射幸心(しゃこうしん)と克己心(こっきしん)
国語辞典によると、射幸心=偶然の利益を得ようとする野心、克己心=自分の欲望を抑え、曲がった心に打ち勝とうという自制心、と出てくる。
そのまんま、射幸心は幸せを射止めようとする心、克己心は己れを克服しようとする心、と訳すことができるだろう。
射幸心の典型的な例として、言わずと知れた各種のギャンブルがあげられる。それこそ競輪、競馬、競艇、カジノなどがあるが、庶民にとって一番身近にあり取っつき易いものといえば、恐らくパチンコということになるであろう。
ただカジノは日本国内では未だ正式には公認されたものではなく、競輪と競馬と競艇は公営ギャンブルといって国内で公けに認められたものである。
しかしパチンコについては、実質ギャンブルと何ら変わりはないが、表向きは 単なる「遊技」 として社会通念上、取り扱われている。
これに引き換え克己心は、前述の通り、言ってみればこの射幸心と真っ向から対立するモノである。「いや、そうであってはならない。何とかして、自分の曲がった心を修正し、本来の自分を取り戻そう!」とする心である。
このパチンコに絞って考えれば、まず何か特殊な違法行為に当たらない攻略法のようなものでもない限りは、どうしたところで通じてプラスに転じられるわけがない。当然大勝ちする時もあるが、通算成績では遣れば遣るほど深みにハマり、勿論マイナスがどんどん膨れ上がって行き、それでも抜け切れない、いわゆるギャンブル症候群(パチンコ依存症)へと嫌でも発展してゆくこととなる…。
だが、楽観的な考え方かもしれないが、何のことはない。人生、致命的な事でない限りは、いくらでも、どこからでも遣り直しは効く!
自身の中には、常に強い自分と弱い自分が共存しているものと思え!




