虐待日記
「お母さん、痛い!!やめて!!」「うるさい!!あんたさえいなければ・・・・」
千葉県のとある家。
ここではいつもこんな声が聞こえていた。
母親に虐待される・・・・
暴行、家に入れない、飯を与えない・・・・
この程度のことは日常茶飯事・・・・
そんな日常を佐藤 友子は送っていた・・・・・・・
第1章 悪夢のはじまり
もともと、この家は仲のいいどこにでもありそうな3人家族だった。
裕福だったというわけではないが、みんなが楽しく話しており、私は幸せだった。
しかし、小学6年の頃、父の仕事が忙しくなり、父は滅多に家に帰ってこなくなった・・・・
そして、これが、悪夢のはじまりだった・・・・・・
6月20日 土曜日
今日、父は珍しく家にいた。母は買い物に行き、家は私と父の2人だけだった。
「お父さん、昨日テストで100点とったよー!」
いつも通りだった。
テストの結果を親に報告する。
普段は「やったな」と言われたり、「すごいな」と褒められたりする。
しかし、今日は違った。
「そうか」父はただそういった。
おかしい。いつもと様子が違う・・・・
父の顔を見る。そして、驚いた。
今まで父は下を向いていたから分からなかったが、目の下には大きなクマができ、髪はぼっさぼさ。そして、目は真っ赤に充血し、夢も希望もない・・・・そんな感じの顔だった・・・・
「お父さん、どうしたの!?」私は驚きながら、父に聞いた。
「なんでもない」「なんでもなくないよ!お父さん、何があったか話してよ!」
すると、次の瞬間、驚いた。
「うるせぇ!!しずかにしろ!!」
父はそう私に怒鳴り散らした。
「お父・・・さん・・?」
私は震えながら、再び父に問いかける。すると・・・・
「うるさい!!黙れ!!」
バキィ!!
父はまた怒鳴り、そして、次の瞬間、父が私の顔面を殴った。
私は後ろに2、3歩よろけ、鼻血を出した。
「お父さん・・・・・」
父に殴られたところは痛かった。しかし、いまはそれどころじゃなかった。
「だぁぁぁーー!!うっるさい!!黙れないのか、お前はぁ!!」
バキ!!
父は発狂した後、再び、私の顔面を殴った。
「う…!!」
私はあまりの痛みに、床に倒れこんだ。
ドゴォ!!
すると、父は私の腹をめがけ、思い切り蹴り飛ばした。
「ぐはぁ・・・・!!」
短い悲鳴の後、私は吐血した。
そして、父は私の上に座り込むような感じで私の上に乗り、父は私のことを殴り続けた。
痛い。私はそう思うと同時に、頭にこんな文字が浮かんでいた。
(こんなの、お父さんじゃない・・・・・)
私は何があったのかは知らないが、今、ここにいるのは、きっとお父さんじゃない・・・・・
そう思っていた・・・・・・
しかし、私は殴られながら必死に目を開けた。
目の前にいるのは、間違いなく、私の父だった・・・・・・
私は涙を流した。
痛いということもあったが、何より、悲しかった。
こんな現実を、私は認めなくなかった・・・・・・
私はだんだんと意識が遠くなり、気が薄れていく・・・・・
その時、家の車の音が聞こえてきた。
お母さんが帰ってきたんだ。よかった、助かった。
初めはそう思ったが、こんな思いが出てきた。
(もしかして、お父さんはお母さんも・・・・!!)
私は父は母にまで暴力をふる、そんな考えが出てきた。
(お母さん、だめ・・・!!逃げて・・・・・!!)
必死に声に出そうとするが、声が出ない。
そして、意識がなくなっていき・・・・・
「お母・・・さ・・・ん」
私は最後にそう言い、気を失った・・・・・・・
第2章に続く・・・