業を4.5回繰り返したものを、ぐつぐつとお鍋で煮てね。
煮汁っていうのかな、それに寒天を作るなら砂糖をたくさんいれて、今食べているものだと市販品のレモンティーの粉を入れて作ったものだね。」
わたしがそういうと、二人はなぜか目を丸くしていた。
長く語りすぎただろうか?それとも、何かおかしなことを言っただろうか…?まあいいか。
「ん、おいしいな。そろそろストックが無くなるし、この夏は嵯峨野江さんに車を出してもらおうっと。」
寒天を食べ終わったころ、耀也がぐいっと顔を寄せてきた。
「ねぇねぇ、深咲さん、ぼくの入学祝いしてよー。」
具体的には?と聞くと、おいしい寒天を作ったわたしにごちそう作ってほしいらしい。
「そうね。構わないけど、何か食べたいものはある?」
料理を作るのが好きなわたしが快諾すると、なぜか奏也が小さい声をもらした。
「それをしたら、母も乱入しそうだね…。」
夕凪家の母というと、あんずさんである。
わたしのママの雪花の妹さんで、深咲にとっては叔母にあたる。
雪花は56歳という年齢にもかかわらず、昔と変わらずとても美人である。美人な人は年をとっても美人でうらやましい限りである。
従兄の茶京が惚れるのも頷ける美しさというものである。
その妹のあんずは46歳。雪花に劣らず可愛らしく年齢を重ねた、素敵な叔母である。
ただ、あんずは一つ難点がある。びっくりするほど シスコンなのである。
昔から特異の目で見られていた深咲であろうとも、大好きな姉の子どもはかわいいのだと宣言して憚らない。
深咲にとっては昔からかわいがってくれる、素敵な叔母なのである。
そして、逆にあんずが最も嫌っている人がいる。
それが深咲の父、悠磨だ。
つまり、要約すると。
あんずが一番好きなのは、雪花、次に好きなのが深咲。そしてその次が息子たちで、そのあとに旦那の晄一である。
旦那として立つ瀬がない。不憫ではあるが、晄一はあんずをこよなく愛しているので、5番目であっても構わないのだそうだ。
晄一曰く
「かえせば血の繋がらない人の中では一番好きということだろう?」
と微笑んでいる。
器の大きい男性である。
ところで、一番嫌われている悠磨であるが……。
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あんずは昔から、姉の雪花が大好きで大好きで仕方のない人だった。
雪花をどこかのウマノホネなんぞに取られないように、小学生の頃のあんずは警戒していたのだという。
一番危険性のあったのが、青柳悠磨その人である。
近所に住んでいた悠磨はなかなかのイケメンで、いろんな女性からアピールを受けるも鈍感なため自分がモテないと思っていたらしい。
鈍感とはいえ、そういうモテ男を姉の雪花に近づけるのは危険である。
あんずはあえて悠磨に近づき、蒼碧町周辺の可愛い子や美人な子の情報を流して、その人たちを宛がおうと思っていた。
だというのに、悠磨はそれを全て蹴って雪花に告白をした。
あんずは一度たりとも雪花の情報を渡さなかったのに、あんずに隠れて仲良くしていたらしい。
当時10歳だったあんずは「むかつくわっ、ゆうまきらい!!!」と、大好きな姉を奪っていった悠磨を嫌っているのだという。
それが、青柳悠磨が高校生、羽鳥雪花が女子大生、羽鳥あんずが小学生の頃の話である。
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深咲はあんずの一番が雪花であることは知っていたが、さすがに2番は息子たちじゃないのかと聞くと、2人は揃って言うのだ。
「母は女の子が好きなんだ。もちろん、恋愛感情ではなく愛でるのに女の子が好き。
男よりも女の子の方がかわいい!って息子に向かって豪語する人だよ?」
それを聞いた深咲はあんずの旦那の晄一のことを思う。
あんずの旦那、夕凪兄弟の父の晄一はあんず一筋。
本当に報われない人だ。でも、器の大きい人だし、わたしもわたしのすべてを受け入れてくれるような器の大きい人となら幸せになれるのかなぁ?
