3/4

第0話　プロローグ

王国、ゼディア。

南にはグレイル湖とよばれる豊かな湖、北には天に聳える高い山、ジェスター山。

東には多くの生物が生息するヴェリタ森、西にはベオリ草原と、自然が豊かで、魔法が栄える傭兵と魔法の国。

そして中心に位置する首都、カスターリアにある学園、王立リフェカ学院。

名門中の名門であり、国のお偉いさんの息子娘をはじめ、国中の秀才が集う学園である。

生徒の生活を完全サポートという目標を掲げているだけあり

全寮制、食費無料学費無料という生徒に優しい経営体制となっている。

これでも百年以上続いているのでやはりこの国は豊か、ということだろう。

学科は

魔法を専門に学習する「魔法科」

魔法古文や他古代文明を専門とする学者を育成する「魔法古文科」

通称「魔法文明科」。

一流の傭兵を育成する「総合戦闘科」があり、

それぞれの夢に向かって走っていく１２歳から２０歳までの若者が通う。

そして西暦1057年。

ある3人の生徒によって、学園の歴史、そして国の未来が変わっていく。

歴史はどのように変わるのか、未来はどうなるのか。

それは誰も知らない物語。