防衛大学校の開校記念祭!
昨日、2013年11月17日(日)の午後3時から披露された、防衛大学校の体育祭メイン・イベントとも言ってよい『棒倒し』を見学に行って来た!
快晴で南風が吹き込むポカポカ陽気の暖かい日ということもあって、予想をはるかに超える見学者が殺到した。
昨年度優勝の第壱大隊(赤組)が連続優勝を狙い、グラウンドの外周道路をきちんと整列して気合いを入れながら走る! それから皆で肩を組み合い、勝利に向かって大きな声でスクラムを組みながら雄叫びを上げる! 代表者がお立ち台のような所に上がり、大声でメンバー全員に気合いを入れる! 一つのパフォーマンスとも捉えられ、周囲の見学者たちから拍手が沸き起こる!
陸上競技場並みの、広く綺麗なグラウンドで、いよいよメインの「棒倒し」競技が始まった! 選手たちは、この日のために一年間、それぞれの肉体と精神を鍛錬し続けてきたとも言われている!
第壱大隊から第四大隊までの四個大隊で優勝を競い合う。みな死闘を予知してか、気合い十分で入場して来る! だが反面、規律正しい整然さも備わった入場である。各大隊の点呼にも似た「設備点検」のようなものからまず始まった。そしていよいよ競技だ!
選手たちは皆、この日のために訓練を積んできた! 遂に、その試練の結果を出す時がやってきた! みな真剣で必死である! まるで死闘に近い! 毎年、何名かの怪我人が出るとも言われている。
ここの学生たちは皆、言うまでもなく全国からの選りすぐりの超優秀な若者たち!! 知能すなわち頭脳が極めてズバ抜け、また運動神経も人並外れたモノを持っていなければならない。当然、入学試験でもレベルの高い筆記試験や体力テストを強いられる。そしてそれらを勝ち抜いた者だけが合格者となり得る。将来の日本の、この分野でのトップエリートたち! 防衛庁の幹部クラスへと昇って行くための人材養成所と言い切っても決して過言ではなかろう!
小耳に挟んだのだが、彼らは週末とかになると盛んに教官から言われるという。「おまえら、休みの時とかは積極的に外出し、その目で世間や世の中の動きをトクと観察してこい!」と。全寮制で、平日は早朝から深夜まで勉学と身体の鍛錬に明け暮れしている彼らである。運動は、おそらくグラウンドを何周もする厳しいランニングから、柔道・剣道・空手などの過酷な武道にも及ぶであろう。たぶん連日、汗水をタップリと搾り取られているような状況下にあろう。見るに、誰もが皆、細身でスマートである。そこはまさしく人間修行の場なのである!
よってとにかく、周りが見えなくならないように、このように時には学舎を離れて社会を見つめ直す必要性も当然出てくるという意味合いで、教官方は生徒たちに積極的外出を促すのであろう。
神奈川県横須賀市所在のこの大学校から最短の繁華街といえば、京浜急行電鉄の横須賀中央駅周辺となる。そこへは同じく京浜急行バスにて同校から直通で行ける。週末などに同駅前で見かける彼らは、必ず制服を着用し何名かの集団で行動している。
ところで今回思ったことは、「この記念祭の見学者の中に、若くキレイで可愛い女性たちが何でこんなに多いのだろうか?」との驚きであった。
彼女らは、どう見ても、ただの物珍しさの野次馬根性や興味本位だけで見学に訪れている風には見て取れなかった。想像でしかないが、「こういう強く優しい日本男児への憧れが彼女たちの心の根底にあり、それに強烈な魅力を感じ惹かれて、こうやって関東地区を中心とする各所から見学にやって来るのかな?」と思わず感じさせられた。
少なくとも彼女たちの内面に、将来を約束された彼らに対し「私の魅力をアピールして、あのイイ男たちの中から彼氏や将来のフィアンセとして、誰か一人ゲットしたい」などという下心があったとは、到底思えない。