虐待日記 4
本作品はpixivに掲載中の虐待日記シリーズをコピー、投稿したものです。
今回は、友子に疑問が生まれ・・・・・
あれから、3日後・・・・
友子の中には、ある1つの疑問が生まれていた・・・・・・
第4章 疑問
7月3日 木曜日
相変わらずお母さんの虐待は止まらない。
どうしてだろう・・・・・
私は家に帰って来てから、母の耐えがたい虐待をまるで日課のように受けていた・・・・
母は昔はかなり温厚な性格で、私が少し何かを間違えたときに、優しく答えを導き出してくれた、そんなような人だった。
昔、母から聞いたことがある。
「どんなに苦しく、辛い時でも、誰も傷つけてはいけない。あなたが相談できる、安心して話せるような人にそのことを話しなさい。そうすればきっと答えが見えてくるから」と・・・・・・
私は何かあるたびに母からこの言葉を聞かされてた。
誰も傷つけるな・・・・
誰かと相談し、きっと答えが言えてくる・・・・
何かあるたびに聞かせてくれた、この言葉・・・・
しかし、今はとてもその言葉に頼れそうではなかった・・・・・・
なぜなら、そう言い聞かせてくれた母に、こんなことをされるなんて・・・・・
私は最近、虐待されるたびに、そんな思いを考えてしまうようになってしまった・・・・・・・・
7月4日 金曜日
相変わらず、今日も母から虐待を受けた。
正直、もう殴られるのは慣れていた。
母も仮にも女性、大した力があるわけでもなく、4日も虐待されていれば、いい加減なれる。体の痛みは。
しかし、母に虐待された後はなぜか最後には涙が出てくる。
これだけは、どうしても慣れなかった・・・・
もう、母は昔の面影を失くし、目はまるで死んだ魚、髪は乱れていた。
もはや、母は別人と化していた。
待てよ・・・・・?
もう、母はここにはいない、ここにいるのは別人、もうわざわざこの女に虐待されても、いちいち悲しんだりする必要はないのか・・・・・?
今まで私は母に虐待されるというのが悲しかったのかもしれない。
しかし、この女は母ではない、そうとわかれば、もしかして、もうわざわざ虐待されて、悲しむ必要はないのか・・・・・・・・・?
もう悲しむことも、なくていいのか・・・・・?
虐待されても、別に抵抗してもいいのか・・・・?
虐待を止めるために、何かで殴って、気絶させても・・・・・
いや・・・・もし万が一死んでしまったら・・・・・・?
それとも、こんな女は殺していいのか・・・・・?
もし、警察にこの虐待の跡を見せれば、正当防衛に・・・・・・
もしかして、そっちのほうがいいんじゃないか・・・・・?
そうすれば、もうこんな耐えがたい虐待に耐えなくても、悲しまなくても済むのかも・・・・・・?
いや!!ダメだ!!
私は一体、何を考えているんだ!?
一瞬、そんなことを考えた自分に身震いがした。
あの人は母、私を産んでくれた、大切な母親・・・・・・
しかし、今は違うかも・・・・・
母があんな虐待するとも思えないし、第一、私を産んだから、私は今こんな思いをしてるのか・・・・・?
私の中では、そんな2つの思いが絡み合っていた。
どっちが真実なのだろう・・・・・・?
あの、私を虐待し続ける母の中にも、まだどこかであの頃の母がいるのか・・・・・?
それとも、そんな考えが、甘いのか・・・・・?
今日も私の中では、そんな疑問が入り乱れてた・・・・・・・