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虐待日記 2

本作品はpixiv掲載中の虐待日記シリーズをコピー、投稿したものです。


今回は、刑事が取り調べに来て、そして・・・・

「ん・・・・・んん・・・・・」

友子はあの後、駆け付けた母により病院に運ばれ、現在、眠っていた。

医者と、母と、警察が、ただ、友子の目覚めを待っていた・・・・・


第2章 警察


6月21日 日曜日

「ん・・・・んんん・・・」

あれ・・・・?ここ・・・どこ・・・・・?

確か、私、家にいた気が・・・・・

私は目を開けた。

すると、そこには医者と母に、2人の警察がいた。

「気が付いたね」医者はそう言い、私の脈を測った。

「うん、大丈夫そうだ」そういうと、医者は部屋から出て行った。

「ねぇ、君」次に、1人の警察が口を開いた。

「君、昨日何があったか覚えてる?」

何があった・・・・?

確か、私は・・・

思い出せそうだが、思い出せない。

「君、家でお父さんに殴られてたみたいなんだけど」

その警察の言葉にハッとした。

そうだ、私はあの時、お父さんに殴られて・・・・!!

「思いだしたようだね」警察はすぐに見抜いた。

「お父さんは!?今どこ!?今すぐ合わせて!!」「残念ながらそれはできないね」「なんで!!」「君のお父さんは、今、警察署で、取り調べを行ってるところだ」

そんな・・・・

確かにわかる。

こどもにあんな暴力をふれば、そりゃ虐待になり、取り調べやら裁判にかけられるのも当たり前だ。

そのことは私も分かった。

そして、何故、この警察は、お父さんが殴ってきた当時の様子を聞く理由・・・・・・

それはもちろん、父を有罪か、無罪かを決めるために取り調べをしているのだ。

もし、私がしゃべったら、お父さんは有罪・・・・

だったら、絶対にしゃべりたくない。

「君、お父さんに何されたか教えてくれる?」「嫌よ!!」

これを話したら、二度とお父さんに会えなくなる・・・・!!

そんな考えで私はしゃべらない。

けど、これでいいのか?

お父さんは私をあそこまで殴りつけた・・・・

あれは、何故?

そんな疑問が浮かんできた。

お父さんが私を殴った・・・・・

それは事実だ・・・

もし、もう、お父さんは私の知らない人になっていたら・・・・!!

私はゾッとし、身震いをした。

「話す気になった?」警察は問い続ける。

「いや・・・・・言いたくない・・・・・」それでも私は隠し続けた。

「まいったな・・・・・」そういうと、警察は2人で何かこそこそと話し始めた。そして、1分くらいした後、私にとんでもないことを言ってきた。

「君、お父さんに会いたい?」「・・・・・当たり前じゃない!!」

少し迷ってから、私は答えた。

「もし、君が・・・・」警察は、しゃべりだした。

「もし、君が殴られた当時のことを教えてくれたら、お父さんに会わせてあげられるかもよ」

警察は、そういった。

嘘・・・でしょ・・・・

まさか、警察は、そんな汚いことをしてくるなんて・・・・

しかし、警察にはこれを言わなければだめ、そういうことは分かる。

それに、これを話せば、お父さんに・・・・・

私はその汚い誘惑に負け、何もかも、しゃべってしまった・・・・・・・・・

「そうか・・・・分かりました。では」警察は全て聞くと、病室から出て行こうとした。

「・・・・駄目だね」警察はそういった。

「嘘・・・約束が違うじゃない!!」「いや、私たちは会わせてあげられるかもといった。つまり、確実に会わせるというわけではない」

そんな・・・・!!はめられた・・・・・!!

「それでは」警察は病室から出て行った・・・・

「待ちなさいよ!!」私は追いかけようとした。しかし、傷が痛く、起きることすら困難だった。

ふざけるな・・・・・!!

私は悲しく、涙を流していた・・・・・・・

しかし、翌日、6月22日、さらに悲しむことになった・・・

ニュース、新聞などでお父さんが有罪となり、無期懲役となったのだ・・・・・

「うそでしょ・・・・」

私は思わず声に出していた。

もしあの時、私が騙されずに、話していなければ・・・・・

私は、ただ、そうやって悔むしかなかった・・・・・


第3章に続く・・・

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