基地内留学
<2014年10月末 作成>
横須賀市役所政策推進部国際交流課では、外国との架け橋となる人材を育成するため、米海軍横須賀基地内 教育センター所在の米メリーランド州立大学ユニバーシティ・カレッジ アジア校 ( University of Maryland University College Asia ) において、入学準備コースとして英語学習プログラム ( ブリッジ・プログラムという ) を開設し、現在その受講者を募集している。
これと同様のことが、沖縄の米軍基地や都内の横田基地でも いま行われているようである。
「駅前留学ならぬ『基地内留学』」の名の通り、渡航費や滞在費など、例えばアメリカに留学するより遥かに安価で本場の講義を受けられるとあって、同課への問合せが相次ぎ高い関心が寄せられている。
対象となるのは、同基地での就業者や留学を考える大学生、また自己啓発を目指しキャリアアップを望む定年退職者など と想定されている。同課では「中高年層も多く、男女比は同等」と推測する。
第一回目の開講は2015年3月から とされており、平日夜に週2回の受講で1回相当が3時間弱、期間は約1年2カ月を予定している。同課では、以降順次年一回の新規受講者の募集を試みていく計画である。
先日、これの説明会に足を運び 詳細を聞いてきたが、定員60人程度募集のところ 大会議室に集まったのは、何と200名以上であった。そして、かなりハイレベルの、非常に専門的で難解な質疑応答が飛び交う。
学習内容はリスニングなどの英会話のみに非ず、英作文やスピーチ コミュニケーションなど、アメリカの大学と同等レベルの教育となる。当然、実用英語技能検定でいえば2級以上の英語力が求められる。
一通りの厳粛な提出書類を求められ、それをもとに上記の College が選考し、本人に結果通知となる。面接 ( Interview ) 試験などは特に行われない。
この選考は、かなりの難関のように思われる。一方で、英語教育の浸透に力を入れる 大野忠之 横須賀市議会議員 は、本事業について「反響次第では条件を緩和し、広く門戸を開いてほしい」と期待感を示している。これへのアタック チャンスは、そうなってからの方が良かろうか?
【なお本件についての詳細問合せは、同 国際交流課 TEL : 046-822-8138 まで】