表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/5

虐待日記 4

本作品はpixivに掲載中の虐待日記シリーズをコピー、投稿したものです。


今回は、友子に疑問が生まれ・・・・・


あれから、3日後・・・・

友子の中には、ある1つの疑問が生まれていた・・・・・・


第4章 疑問


7月3日 木曜日

相変わらずお母さんの虐待は止まらない。

どうしてだろう・・・・・

私は家に帰って来てから、母の耐えがたい虐待をまるで日課のように受けていた・・・・

母は昔はかなり温厚な性格で、私が少し何かを間違えたときに、優しく答えを導き出してくれた、そんなような人だった。

昔、母から聞いたことがある。

「どんなに苦しく、辛い時でも、誰も傷つけてはいけない。あなたが相談できる、安心して話せるような人にそのことを話しなさい。そうすればきっと答えが見えてくるから」と・・・・・・

私は何かあるたびに母からこの言葉を聞かされてた。

誰も傷つけるな・・・・

誰かと相談し、きっと答えが言えてくる・・・・

何かあるたびに聞かせてくれた、この言葉・・・・

しかし、今はとてもその言葉に頼れそうではなかった・・・・・・

なぜなら、そう言い聞かせてくれた母に、こんなことをされるなんて・・・・・

私は最近、虐待されるたびに、そんな思いを考えてしまうようになってしまった・・・・・・・・


7月4日 金曜日

相変わらず、今日も母から虐待を受けた。

正直、もう殴られるのは慣れていた。

母も仮にも女性、大した力があるわけでもなく、4日も虐待されていれば、いい加減なれる。体の痛みは。

しかし、母に虐待された後はなぜか最後には涙が出てくる。

これだけは、どうしても慣れなかった・・・・

もう、母は昔の面影を失くし、目はまるで死んだ魚、髪は乱れていた。

もはや、母は別人と化していた。

待てよ・・・・・?

もう、母はここにはいない、ここにいるのは別人、もうわざわざこの女に虐待されても、いちいち悲しんだりする必要はないのか・・・・・?

今まで私は母に虐待されるというのが悲しかったのかもしれない。

しかし、この女は母ではない、そうとわかれば、もしかして、もうわざわざ虐待されて、悲しむ必要はないのか・・・・・・・・・?

もう悲しむことも、なくていいのか・・・・・?

虐待されても、別に抵抗してもいいのか・・・・?

虐待を止めるために、何かで殴って、気絶させても・・・・・

いや・・・・もし万が一死んでしまったら・・・・・・?

それとも、こんな女は殺していいのか・・・・・?

もし、警察にこの虐待の跡を見せれば、正当防衛に・・・・・・

もしかして、そっちのほうがいいんじゃないか・・・・・?

そうすれば、もうこんな耐えがたい虐待に耐えなくても、悲しまなくても済むのかも・・・・・・?


いや!!ダメだ!!

私は一体、何を考えているんだ!?

一瞬、そんなことを考えた自分に身震いがした。

あの人は母、私を産んでくれた、大切な母親・・・・・・

しかし、今は違うかも・・・・・

母があんな虐待するとも思えないし、第一、私を産んだから、私は今こんな思いをしてるのか・・・・・?

私の中では、そんな2つの思いが絡み合っていた。

どっちが真実なのだろう・・・・・・?

あの、私を虐待し続ける母の中にも、まだどこかであの頃の母がいるのか・・・・・?

それとも、そんな考えが、甘いのか・・・・・?

今日も私の中では、そんな疑問が入り乱れてた・・・・・・・

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