そんなことを思った。
ところで晄一は現在単身赴任中である。転勤が決まった時にあんずについてきてほしいと言ったが、拒否された。
曰く、
「おねえちゃんの側を離れるなんてできるわけないでしょ!一人で行っておいで!!」
泣く泣く、単身赴任中である。
今は映像で会話のできるインターネット電話なので連絡を取っているらしい。
さて、入学のお祝いのごちそうを作ることに決まったが、開催日は入学式の次の日曜日に決まった。
参加者は メインである耀也 そして、兄の奏也……そして、あんず。
「晄一さんは?」
と深咲が聞くと「耀也の入学式に参加してすぐ単身赴任先に戻らないといけないから参加できない。」と返ってきた。
つくづく不憫な晄一である。
今度、単身赴任先に何か送ってあげよう。労をねぎらってあげないとかわいそうすぎる……。
さて、そんな話に花を咲かせているうちに夜が更けてきた。年長者である深咲は従弟たちを家まで歩いて送ることにする。
ただ、車はもっていないので徒歩でお見送りである。歩いていける距離には二人が住むマンションがあるので構わないだろう。
話をしながら奏也と耀也のマンションの下まで来て、「じゃあね」と帰ろうとするが、奏也に引き止められた。
「こんな時間に女性の深咲さんを一人で返すわけにはいかないです。」
と奏に言われる。
いやいや、三十路の平凡顔女を襲うような輩いるのだろうか?
断っても、奏也は譲らずにバイクを出してきて、二人乗りをして送られることになってしまった。
送ったのに、年下の従弟を家まで送ったのに…さらに送られるというのはどうなんだろう。
なんとも悩ましい。
うーんと考えていると、バイクを出してきた奏也が何かを言いたそうに見ているのに気付いた。
「どうかしたの?」
「あの。深咲さん…って呼ぶとなんだか他人行儀だから、昔のように呼んでもいいですか?」
昔の呼ばれ方…というと…なんだったっけ……。
「ミィちゃ」
「ダメ!」
とっさに拒否する言葉が出てしまう。それはいけない。とてもいけない。
「…じゃあ、ミィね…」
「無理!」
間髪を入れずに断った。その呼び方はいけない。
わたしは深咲になったのだが、いまだに『味唯』の名前の方が馴染んでいる。味唯という名前が自分の名前という気がしている。
そんな中で、いい声で自分の名前を呼ばれたら、こそばゆくってならない。
深咲と呼ばれる時はそこまでこそばゆくはならない。
まだ、深咲=わたし ではないと思っている節があるのかもしれない。
断ると奏也はとても悲しそうな顔をしていた。
いや、奏也のことが嫌いなのではない。むしろ、好きなのだけどその呼び方だけは…むりなんだよ。
悩んだ結果妥協案を出してみる。わたしにとって「みい」と呼ばれることだけは拒否をしたいのだ。
「深咲って呼び捨てとかなら良いけど。」
「えぇ~?うーん、じゃあ深咲姉さんとか…。」
奏也は従姉を呼び捨てにするのには抵抗があるらしい。
「深咲ねぇで、いいんじゃないのぉ。」
欠伸を噛み殺しながら耀也が言う。
「そんで、ぼくのことは“耀”で奏にぃのことは“奏”とかで。」
「…んー、じゃあ。奏くん、耀くんにするけど、いい?」
「いいんじゃないの?ね、奏にぃ。」
「深咲姉、深咲姉。…うん。そうだね。深咲姉、じゃあ後ろ乗って。ちゃんと安全運転するから、安心して。」
「ん、ありがと。」
「深咲ねぇのごはん、ぼく楽しみにしてるね!」
そして、耀に見送られて、奏にバイクの後ろに乗って送ってもらったのだった。
名前の呼び方が少し変わっただけで少し関係が深くなった気がして、なんだかこそばゆい。
だけど、それは嬉しく感じた。
……ちなみに、弟の黎はわたしを「姉ちゃん」と呼んでいた。昔はかわいく「お姉ちゃん」と呼んでいたものだが、成長というものは嬉しくも悲しいものである。
夕凪兄弟のお父さんの名前 晄一。
『晄』であって、『胱』ではないですよ~。
月へんでなく、日へんです。ここ大事です意味が変わってきますので!
教師って春休みも夏休みも冬休みも忙しそうですよね。
春休みは入学式前なので、新入生の受け入れのための準備があるとか。
寒天について。
夏になったら天草を取りに行こうとありますが、夏と言っても春の終わりから、初夏ですね。
潜って取りに行くのではなく、干潮の時に拾うみたいな形ですね。
水に晒して干してゴミを取って、水に晒して干してゴミを取って、の作業って地味に大変なようです。
でも、そうやってできた天草で作った寒天はとっても美味しいのです。